滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今回は、歯周病のレッドコンプレックスについてお話しをします。 レッドコンプレックスとは、歯周病の原因菌の中で特に悪性のものです。 悪性といっても、悪性腫瘍とは無関係です。 とくに歯周病を悪化・進行させる細菌のことを言います。 具体的には、 ① P.g菌( Prophyromonas gingivalis、ポルフィノモナス・ジンジバリス) ② T.d菌( Treponema denticola、トレポネーマ・デンティコーラ ) ③ T.f菌( Tannerella forsythensis、タンネレラ・ファーサイシア ) です。 それぞれ多く存在すると、歯周病が進行しやすいです。 口臭の原因だったり、全身の病気に関連する細菌もいます。 この細菌の賢いところは、それぞれの細菌が仲が良いことです。 細菌の種類が多ければ多いほど、タッグを組みます。 タッグを組むとより難治性になります(治りにくくなります)。 歯周病の治療は、このレッドコンプレックスをいかに減らすことができるかにかかっています。 でも、どの細菌がどれくらいいるの? という話になります。 それはおおた歯科こども歯科でも実施している「リアルタイムPCR検査」 …続きを読む
2019年9月25日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 「私の歯周病は、遺伝だから」 そう言われ、ご自身の歯周病の進行と治療を諦める方がいらっしゃいます。 安易に抜歯を希望されます(僕としては残る歯はそれを伝え、思い留まってもらうこともあります)。 諦められるのは、遺伝と思い込んでいるからですね。 果たして、歯周病は遺伝するものなのでしょうか? 答えは、「0ではありませんが、ほとんどありません。特殊な遺伝性の歯周病だけではないでしょうか?」です。 歯周病の中には、歯肉が異常に膨れ上がるものがあり、それは遺伝するかもしれません。 しかし、歯周病の原因のほぼほぼが後天性です。 後天性ということは、産まれてからの問題です。 歯周病の直接的な原因は、「歯周病の細菌」です。 間接的な原因が「歯磨き不足」「歯石」「喫煙」「糖尿病」などです。 歯の問題もあります。「歯ぎしり」「嚙み合わせが良くない歯」「嚙み合わせが良くない被せもの」です。 生活習慣が問題であり、先天的ではありません。 「遺伝が原因だから」と言えば楽かもしれません。ご自身の問題ではなくなりますから。 ご先祖のせい?にしているので、楽にあるかもしれません。 しかし、歯周病の原因は後天的・生活習慣を受けい …続きを読む
2019年9月11日