滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「かかりつけの歯科医院を持つことのメリット」についてお話しします。 定期的な歯科受診は、健康な歯を保つために欠かせない習慣です。 太田貴司個人的には「なぜかかりつけの歯科医院をお持ちでないのか?」という気持ちがあります。 「むし歯や歯周病が心配ではないのか?」「急に歯が痛くなったらどうするのですか?」と考えています。 かかりつけの歯科医院を持つことのメリットを書いていきます。 目次 1.かかりつけ歯科医院とは? 2.かかりつけ歯科医院を持つメリット 定期検診で早期発見・早期治療 患者さまの歯の状態を一貫して把握 予防中心の治療で歯を守る 急なトラブルにも迅速に対応 3.適切な歯科医院の選び方 4.かかりつけ歯科医院を持つことの経済的効果 5.まとめ 1. かかりつけ歯科医院とは? かかりつけ歯科医院とは、患者さまが定期的に通い、歯や口腔の健康を管理してもらう歯科医院のことです。 一時的な治療だけでなく、長期的な健康を支えるパートナーとしての役割を果たします。 例えば、患者さまの歯の履歴を把握し、その人に最適な治療を提供することができます。 2. かかりつけ歯科医院を持つメリット 定期検診で早期 …続きを読む
2025年7月28日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「生まれつき永久歯がないために、ずっと残っている乳歯を抜歯するメリットとデメリット」について、ご説明いたします。 僕もいつも悩みどころで、大切なお口の健康に関わるテーマですので、ぜひ参考にしてください。 目次 1.生まれつき永久歯がないとは? 2.乳歯を残すことのメリット 3.乳歯を抜くことのメリット 4.乳歯を抜くことのデメリット 5.乳歯を抜く判断基準 6.乳歯の抜歯後の治療方法 7.まとめ 1. 生まれつき永久歯がないとは? 生まれつき永久歯がない状態は「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と呼ばれます。 これは、遺伝や発育の過程で永久歯の芽が形成されないことによって起こります。日本人の約5〜10%の方が先天性欠如を持つと言われており、特に小臼歯(しょうきゅうし)や前歯に見られることが多いです。 先天性欠如がある場合、乳歯が永久歯の代わりとして残り続けることがあります。その乳歯をどうするかは、患者さまの年齢や口腔内の状態によって異なります。 2. 乳歯を残すことのメリット 永久歯が欠如している場合、乳歯を残すことには以下のようなメリットがあります。 ・咬合(こうごう:噛み合わせ)の維持 …続きを読む
2025年7月21日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯肉の「クレフト」や「フェストゥーン」についてお話しします。 これらの言葉は初めて聞かれると思います。 しかし、歯ぐきの健康に関わる重要な症状です。 患者さまの中には、歯ぐきの形や状態に違和感を覚える方もいらっしゃると思います。この記事を通じて、クレフトやフェストゥーンの原因や予防法を理解し、健康な歯ぐきを保つための参考にしていただければ幸いです。 目次 クレフトとは何か フェストゥーンとは何か クレフトとフェストゥーンの主な原因 これらの症状の予防と対策 日常生活で気をつけるポイント まとめ 1. クレフトとは何か クレフト(cleft)とは、歯肉(しにく:歯ぐき)がV字やU字型に裂けた状態を指します。 この症状は、歯ぐきの一部が深く切れ込んだように見えるのが特徴です。 クレフトが進行すると、歯根(しこん:歯の根っこ)が露出し、知覚過敏(ちかくかびん:冷たいものや熱いものがしみる症状)や歯周病のリスクが高まります。 2. フェストゥーンとは何か フェストゥーン(festoon)とは、歯肉のきわの部分が浮き、輪状に盛り上がった状態を指します。 歯ぐきの辺縁部がロール状に腫れぼったくなるのが特徴で、特に犬歯(けんし:糸切り歯)や小臼歯( …続きを読む
