滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっていますね。未だ終息の気配がなく、オリンピックの延期も懸念されています。 歯科医院では、新型コロナウイルスの感染予防はどうされているか気にされている方も多いでしょう。 おおた歯科こども歯科で取り組んでいる感染予防をお伝えします。 ➀まずは新型コロナウイルスを入れない対策 院内にも掲示してあるのですが、 ・風邪の症状や、37.5℃以上の発熱が4日以上続いている ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある ・14日以内に新型コロナウイルス感染症の流行地域から帰国した ・新型コロナウイルス感染症者と濃厚な接触があった方 に当てはまる方は、受診を控えて頂き、帰国者・接触者相談センターにご相談頂きたいです。 滋賀県健康医療福祉部薬務感染症対策課 電話番号:077-528-3632 080-2470-8042 滋賀県保健所(平日、8:30-17:15) ・草津保健所 080-2522-3054 ・甲賀保健所 080-8527-5165 ・東近江保健所 080-8318-0938 ・彦根保健所 080-2470-8465 ・長浜保健所 080-2525-6322 ・高島保健所 0 …続きを読む
2020年3月24日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 「ダイレクトボンディング」は、馴染みのない歯科用語ですよね。 白い詰め物の一種で、型を取らずにその場で詰め物をします。 ダイレクトボンディングは、保険が効かない治療です。 理由は ➀歯と歯がすきっ歯になっていて、見た目が悪いし、息が漏れる そのような歯にダイレクトボンディンをするとき →保険が適応されるのは、基本的に「病気のとき」です。 例えば、むし歯や歯周病。これらは病気です。 しかし、すきっ歯は病気ではなく見た目や審美の領域に入るので、今の日本の制度では保険が効きません。 ②保険適用にない材料を使うとき むし歯の治療に使われるコンポジットレジンという材料があります。 これは樹脂でできており、むし歯を削除した後に詰め、光で固めます。 このコンポジットレジンには、保険が適応されるものと適応されないものがあります。 ダイレクトボンディングには、適応されないものを使うことができます。 保険が適応されないコンポジットレジンには、セラミックが入っているのが特徴です。 メリットは、見た目がよりきれいで、丈夫なので、欠けにくく長持ちすることです。 変色もしにくいことから、より長持ちします。 保険が適応されるコンポジットレジンは、欠けやすかったり半年くらいで変色して …続きを読む
2020年3月18日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 歯科治療にかかる医療費ってそこそこしますよね? 1回の窓口負担は、1500~3500円くらいでしょうか? それが何回も続くと、結構な額になるかもしれません。 むし歯・歯周病があっても、痛い極限まで我慢して治療を受ける方、そして痛くなくなったら中断し、その繰り返しをされる方 と むし歯・歯周病を初期から治療し、その後もメインテナンスに小まめに通う方 では、治療費に大きな開きがあります。 単発で通う方より、メインテナンスで継続的に通われる方の方が安くなります。 保険での治療ですと、全国同じですので、どの歯科医院に行かれても基本的には同じです。 例えば、奥歯がむし歯になってしまった場合。 C2という神経まで達していないむし歯の治療費は、コンポジットレジンによる修復で約1500円。 そして、最大のメリットが1回で済むこと。 治療費より高いものがあります。 それは時間です。 通院にかかる時間、準備にかかる時間はもっと価値があります。 対して、むし歯が神経に達してズキズキ痛い。これは神経を取らなければいけません。 「痛い」と駆け込み、麻酔をしてもらい神経を取ってもらう。 これで終わりではありません。 根の治療 …続きを読む
