滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 毎日の歯磨きには何を使われますか? 歯ブラシだけの方。 歯ブラシ+フロスの方。 歯ブラシ+歯間ブラシの方。 理想は「歯ブラシ+歯間ブラシ+フロス」を毎食後の1日3回です。 ですが「それは大変。歯ブラシはするから、歯間ブラシかフロスのどっちが良い?」についてお答えします。 あくまでも太田貴司個人の意見です。 目次 歯ブラシだけでは不十分な理由 デンタルフロスの特徴と利点 歯間ブラシの特徴と利点 どちらを選ぶべきか? 正しい使用方法と注意点 1. 歯ブラシだけでは不十分な理由 毎日の歯磨きで歯垢(プラーク)を除去することは、むし歯や歯周病の予防に欠かせません。 しかし、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことは難しいです。 歯ブラシ単独だけのプラーク除去率は、約60%と言われております。 つまり、どれだけ歯ブラシで歯磨きを頑張っても、なんと40%のプラークは除去できていないことになります。 この40%という数字はとても高いと考えます。 さらに、この40%というのは、いつも同じ場所です。 「今日はここに磨き残しがある」「明日は別のところに磨き残しがある」ではありません。 いつも同じところに残ります。 この部分に残った歯垢は …続きを読む
2025年6月16日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「インプラントって一生もつの?インプラント周囲炎について」お伝えをします。 インプラントは、1本30万円以上する高額の治療です。 受けるには一大決心をされると思います。 その一大決心をしたインプラントって一生もつのか? それについてお伝えをします。 目次 インプラントは一生持つのか? インプラント周囲炎とは? インプラント周囲炎の原因 インプラント周囲炎の予防方法 まとめ 1. インプラントは一生持つのか? 一概に一生もつとは言い切れません。 インプラントは、適切なケアとメンテナンスを行うことで、10年から15年以上機能することが報告されています。 中には20年以上問題なく使用されているケースもあります。しかし、これは患者さまの日々の口腔ケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスに大きく依存します。 2. インプラント周囲炎とは? インプラント周囲炎(しゅういえん)とは、インプラントの周囲に炎症が起こり、歯ぐきや顎の骨が徐々に破壊される疾患です。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行することがあります。 放置すると、最終的にはインプラントが脱落する可能性もあります。 自然に抜けてしまうこともあります。 …続きを読む
2025年6月9日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 当院でもよくお伝えしています 「銀歯の下はむし歯ができやすい」ことは多くの方に知ってもらえていると思っています。 ただ、理由を詳しく述べていないので、今回は今までで1番詳しく述べていきます。 目次 銀歯とは 銀歯の下でむし歯ができやすい理由 銀歯の下のむし歯の治療法 銀歯の下でむし歯を予防する方法 まとめ 1. 銀歯とは 銀歯とは、むし歯や歯の損傷部分を修復するために使用される金属製の詰め物や被せ物のことを指します。一般的に、保険適用で使用される金属は「金銀パラジウム合金」と呼ばれ、耐久性が高く、保険適応で提供できるため、多くの患者さまに選ばれています。 「金銀パラジウム合金」と呼ばれるくらいですので、「銀歯」は「100%銀」ではないのです。 何種類もの金属を「合金」として混ぜ合わたものです。 2. 銀歯の下でむし歯ができやすい理由 銀歯の下でむし歯が再発しやすい主な理由は以下のとおりです。 金属の性質による影響: 銀歯に使用される金属は、熱によって膨張・収縮する性質があります。この性質により、飲食による温度変化で金属が変形し、歯との間に微細な隙間が生じることがあります。この隙間から細菌が侵入してしまい、むし歯が再発するリスクが高まります …続きを読む
