滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 年々下の歯の歯並びが悪くなるのはなぜ? 「最近、下の歯が以前よりも重なり合ってきた気がする」 そんなお悩みをお持ちの患者さまも多いのではないでしょうか。 おおた歯科こども歯科でも割とある質問です。気にされる方が多いと感じています。 太田貴司自身への勉強としても今回は、下の歯の歯並びが年々悪くなる原因について、お伝えします。 目次 年齢を重ねることによる自然な変化 歯ぎしりや食いしばりの影響 親知らずの影響 歯周病による歯の移動 解決策と予防法 歯科医院でできること 1. 年齢を重ねることによる自然な変化 年齢を重ねると、身体のあらゆる部分に変化が現れるように、歯並びにも影響が出てきます。 特に下の前歯は、年齢とともに少しずつ内側に倒れ込む傾向があります。この現象は「生理的動的平衡(せいりてきどうてきへいこう)」と呼ばれ、歯が咬み合わせの力や顎(あご)のバランスを取るために動くことが原因です。 また、顎の骨は年齢とともに変化します。顎の骨が少しずつ小さくなることで、歯が並ぶスペースが減り、歯が重なり合いやすくなります。 2. 歯ぎしりや食いしばりの影響 歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な力がかかるため、歯並びが悪化する可能 …続きを読む
2025年4月14日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 おおた歯科こども歯科では、予防歯科、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 今回、「神経がない歯はなぜ悪くなりやすいのか?」というテーマでお話しします。 私太田貴司が1番こだわっていることなので何回も述べてきましたが、神経を取った歯の寿命が短くなることについて、今まで以上に詳しく述べていきます。 目次 神経がない歯とは? 神経がない歯が悪くなりやすい理由 神経がない歯のリスクを軽減する方法 定期検診の重要性 神経がない歯でも健康を保つために 1. 神経がない歯とは? 歯の神経(歯髄:しずい)は、歯の内部にあり、痛みや温度を感じる役割を持っています。 歯の中は、上から見たちくわのように空洞になっています。 その中に神経が入っています。 むし歯が進行して神経にまで達した場合、痛みを抑えたり細菌が進まないように抜髄(抜髄:根管治療)を行います。 この処置をした歯が「神経がない歯」と呼ばれるものです。 神経がない歯は、痛みを感じなくなるため一見問題が解決したように思われますが、実際はその後が心配になります。 2. 神経がない歯が悪くなりやすい理由 神経がない歯は、以下の理由から健康を維持するのが難しくなります。 ① 血液循環がなくなる 神経を取ることで歯への血液の供給が止まってしまいます。 …続きを読む
2025年4月7日