2020年3月4日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今回は「歯周病と副鼻腔炎について」お話しをします。 副鼻腔とは、簡単に言うと「鼻の空洞」のことです。 お口とお鼻で近い位置にあるので、いかにも関係していそうですね。 むし歯にしろ、歯周病にしろ、よっぽど進行しないと副鼻腔炎には関わってきません。 副鼻腔炎についてお話しをします。 副鼻腔炎とは、鼻の空洞に炎症を起こして、鼻水が出る・鼻から膿が出る・鼻が詰まった感じがする・鼻の周りが痛い・嗅覚がおかしくなる といった症状が出ます。 通常の副鼻腔炎は、耳鼻科で治療して頂きます。 しかし、歯が原因の歯性副鼻腔炎があります。 むし歯(根尖性歯周炎)や、歯周炎の細菌が上へ上へと進み、副鼻腔炎にまで進行してしまうものです。 この歯性副鼻腔炎は、耳鼻科で治療することはできません。痛み止め・抗生物質で一時的に抑えることはできますが、根本的な解決にはなりません。 ①むし歯(根尖性歯周炎)からの副鼻腔炎 歯の「中」にばい菌が溜まり、歯の根っこを飛び出し副鼻腔まで進行してしまうものです。 治療は、根の治療(根管治療)や抜歯などです。 ②歯周病からの副鼻腔炎 歯と歯ぐきの間から歯周病の細菌が侵入して、副鼻腔ま …続きを読む
2020年2月19日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今回は「歯周病と運動・睡眠・ストレス」についてお話しをします。 歯周病は生活習慣病です。 高血圧や糖尿病と同じ範ちゅうの病気です。 生まれつき・遺伝性のものではなく、生まれた後の生活習慣で悪化する・悪化しないが決まります。 ブラッシングが細かいところまでできていない・歯石の除去をしてもらっていない・喫煙をしている・糖尿病や高血圧を放置している これらは、遺伝ではありませんよね? 生まれてからの生活が、歯周病が悪化する・しない を決めます。 ①歯周病と運動 食生活・メタボリックシンドロームと運動が関係しているように、歯周病と運動も大きく関与しています。 運動をすると、血行が良くなります。 全身の血行が良くなるということは、歯ぐきへの血行も良くなります。 歯ぐきへの血行が良くなると、栄養も行きわたりやすくなり歯周病対策になります。 運動不足による血行不良に関連して、喫煙もそうですね。 喫煙をすることで、血管が細くなり歯ぐきへの栄養が不足します。 喫煙は歯周病の大敵です。 ②歯周病と睡眠 睡眠不足や睡眠の質が悪いと、免疫力が落ちます。 免疫力が落ちると風邪をひきやすくなるように、歯周病の細菌への抵抗力も …続きを読む
2020年2月5日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 歯周病とは別に、「歯ぐきの腫れを起こしやすい副作用のある内服薬について」お伝えします。 歯周病の症状は、歯ぐきが腫れる・歯ぐきから出血する・歯ぐきが赤い・歯がグラグラするなどです。 この症状の一つである「歯ぐきが腫れる」について。 原因は、歯周病の細菌とそれによる免疫反応です。 歯周病の原因は歯石、ではありません。 ただ、細菌が原因でなくても腫れてしまうことがあります。 それは、歯周病の治療以外で飲まれているお薬です。 そのお薬の副作用で歯ぐきが腫れてしまうこともあります。 具体的には、 ①カルシウム拮抗薬(高血圧の治療に使われる飲み薬) アムロジピン、ニフェジピン、アダラート ②抗てんかん薬 フェニトイン、ヒダントール ③免疫抑制薬や臓器移植をされた方に使われる シクロスポリン です。 これらによる歯ぐきの腫れを薬物性歯肉肥大、薬物性歯肉増殖と呼びます。 歯肉の炎症による腫れとは少し違い、硬くモコモコと腫れ、それこそ増殖・肥大というイメージです。 そのような方の診察をしたことがあるのですが、純粋な歯周病による歯ぐきの腫れとは異質でした。 これはお薬の副作用が原因なのですが、そこに磨き残しが多かったり(プラーク …続きを読む
2020年1月22日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 予防・歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 「歯周病は、ご自身が出すもの〝にも〟原因がある?」についてお話しをします。 答えは、「Yesの部分もあります」です。 歯周病の原因は、細菌です。 レッドコンプレックスと言われる歯周病の細菌です。 ① P.g菌( Prophyromonas gingivalis、ポルフィノモナス・ジンジバリス) ② T.d菌( Treponema denticola、トレポネーマ・デンティコーラ ) ③ T.f菌( Tannerella forsythensis、タンネレラ・ファーサイシア ) です。 これらは、「悪玉3兄弟」とも言われ、はた迷惑な細菌です。 歯周病の原因菌は、毒素を出し我々の歯ぐきや骨を攻撃することで歯周病を進行させます。 そのため、歯周病の原因は、歯石。 ではないのです。細菌なのです。 歯石は言うなれば、ただの石です。 「石」自体が悪さをすることはありません。 この石に歯周病の細菌がくっつく土台となってしまうのです。 よって、歯石は結果取らなければいけないのですが、そのような仕組みなのです。 しかし、歯周病の原因は、外部以外からもあります。 それは、一人一人の身体から出されるサイトカインと …続きを読む