2025年6月2日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯科治療で使用される銀歯と金歯の違いについてお伝えします。 違いは見た目だけではないのです。 それぞれの特徴を理解し、患者さまに合った治療を選ぶ参考にしていただければ幸いです。 目次 銀歯と金歯とは? 見た目と審美性の違い 強度と耐久性の違い 費用と保険適用について 患者さまに合った素材の選び方 1. 銀歯と金歯とは? 銀歯 銀歯は、銀合金(ぎんごうきん)と呼ばれる金属を使用した詰め物や被せ物です。 銀合金は強度が高く、多くの保険診療で使用されています。 ただし、銀の他にパラジウムやスズなどが含まれることがあり、金属アレルギーの原因になることがあります。 金歯 金歯は、金合金(きんごうきん)を使用した詰め物や被せ物です。 金は化学的に安定しており、口の中での変色や腐食がほとんどありません。また、歯に対する適合性が非常に高く、長期間使用してもトラブルが少ない素材です。 2. 見た目と審美性の違い 銀歯の見た目 銀歯は、金属特有の光沢があり、目立ちやすいです。そのため、特に前歯や笑った時に見える部分にはあまり適していません。 金歯の見た目 金歯も金属の光沢がありますが、金色のため審美性を重視 …続きを読む
2025年5月26日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。今 回は、歯科治療で使用されるセラミックとジルコニアの違いについて詳しく解説します。 両方とも白い詰め物・被せ物の素材です。 パッと見では、違いがよく分かりません。 それぞれの素材の特徴を知ることで、患者さまに合った治療法を選ぶ参考にしていただければ幸いです。 目次 セラミックとジルコニアとは? 見た目の違い 強度と耐久性の違い 費用と保険適用について 患者さまに合った素材の選び方 1. セラミックとジルコニアとは? セラミック セラミックは、陶器(とうき)に似た素材です。 歯科治療においては主にクラウン(被せ物)やインレー(詰め物)に使用されます。自然な白さと透明感があり、特に前歯など審美性が重視される部位に適しています。 ジルコニア ジルコニア(ジルコニウム)は、金属の一種を加工して作られるセラミック系素材です。 セラミックより非常に硬く、割れにくいのが特徴で、奥歯など力がかかる部分にも適しています。 例えると、人工ダイヤモンドです。 2. 見た目の違い セラミックは、自然な透明感と色合いが特徴で、本物の歯に非常に近い仕上がりになります。そのため、特に前歯の治療に向いています。 一方、ジルコニ …続きを読む
2025年5月19日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯科治療で耳にすることがある「ガルバニー電流」について解説します。 以前のブログで少しお伝えしたことがありますが、今回はより詳しくご説明いたします。 この現象は、一部の患者さまに不快感や痛みをもたらすことがあり、無視できないものです。 難しいことに「目に見えない」から診断が遅れることもあります。 太田貴司個人的にも、「100%ガルバニー電流だ」と分からないこともあります。 あれもこれも、と原因を考えてしまうのです。 ガルバニー電流の原因や症状、対策について詳しくお伝えします。 目次 ガルバニー電流とは? ガルバニー電流が起こる原因 ガルバニー電流による症状 ガルバニー電流のリスクを減らす方法 ガルバニー電流が気になる患者さまへの当院の対応 1. ガルバニー電流とは? ガルバニー電流とは、口腔内で発生する弱い電流のことです。 特に、異なる種類の金属が口の中に存在する場合に起こりやすい現象です。たとえば、お口の中に銀歯(アマルガム)と他の材質の金属製のブリッジが同時に存在すると、それらの間で電位差が生じ、電流が発生することがあります。 この現象のことを、ガルバーニ電流と言います。 この電流そのものは弱いのですが、実際に …続きを読む
2025年5月12日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、子どものむし歯予防に関する重要なポイントをお伝えします。 特に、スポーツドリンクや間食が引き起こすリスクについて詳しくお伝えします。 目次 スポーツドリンクとむし歯の関係 夜の歯磨き後の飲み物が及ぼす影響 子どもの糖分摂取がもたらす健康リスク 思春期に急増する「ながら食べ」と虫歯リスク むし歯予防のために家庭でできるケア 歯科医院での定期検診の重要性 1. スポーツドリンクと虫歯の関係 スポーツドリンクは一見、健康的なイメージがあります。 ですが実は「虫歯になりやすい飲み物」の代表格です。 500mlのスポーツドリンクには約20~30gもの糖分が含まれております。 この500mlというのは、世界保健機関(WHO)が推奨する1日の糖分摂取量(25g程度)をほぼ満たしてしまいます。 たった500mlのスポーツドリンク1本で、です。 糖分はむし歯菌(ミュータンス菌)の大好物です。 むし歯菌が糖分を分解する際に酸を発生させ、この酸が歯を溶かしてむし歯を引き起こします。 特に夜間に飲むと唾液の分泌量が減り、酸が歯に長時間留まりやすくなります。 2. 夜の歯磨き後の飲み物が及ぼす影響 夜、歯 …続きを読む
