滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「指しゃぶりなどの癖はいつまでに止めると良いか?止めないとどうなるか?」についてお伝えします。 目次 1.指しゃぶりはなぜ起こるのか? 2.いつまでに止めるべき? 3.指しゃぶりを止めないとどうなる? 4.指しゃぶりをやめるための方法 5.まとめ 1. 指しゃぶりはなぜ起こるのか? 指しゃぶりは、赤ちゃんが生まれつき持つ「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」による自然な行動です。乳児期には、授乳と同じように指しゃぶりをすることで安心感を得ることができます。 成長とともにこの習慣は自然に減っていくものですが、一部のお子さまは3歳以降も続けることがあります。 特に、不安やストレスを感じたとき、退屈なとき、眠いときなどに指しゃぶりをすることが多いと言われています。 2. いつまでに止めるべき? 指しゃぶりは3~4歳頃までであれば、大きな問題にはなりません。しかし、5歳以降になっても続いている場合は注意が必要です。 特に、永久歯(えいきゅうし)が生え始める6歳頃までに指しゃぶりの癖が残っていると、歯並びや顎(あご)の発育に悪影響を与える可能性があります。 出っ歯になってしまったり、歯並びに悪影響が出てきてしまいます。 年齢別の指しゃ …続きを読む
2025年9月15日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は授乳中の方に関するブログです。 「授乳中の歯科治療で麻酔をするとき、授乳はどれくらい止めた方がいいのか?」についてお伝えします。 目次 1.授乳中でも歯科治療は受けられる? 2.歯科で使用する麻酔の種類と母乳への影響 3.麻酔後、授乳を控えたほうがいい時間は? 4.授乳中の歯科治療で気をつけるべきポイント 5.麻酔以外の薬の影響は? 6.まとめ 本文 1. 授乳中でも歯科治療は受けられる? 「授乳中だけど、歯が痛い…」「治療を受けたいけど、赤ちゃんへの影響が心配」という患者さまも多いのではないでしょうか? 結論から言うと、授乳中でも歯科治療は受けられます。 私太田貴司は個人的に、積極的に治療をしていく考えです。 (説明し、同意を得ています。卒乳後の治療をご希望でしたら、それはそれで構いません。個人のお考えなので、そちらを尊重しております。) むし歯の治療や歯周病のケアは放置すると症状が悪化するため、早めの受診と治療が大切です。 問題は「麻酔を使った治療を受けても、授乳を続けて大丈夫か?」という点です。 2. 歯科で使用する麻酔の種類と母乳への影響 歯科で使用する局所麻酔の代表的なものは、リドカ …続きを読む
2025年9月8日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 むし歯予防の第一選択かもしれないくらいの効果がある「フッ素」。 フッ素の使い方は、洗口液・歯磨き剤・歯科医院での塗布があります。 今回は、歯科医院での塗布にフォーカスを当てます。 歯科医院での塗布に使うフッ素は、濃度が高いです。9000ppmです。 このブログは、「歯科医院の高濃度フッ素(9000ppm)は毎日塗布してもいいのか?メリット・デメリットについて」お伝えします。 目次 1.高濃度フッ素(9000ppm)とは? 2.フッ素塗布の目的と効果 3.高濃度フッ素を毎日塗布してもいいのか? 4.毎日塗布するメリット 5.毎日塗布するデメリット 6.フッ素の正しい活用方法 7.まとめ 1. 高濃度フッ素(9000ppm)とは? フッ素は、「フッ化ナトリウム」としてむし歯予防に有効な成分として広く使われています。 市販の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は、1000ppm~1500ppmです。 歯科医院で使用されるフッ素は、9000ppmと濃度が高いです。 このフッ素は、歯の表面に塗布することでエナメル質(えなめるしつ)を強化し、むし歯の発生を抑える役割を果たします。 2. フッ素塗布の目的と効果 …続きを読む
2025年9月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 本日は、むし歯の予防に効果的な「シーラント」についてお伝えします。 今、おおた歯科こども歯科でも積極的に行っています。 目次 シーラントとは? シーラントのメリット シーラントのデメリットや注意点 シーラントはどんな人におすすめ? シーラントの処置方法 シーラント後のケア方法 まとめ 1. シーラントとは? シーラントとは、むし歯になりやすい奥歯の溝をプラスチック樹脂(じゅし)で前もって埋めて、むし歯を予防する処置のことです。 特に、生えたばかりの永久歯(えいきゅうし)は溝が深く、汚れがたまりやすいため、シーラントを施すことでむし歯のリスクを大幅に減らすことができます。 シーラントの特徴: ✅ 痛みを伴わない処置 ✅ 歯を削らずにできるむし歯の予防処置 ✅ 特にお子さまにおすすめ シーラントは主に、乳歯の奥歯、6歳臼歯(きゅうし)と呼ばれる最初の永久歯、12歳臼歯に行うことが多いですが、むし歯になりやすい他の奥歯にも可能です。 溝があれば、そこにシーラントをすることができます。 2. シーラントのメリット シーラントには、以下のようなメリットがあります。 ① むし歯予防に効果的奥歯の溝は歯ブラシが届きにくく、食べかすが溜 …続きを読む
