滋賀県守山市にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 先日、診療が終わった後に大阪での勉強会に参加してきました。 前回のむし歯の基礎知識に次いで、歯周病の基礎知識について学んできました。 お口の中の2大疾患(=歯を失う原因の2大病気)は、むし歯と歯周病です。 第一位は、歯周病です。(むし歯と思われる方が多いですが、実は歯周病です) 歯周病とむし歯がかかりやすい年齢は違います。 むし歯は自己管理ができない20歳代に多いので、若いころからむし歯になりやすい。 対して歯周病は、歯周病菌が蓄積して、抵抗力が落ちてきた50歳代に増えるとのことです。 「若いころは歯が丈夫で、歯医者とは全くの無縁だった。40歳を過ぎてから急に歯ぐきから出血するようになり、50歳になったら歯が動くようになった。歯医者に言ったら“重度の歯周病で、何本かは抜かないといけない”と言われて来ました。」 たまにいらっしゃいます。歯はとてもきれい。でも歯を支える歯ぐきや骨が弱っている。 それは、むし歯の抵抗力はあっても、歯周病の抵抗力はなかったということです。 若いころは問題なくても、油断はできませんね。 これが、どこの歯医者でも言われる「歯科医院は定期的に受診をしましょう。たとえ今は何もなくても」なのです。 歯周病は、むし歯とは違い知らないまま進行します。 むし歯のように、穴が開い …続きを読む
2019年5月22日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 先日、大阪まで歯周病の勉強会に行ってきました。 当院の治療の柱、歯周内科治療の勉強会です。 青森県で歯科医院を開業されている、津島克正先生が主催の「歯周内科アドバンスセミナー」です。 2月のベーシックセミナーのより応用編です。 今回も、衛生士2人と参加してきました。 休日に私と勉強会に参加してくれるスタッフには、本当に感謝しかありません。 以前は、「歯周病は治らない病気」と言われていました。20年30年前は、歯周病になるとすぐに抜歯になっていた時代があったそうです。 どんどん歯周病が解明され治療が普及。現在の定期的な歯周病治療に落ち着いています。 しかし、それは抜歯をただ単に先延ばしにしているだけで、結局は抜歯になってしまうのでは?というのが歯周病です。 重度の歯周病になると、本当に治療が難しいのです。全国の歯科医院がこれだけ歯周病治療に取り組んでいるのに、完治に至らない歯周病もたくさんあります。 その歯周病を劇的に改善する「可能性」があるのが、この歯周内科治療です。(歯周内科治療でも全ての歯を救えるわけではありません) 従来の「歯ぐきを切る」「歯ぐきを糸で縫う」といった手術から対局のお薬の力を借りて、より内科的に治療するものです。 歯周病の原因菌を「減らす」のではなく、菌の質自体を「変える …続きを読む
2019年5月8日