2025年7月14日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、銀歯や詰め物・被せ物が入っている際のCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)検査についてお話しします。 医療検査を受ける際、口腔内の金属が影響を及ぼすのではないかと心配される患者さまも多いかと思います。 実際、当院でも問い合わせを頂きます。 多くはお電話でのお問い合わせを頂きますので、あらかじめお伝えいたします。 このブログにたどり着き、参考になれば幸いです。 今回は、CTやMRI検査と歯科用金属との関係、そして検査を受ける際の注意点について詳しく解説します。 分けてお伝えするくらいですので、CTとMRIは全く違うものです。 目次 CT検査と歯科用金属 MRI検査と歯科用金属 検査時の注意点 まとめ 1. CT検査と歯科用の金属 CT検査は、X線を使用して体内の断面画像を取得する検査方法です。 骨や肺、気管、心臓などを診断します。 一般的に、銀歯や詰め物・被せ物がCT画像に大きな影響を及ぼすことは少ないとされています。 しかし、口腔内に大量の金属が存在する場合、画像に白い光が入ったような曇り(アーチファクト)が生じ、画像がはっきりしないことがあります。 特に、昔の治療で多くの金属が使用されて …続きを読む
2025年7月7日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、フッ素を塗ることは全世代に効果的か?についてお伝えします。 フッ素塗布と聞くと、子どものむし歯予防を思い浮かべる方が多いかもしれません。 しかし、成人や高齢者にとっても、フッ素塗布は効果的なむし歯の予防策なのです。 成人や高齢者における、フッ素塗布の効果やその重要性について詳しくご説明いたします。 目次 フッ素の基本的な効果 成人や高齢者におけるむし歯のリスク 成人や高齢者へのフッ素塗布の効果 フッ素塗布の安全性と注意点 まとめ 1. フッ素の基本的な効果 フッ素には、以下のような効果があります。 歯質の強化:フッ素は歯のエナメル質(歯の表面を覆う硬い層)と結びつき、フルオロアパタイトという強い構造をつくります。これにより、歯がむし歯菌に対する抵抗力を高めます。 再石灰化の促進:お口の中は、食事やお菓子で酸性になりむし歯になりやすくなります。この酸性になった口腔内では、歯からミネラルが溶け出す脱灰が起こります。脱灰が続くと歯が溶けてしまいます。 フッ素は、唾液中のカルシウムやリンとともに、溶け出した部分を修復する再石灰化を促進します。 むし歯菌の抑制:フッ素は、むし歯の原因菌であるミュータンス菌の酸産生を抑制し、菌の活動を弱めます。 …続きを読む
2025年6月30日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、入れ歯の種類についてお伝えします。 具体的には、金属の針金があるものとないものの違いです。 特に前歯に入れ歯を入れるとき、金属の針金はとても気になります。歯にひっかけるためどうしても必要なものなのですが気になるときは気になります。 そして、見た目だけではありません。入れ歯本体の素材自体も違いがあります。 金額も含めて、そちらも併せてご説明いたします。 目次 保険適用の金属の針金がある入れ歯とは 針金がない入れ歯とは 両者の違いとメリット・デメリット 選択のポイントと当院の取り組み 1. 金属の針金がある入れ歯とは こちらは、保険適用の入れ歯です。 主にレジン(合成樹脂)で作られ、金属の針金(クラスプ)で残存歯に固定します。 このクラスプは、入れ歯を安定させる役割を果たしますが、見た目に影響を与えることがあります。 また、入れ歯本体のレジンは吸水性があり、長期間使用すると変色や臭いの原因となることがあります。 2. 針金がない入れ歯とは 針金がない入れ歯は、主に自費診療で提供されるものです。 別名、ノンクラスプデンチャーとも呼ばれます。 弾性のある特殊な樹脂を使用し、歯ぐきに密着させることで固定します。 金属の針金がな …続きを読む
2025年6月23日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 毎日の歯磨きには何を使われますか? 歯ブラシだけの方。 歯ブラシ+フロスの方。 歯ブラシ+歯間ブラシの方。 理想は「歯ブラシ+歯間ブラシ+フロス」を毎食後の1日3回です。 ですが「それは大変。歯ブラシはするから、歯間ブラシかフロスのどっちが良い?」についてお答えします。 あくまでも太田貴司個人の意見です。 目次 歯ブラシだけでは不十分な理由 デンタルフロスの特徴と利点 歯間ブラシの特徴と利点 どちらを選ぶべきか? 正しい使用方法と注意点 1. 歯ブラシだけでは不十分な理由 毎日の歯磨きで歯垢(プラーク)を除去することは、むし歯や歯周病の予防に欠かせません。 しかし、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことは難しいです。 歯ブラシ単独だけのプラーク除去率は、約60%と言われております。 つまり、どれだけ歯ブラシで歯磨きを頑張っても、なんと40%のプラークは除去できていないことになります。 この40%という数字はとても高いと考えます。 さらに、この40%というのは、いつも同じ場所です。 「今日はここに磨き残しがある」「明日は別のところに磨き残しがある」ではありません。 いつも同じところに残ります。 この部分に残った歯垢は …続きを読む