2025年5月5日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、スポーツをする患者さまにぜひ知っていただきたい「スポーツ用マウスガード」についてお話しします。 スポーツ中の怪我から歯や口腔を守るため、歯科医院で作るオーダーメイドのマウスガードについてお伝えします。 当院でも需要があり、作製の実績があります。 目次 スポーツ用マウスガードとは? 市販品と歯科医院で作るマウスガードの違い マウスガードが必要な理由 歯科医院で作るマウスガードの作成プロセス お手入れ方法と注意点 おおた歯科こども歯科での取り組み 1. スポーツ用マウスガードとは? スポーツ用マウスガードは、お口の中に装着して歯や顎(あご)を衝撃から守るマウスピースです。 特に、接触の多いスポーツ(ラグビー、サッカー、バスケットボールなど)や、転倒のリスクがあるスポーツ(スケートボード、自転車競技など)では、マウスガードの使用が推奨されています。 2. 市販品と歯科医院で作るマウスガードの違い 市販品のマウスガードも手軽に購入できますが、歯科医院で作るオーダーメイドのマウスガードには以下のような違いがあります。 市販品の特徴 サイズが一定で、個々の歯や口腔の形にフィットしにくい …続きを読む
2025年4月28日
歯科治療と医療費控除(いりょうひこうじょ)についてしっかりご説明いたします 滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「歯科治療と医療費控除」について詳しく解説します。 歯科の治療にかかる費用が。医療費控除の対象になることをご存じですか? そもそも医療費控除って何なのでしょうか。 私太田貴司も理解するまで難しかったです。 今回は、医療費控除の基本と、保険診療と自由診療の違い、申請方法についてしっかりとお伝えします。 目次 医療費控除とは? 歯科治療で医療費控除が適用されるケース 保険診療と自由診療の違い 医療費控除の申請方法 医療費控除を上手に活用するポイント 歯科治療を通じて健康を守る大切さ 1. 医療費控除とは? 医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税の一部が戻ってくる制度です。対象となる医療費には、患者さま自身や生計を共にする家族の医療費が含まれます。 医療費控除の計算方法 医療費控除額は以下の計算式で求められます。 (1年間の医療費 – 保険金などで補填された額) – 10万円(または所得の5%) 例えば、年間の医療費が15万円で保険金などで補填された額が5万円の場合、控除対象額は以下の通りです。 (15万円 – 5万円) – 10万円 …続きを読む
2025年4月21日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 年々下の歯の歯並びが悪くなるのはなぜ? 「最近、下の歯が以前よりも重なり合ってきた気がする」 そんなお悩みをお持ちの患者さまも多いのではないでしょうか。 おおた歯科こども歯科でも割とある質問です。気にされる方が多いと感じています。 太田貴司自身への勉強としても今回は、下の歯の歯並びが年々悪くなる原因について、お伝えします。 目次 年齢を重ねることによる自然な変化 歯ぎしりや食いしばりの影響 親知らずの影響 歯周病による歯の移動 解決策と予防法 歯科医院でできること 1. 年齢を重ねることによる自然な変化 年齢を重ねると、身体のあらゆる部分に変化が現れるように、歯並びにも影響が出てきます。 特に下の前歯は、年齢とともに少しずつ内側に倒れ込む傾向があります。この現象は「生理的動的平衡(せいりてきどうてきへいこう)」と呼ばれ、歯が咬み合わせの力や顎(あご)のバランスを取るために動くことが原因です。 また、顎の骨は年齢とともに変化します。顎の骨が少しずつ小さくなることで、歯が並ぶスペースが減り、歯が重なり合いやすくなります。 2. 歯ぎしりや食いしばりの影響 歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な力がかかるため、歯並びが悪化す …続きを読む
2025年4月14日