滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病の治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今年はよく流行ったインフルエンザ。 インフルエンザと歯周病のお話しをします。 数年前、新聞にも取り上げられました。 それは「歯周病が進行していると、インフルエンザになりやすい」「口腔内が清潔でない方は、インフルエンザになった時、タミフルが効きにくくなる可能性がある」というものです。(日本大学歯学部、細菌学講座の研究) そして、歯磨きなどの日常生活の注意で、インフルエンザの予防ができたり、重症化を防ぐことができるというものです。 インフルエンザウイルスは、細胞内に入り込んで増殖し、ほかの細胞に感染を広げます。 その際、ウイルス表面の酵素「ノイラミニダーゼ」を使い、ウイルス自身を細胞から切り離します。タミフルやリレンザなどはこの「ノイラミニダーゼ」の働きを防ぐので、インフルエンザに効果があります。 研究で、歯垢(プラークとも呼ばれます;食べカスとそれに集まった細菌が膜を張ったもの)に含まれる細菌がノイラミニダーゼを作り出すということが分かったのです!! お口の中を清潔にして、細菌を減らすことができればノイラミニダーゼを減らすことができます。 そうすれば、インフルエンザになることを防ぐことができます。 さらに、インフルエンザにな …続きを読む
2019年7月24日
滋賀県守山市にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、太田貴司です。 おおた歯科こども歯科は、歯周病の治療・予防に力を入れております。 むし歯の治療・予防より力をいれているのは、歯周病があると歯が根本から抜けてしまうからです。 どれだけまっさらできれいな歯があっても歯周病が重度だと抜けてしまいます。 どれだけ高いセラミックの歯を入れても、歯周病が重度だと抜けてしまいます。 歯は、歯ぐきありき・歯を支える骨ありきです。 むし歯は、歯の頭から進行します。 歯周病は、歯の根元から進行します。 今回は、「歯周病とアルコール・お酒・ビールの関係」です。 この関係性は、全く無いようで実は「おおあり」です。 アルコール・お酒を多く飲むと、活性酸素が増え、抗酸化力が低下するようです。 岡山大学が発表した論文にもあります。 「過剰なアルコール摂取が歯周病を悪化させる」と予防歯科学分野の 山本龍生先生が論文で発表をされています。 歯周病の直接的な原因は、細菌です。 増悪因子(直接的な原因に加えて、これがあると悪化する因子)が喫煙、糖尿病、関節リウマチ、高血圧、肥満、そしてアルコール・お酒です。 アルコール・お酒を飲むと、お口の中が乾きます。 乾くと唾液が減ります。 歯周病菌・むし歯菌に抵抗力を持つ唾液が減るということは、それだけ歯周 …続きを読む
2019年7月10日