2020年1月8日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 歯周病とお薬の関係性についてお伝えします。 歯科で使う飲むお薬には、大別すると2種類あります。 抗生物質(抗菌薬)と痛み止め(鎮痛剤)です。 抗生物質には、もう多々種類がありますので述べ切ることは致しかねます。 痛み止めに関しては、歯科では「ロキソニン」「カロナール」「ボルタレン」が主流でしょう。 この2種類のお薬は、歯周病に効果があるのでしょうか? このお薬を飲んでいれば、歯周病は治るのでしょうか? まずは、「効果があるのかどうか?」ですが、 歯周病の「急性期」には両方とも効果があります。 急性期とは、歯周病の細菌が大暴れしていて「痛い・腫れている・膿が出ている・出血している」時期のことです。 この時期はぜひ痛み止めをお飲みになって、歯科医院で抗生物質をもらいましょう。 反対に「慢性期」もあります。この時期は、痛みも腫れも何も症状がない時期です。 歯周病はこの慢性期の方が長く多いです。 しかし、この間にも歯周病は静かに確実に進行しています。 ここが歯周病の怖いところです。 次に、「お薬を飲んでいれば、歯周病は治るのか?」です。 答えは、「治りません」です。 歯周病は、お薬で治すものでも治るものでもありません。 …続きを読む
2019年12月25日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今回は、歯周病と全身の病気の関連についてです。 歯周病と、糖尿病・高血圧・心筋梗塞・動脈硬化・低体重児出産・関節リウマチとの関連は大いにあるようで、一般の方にもぜひ知っておきたい事柄です。 歯周病の細菌が、全身の血管を回りこのような病気につながります。 歯周病は、「歯原性菌血症」とも呼ばれており、もはやお口の中だけの病気だけではありません。 「歯」の病気の細「菌」が「原」因で、「血」菅を通じて全身に回るという意味で、(しげんせいきんけつしょう)と呼ばれています。 さらに、歯周病と全身の病気を色々調べていくと他にもあるようです。 下痢、うつ病、パーキンソン病、感染性心内膜炎、前立腺炎、坐骨神経痛です。 もう何が何だか分からなくなってきていますね。 糖尿病・心臓の病気などのように詳しく解明されていないものもあるようですが、どうやら歯周病の細菌とそれによる炎症は本当に全身の病気に関わっているようです。 長引く病気、いくら内科・外科に通院しても改善しない病気は、歯周病に原因があるかもしれません。 医科に比べると歯科はどうしても軽視されがちです。 歯科は、命に関わる病気を取り扱わないことが多く(口腔がんを除く)、「歯より …続きを読む
2019年12月11日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今回は、「歯周病は子どもや中学生・高校生でもなるの?」についてお話をします。 答えは、「歯肉炎にはなりますが、歯周炎にはよっぽどならない」です。 歯周病のおさらいをします。 歯周病は、大きく分けて2つに分類されます。 歯肉炎(G)と、歯周炎(P)です。 歯周炎の「P」には、P1・P2・P3と数字の分類があり、数字が大きいほど重度です。 歯肉炎とは、歯肉だけの病気です。 「歯ぐきが腫れた」「歯ぐきが赤い」「歯ぐきから出血する」が症状です。 対して歯周炎とは、上記に加え歯を支える骨の病気が加わります。 「歯ぐきが腫れた」「歯ぐきが赤い」「歯ぐきから出血する」に加え、 骨の病気である「歯が動く」「歯が動揺する」「歯がグラグラする」などです。 最終は、歯が抜けてしまいます。 子どもや中学生・高校生は歯ぐきが腫れたり、歯ぐきからの出血はありますが、歯周炎で歯がグラグラになったり歯が抜けることはありません(永久歯との交換で、乳歯が抜けるのとは別です。また、特殊な遺伝性の歯周炎で子どもでも歯周炎になることもあります。) しかし、歯周病は日本人の8割がかかっていると言われています。 成人になると、歯肉炎から歯周炎になるのです。 …続きを読む
2019年11月20日