滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、妊婦さんを対象にした記事を書きます。 ご出産おめでとうございます。 新たなお子様がお産まれになるのが楽しみですね。 さて、妊娠された方に対する治療を ・いましないといけないのか? ・いましても大丈夫なのか? ・出産後でもいいのか? ・お薬、レントゲン、麻酔は大丈夫なのか? が不安点として挙げられると思います。 歯の病気の2大疾患である、むし歯と歯周病のそれぞれの観点からお伝えいたします。 【むし歯】 ①そのむし歯はどれくらいの大きさか? むし歯の分類で、CO、C1、C2、C3、C4というものがあります。 数字が大きくなるにつれて大きな虫歯という分類です。(COですが、数字のゼロではなく、英語のオーです) CO、C1であれば問題ありません。 出産後の治療でOKですし、CO・C1であれば削らずに経過観察になります。 C2・C3であれば妊娠中の治療をお勧めします。 放置すると痛みが出てくる可能性があります。特にC3です。 麻酔やレントゲンは、安定期であればほぼ問題ないとされています(それぞれの歯科医師の見解にもよりますが)。 放置するとより大きな治療が必要になってしまいます。ぜひ治 …続きを読む
2023年10月19日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 ここ2~3週間で、お二人ほどショッキングなことがあったのでご報告いたします。 それは「銀歯の下のむし歯」です。 銀歯の下のむし歯は、知らないうちに・見えないうちに、大きくなります。 そして、ある時に大きなむし歯としてレントゲンに写ってきます。 それがここ2~3週間で続きました。 おおた歯科こども歯科では、1年ごとにレントゲンを撮影させてもらっています。 むし歯のチェックや、歯周病のチェックのためです。 1年前のレントゲンでは何ともなかったのに、今回の1年後のレントゲンで大きなむし歯になっていたのです。 たまにあるのですが、続きました。 定期的にお越しいただいていたのに、こちらもショックでした。 一番のショックは患者様なのですが。 その時にお伝えしたのが、「銀歯の下はこうなることがあります。よろしければ他の銀歯も外してみませんか?」と。 外すか外さないか、それを選ぶ権利は患者様にあるので、こちらは強制はできません。 しかし、銀歯の下は、何年も経つと往々にしてむし歯になっています。 ですので、個人的には5~7年以上経っている銀歯は外して中を確認した方が良いと思っ …続きを読む
2023年10月12日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「くさび状欠損」についてお話します。 暑いこの時期、アイスクリームやかき氷など冷たいものを食べたときに歯がキーンとしみることはありませんか? もしかしたらそれは「くさび状欠損」があるかもしれません。 くさび状欠損とは? 歯と歯ぐきの境目の部分の歯が、くさび状に欠けている状態のことを「くさび状欠損」といいます。 「楔(くさび)」とは硬い木材や金属で作られたV字型または三角形の道具です。 隙間に打ち込むための道具なので、一端を厚くし、反対側に向かって徐々に薄くなるように作られています。 歯の欠損の形態がくさびの形状に似ていることから、このように呼ばれるようになりました。 歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄からできています。 くさび状欠損ではエナメル質や象牙質、セメント質が欠けている状態です。 進行すると、冷たいものや熱いものがしみる、歯ブラシが当たると痛むなどの知覚過敏の症状が出るようになります。 くさび状欠損の原因 くさび状欠損は、時に痛みを伴う歯の欠損であるため、むし歯と勘違いされがちです。 しかし、むし歯ではありません。 くさび状欠損はむし歯菌などによるものではなく、外からの物理的 …続きを読む
2023年10月1日