2025年6月16日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「インプラントって一生もつの?インプラント周囲炎について」お伝えをします。 インプラントは、1本30万円以上する高額の治療です。 受けるには一大決心をされると思います。 その一大決心をしたインプラントって一生もつのか? それについてお伝えをします。 目次 インプラントは一生持つのか? インプラント周囲炎とは? インプラント周囲炎の原因 インプラント周囲炎の予防方法 まとめ 1. インプラントは一生持つのか? 一概に一生もつとは言い切れません。 インプラントは、適切なケアとメンテナンスを行うことで、10年から15年以上機能することが報告されています。 中には20年以上問題なく使用されているケースもあります。しかし、これは患者さまの日々の口腔ケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスに大きく依存します。 2. インプラント周囲炎とは? インプラント周囲炎(しゅういえん)とは、インプラントの周囲に炎症が起こり、歯ぐきや顎の骨が徐々に破壊される疾患です。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行することがあります。 放置すると、最終的にはインプラントが脱落する可能性もあります。 自然に抜けてしまうこともあります。 …続きを読む
2025年6月9日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 当院でもよくお伝えしています 「銀歯の下はむし歯ができやすい」ことは多くの方に知ってもらえていると思っています。 ただ、理由を詳しく述べていないので、今回は今までで1番詳しく述べていきます。 目次 銀歯とは 銀歯の下でむし歯ができやすい理由 銀歯の下のむし歯の治療法 銀歯の下でむし歯を予防する方法 まとめ 1. 銀歯とは 銀歯とは、むし歯や歯の損傷部分を修復するために使用される金属製の詰め物や被せ物のことを指します。一般的に、保険適用で使用される金属は「金銀パラジウム合金」と呼ばれ、耐久性が高く、保険適応で提供できるため、多くの患者さまに選ばれています。 「金銀パラジウム合金」と呼ばれるくらいですので、「銀歯」は「100%銀」ではないのです。 何種類もの金属を「合金」として混ぜ合わたものです。 2. 銀歯の下でむし歯ができやすい理由 銀歯の下でむし歯が再発しやすい主な理由は以下のとおりです。 金属の性質による影響: 銀歯に使用される金属は、熱によって膨張・収縮する性質があります。この性質により、飲食による温度変化で金属が変形し、歯との間に微細な隙間が生じることがあります。この隙間から細菌が侵入してしまい、むし歯が再発するリスクが高まります …続きを読む
2025年6月2日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯科治療で使用される銀歯と金歯の違いについてお伝えします。 違いは見た目だけではないのです。 それぞれの特徴を理解し、患者さまに合った治療を選ぶ参考にしていただければ幸いです。 目次 銀歯と金歯とは? 見た目と審美性の違い 強度と耐久性の違い 費用と保険適用について 患者さまに合った素材の選び方 1. 銀歯と金歯とは? 銀歯 銀歯は、銀合金(ぎんごうきん)と呼ばれる金属を使用した詰め物や被せ物です。 銀合金は強度が高く、多くの保険診療で使用されています。 ただし、銀の他にパラジウムやスズなどが含まれることがあり、金属アレルギーの原因になることがあります。 金歯 金歯は、金合金(きんごうきん)を使用した詰め物や被せ物です。 金は化学的に安定しており、口の中での変色や腐食がほとんどありません。また、歯に対する適合性が非常に高く、長期間使用してもトラブルが少ない素材です。 2. 見た目と審美性の違い 銀歯の見た目 銀歯は、金属特有の光沢があり、目立ちやすいです。そのため、特に前歯や笑った時に見える部分にはあまり適していません。 金歯の見た目 金歯も金属の光沢がありますが、金色のため審美性を重視 …続きを読む
2025年5月26日