滋賀県守山市古高町にある、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 矯正治療と聞くと、「歯並びをきれいにするもの」というイメージを持つ患者さまが多いのではないでしょうか? 確かに矯正治療の大きな目的の一つは、美しい歯並びを作ることです。 しかし、矯正治療にはそれ以外にもさまざまなメリットがあります。 私太田貴司は、むしろそちらにフォーカスしている部分もあります。 というのは歯並びは、第三者に見せるものではなく、ご自身のためだと思っているからです。 今回は、歯並びの改善だけではない矯正治療の意義について詳しく解説します。 1.矯正治療は歯並びを整えるだけではない 2.矯正治療がもたらす健康面でのメリット 3.矯正治療による発音や見た目の改善 4.心の健康にも良い影響を与える矯正治療 5.まとめ 【1.矯正治療は歯並びを整えるではじゃない】 矯正治療は単に見た目を整えるだけではなく、お口の健康を守るための重要な治療でもあります。 咬み合わせが悪いと、食事や発音、口腔内の清掃がしづらくなることがあります。その結果、むし歯や歯周病のリスクが高まり、長期的な口腔の健康に影響を与えてしまいます。 ここからは、矯正治療がもたらす健康面でのメリットについて詳しくお伝えします。 【2.矯正治療がも …続きを読む
2025年9月29日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 よく歯科医院は啓蒙として「歯の神経をとってはいけない。神経を取ると寿命が短くなったり、弱くなったりします。最後は抜歯になってしまう。」という話が出てきます。 今回は、「歯の神経を抜くと、なぜ歯が弱くなるのか?」についてお伝えします。 目次 1.神経を抜くとは? 2.神経を抜くと歯が弱くなる理由 栄養供給がなくなる もろくなり割れやすくなる むし歯になっても気づきにくい 3.治療:被せ物(クラウン)で補強する 4.定期的なメンテナンスの重要性 噛み合わせの調整の重要性 5.まとめ 1. 歯の神経を抜くとは? 歯の神経を抜くことを「抜髄(ばつずい)」と言います。 抜髄とは、歯の内部にある「歯髄(しずい)」という組織を取り除く治療です。 歯髄には神経や血管が含まれ、歯に栄養を供給し、痛みを感じる役割を持っています。この組織を丸ごと取り除く治療を指します。 イメージとして、腕の一番外側は皮膚です。その下に脂肪や血管・神経があります。 神経を抜くとは、腕の中にある神経と血管を取り除いてしまうイメージです。 2. 神経を抜くと歯が弱くなる理由 (1)栄養供給がなくなる 神経を抜くことで歯に血液が供給 …続きを読む
2025年9月22日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「指しゃぶりなどの癖はいつまでに止めると良いか?止めないとどうなるか?」についてお伝えします。 目次 1.指しゃぶりはなぜ起こるのか? 2.いつまでに止めるべき? 3.指しゃぶりを止めないとどうなる? 4.指しゃぶりをやめるための方法 5.まとめ 1. 指しゃぶりはなぜ起こるのか? 指しゃぶりは、赤ちゃんが生まれつき持つ「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」による自然な行動です。乳児期には、授乳と同じように指しゃぶりをすることで安心感を得ることができます。 成長とともにこの習慣は自然に減っていくものですが、一部のお子さまは3歳以降も続けることがあります。 特に、不安やストレスを感じたとき、退屈なとき、眠いときなどに指しゃぶりをすることが多いと言われています。 2. いつまでに止めるべき? 指しゃぶりは3~4歳頃までであれば、大きな問題にはなりません。しかし、5歳以降になっても続いている場合は注意が必要です。 特に、永久歯(えいきゅうし)が生え始める6歳頃までに指しゃぶりの癖が残っていると、歯並びや顎(あご)の発育に悪影響を与える可能性があります。 出っ歯になってしまったり、歯並びに悪影響が出てきてしまいます。 年齢別の指しゃ …続きを読む
2025年9月15日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は授乳中の方に関するブログです。 「授乳中の歯科治療で麻酔をするとき、授乳はどれくらい止めた方がいいのか?」についてお伝えします。 目次 1.授乳中でも歯科治療は受けられる? 2.歯科で使用する麻酔の種類と母乳への影響 3.麻酔後、授乳を控えたほうがいい時間は? 4.授乳中の歯科治療で気をつけるべきポイント 5.麻酔以外の薬の影響は? 6.まとめ 本文 1. 授乳中でも歯科治療は受けられる? 「授乳中だけど、歯が痛い…」「治療を受けたいけど、赤ちゃんへの影響が心配」という患者さまも多いのではないでしょうか? 結論から言うと、授乳中でも歯科治療は受けられます。 私太田貴司は個人的に、積極的に治療をしていく考えです。 (説明し、同意を得ています。卒乳後の治療をご希望でしたら、それはそれで構いません。個人のお考えなので、そちらを尊重しております。) むし歯の治療や歯周病のケアは放置すると症状が悪化するため、早めの受診と治療が大切です。 問題は「麻酔を使った治療を受けても、授乳を続けて大丈夫か?」という点です。 2. 歯科で使用する麻酔の種類と母乳への影響 歯科で使用する局所麻酔の代表的なものは、リドカ …続きを読む
2025年9月8日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 むし歯予防の第一選択かもしれないくらいの効果がある「フッ素」。 フッ素の使い方は、洗口液・歯磨き剤・歯科医院での塗布があります。 今回は、歯科医院での塗布にフォーカスを当てます。 歯科医院での塗布に使うフッ素は、濃度が高いです。9000ppmです。 このブログは、「歯科医院の高濃度フッ素(9000ppm)は毎日塗布してもいいのか?メリット・デメリットについて」お伝えします。 目次 1.高濃度フッ素(9000ppm)とは? 2.フッ素塗布の目的と効果 3.高濃度フッ素を毎日塗布してもいいのか? 4.毎日塗布するメリット 5.毎日塗布するデメリット 6.フッ素の正しい活用方法 7.まとめ 1. 高濃度フッ素(9000ppm)とは? フッ素は、「フッ化ナトリウム」としてむし歯予防に有効な成分として広く使われています。 市販の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は、1000ppm~1500ppmです。 歯科医院で使用されるフッ素は、9000ppmと濃度が高いです。 このフッ素は、歯の表面に塗布することでエナメル質(えなめるしつ)を強化し、むし歯の発生を抑える役割を果たします。 2. フッ素塗布の目的と効果 …続きを読む
2025年9月1日