2025年8月25日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。当院では、予防、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 今回は、厚生労働省から「歯周病を治療する」と初めて謳うことが許された機械「ブルーラジカル」についてご説明をします。 滋賀県でブルーラジカルを導入する歯科医院は、当院で3件目となります。 今後増えてくると思いますが、まだまだ珍しい機械ですので詳細をお伝えしていきます。 目次 ブルーラジカルとは ブルーラジカルの仕組み ブルーラジカルの特徴とメリット ブルーラジカルによる治療の流れ ブルーラジカルを導入している歯科医院の選び方 まとめ 1. ブルーラジカルとは ブルーラジカルは、重度の歯周病(ししゅうびょう)に対する非外科的治療法として開発された、世界初の歯周病治療器です。 (非外科とは、「外科ではない」ということです。つまり、歯ぐきを切ったり塗ったりしない、ということです。) ブルーラジカルは、厚生労働省の医療機器の認定を受けており、「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」として公式に認められました。 この装置は、従来の治療法では難しかった深い歯周ポケット内の殺菌を、効果的かつ短時間で行うことが可能です。 お仕事でお忙しい30代~50代の方。 「今は痛くも何ともないから」で歯科医院の通院を遠ざけていませんか? …続きを読む
2025年8月18日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 年齢を重ねると、下の前歯の歯並びが変わりやすい理由についてお伝えします。 太田貴司も日々診療をしていてよくご質問を受けます。 「最近、下の前歯の歯並びが悪くなってきた気がする」と感じたことはありませんか? 私太田貴司も下の前歯だけ、昔と比べると歯並びが重なってきています。あまり気にしていませんが、多少は気になってしまいます。 これだけで歯が抜けることはありませんが、皆さまからご質問を頂きます。「このまま歯が押し出されて抜けてしまうのではないですか?」という内容です。 実は、年齢を重ねると歯並びが変化することは珍しくありません。 特に、今お伝えした下の前歯(下顎前歯:かがくぜんし)は、その影響を受けやすい部位です。 今回は、なぜ年齢とともに下の前歯の歯並びが変化するのか、 その原因と対策についてお伝えします。 【目次】 1.目次加齢による歯並びの変化とは? 2.下の前歯の歯並びが乱れる主な原因 3.歯並びの変化を防ぐための対策 4.歯並びの乱れによるリスク 5.早めの歯科受診の重要性 1. 加齢による歯並びの変化とは? 加齢による変化は、見た目だけではなく、歯や口腔環境にも影響を及ぼします。 特に下の前歯は、長年の負担によって少しずつ移動 …続きを読む
2025年8月11日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「歯ぐきの腫れの原因」についてお話しします。 歯ぐきが腫れると、痛みや違和感が気になることがありますが、放置するとさらに悪化する可能性もあります。 「歯ぐきが腫れても歯肉炎だからいつか治まるだろう」ではいつまで経っても治まらないかもしれません。 そして、そもそも原因は歯肉ではないかもしれません。 このことは私太田貴司が診療していても鑑別が難しいことがあります? 「この歯ぐきの腫れの原因は、歯ぐき?歯?それとも口内炎やヘルペス?はたまた腫瘍系?」と悩むことがあります。 この記事で、歯ぐきが腫れる主な原因を説明します。そしてぜひ歯科医院で診てもらいましょう。 目次 1.歯ぐきが腫れるとは? 2.歯ぐきが腫れる主な原因 歯周病 歯肉炎 歯の根の感染(根尖病巣) 親知らずの炎症 外傷や刺激 軟組織 3.歯ぐきの腫れを放置するリスク 4.歯ぐきが腫れたときの対処法 5.予防のためにできること 6.まとめ 1. 歯ぐきが腫れるとは? 歯ぐきの腫れとは、歯を支える歯ぐき(歯肉)が炎症を起こし、通常よりも膨らんだり、赤みを帯びたりする状態を指します。腫れには痛みを伴う場合もあれば、痛みがなく腫れているだけの場合もあります。 …続きを読む
2025年8月4日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「かかりつけの歯科医院を持つことのメリット」についてお話しします。 定期的な歯科受診は、健康な歯を保つために欠かせない習慣です。 太田貴司個人的には「なぜかかりつけの歯科医院をお持ちでないのか?」という気持ちがあります。 「むし歯や歯周病が心配ではないのか?」「急に歯が痛くなったらどうするのですか?」と考えています。 かかりつけの歯科医院を持つことのメリットを書いていきます。 目次 1.かかりつけ歯科医院とは? 2.かかりつけ歯科医院を持つメリット 定期検診で早期発見・早期治療 患者さまの歯の状態を一貫して把握 予防中心の治療で歯を守る 急なトラブルにも迅速に対応 3.適切な歯科医院の選び方 4.かかりつけ歯科医院を持つことの経済的効果 5.まとめ 1. かかりつけ歯科医院とは? かかりつけ歯科医院とは、患者さまが定期的に通い、歯や口腔の健康を管理してもらう歯科医院のことです。 一時的な治療だけでなく、長期的な健康を支えるパートナーとしての役割を果たします。 例えば、患者さまの歯の履歴を把握し、その人に最適な治療を提供することができます。 2. かかりつけ歯科医院を持つメリット 定期検診で早期 …続きを読む
2025年7月28日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「生まれつき永久歯がないために、ずっと残っている乳歯を抜歯するメリットとデメリット」について、ご説明いたします。 僕もいつも悩みどころで、大切なお口の健康に関わるテーマですので、ぜひ参考にしてください。 目次 1.生まれつき永久歯がないとは? 2.乳歯を残すことのメリット 3.乳歯を抜くことのメリット 4.乳歯を抜くことのデメリット 5.乳歯を抜く判断基準 6.乳歯の抜歯後の治療方法 7.まとめ 1. 生まれつき永久歯がないとは? 生まれつき永久歯がない状態は「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と呼ばれます。 これは、遺伝や発育の過程で永久歯の芽が形成されないことによって起こります。日本人の約5〜10%の方が先天性欠如を持つと言われており、特に小臼歯(しょうきゅうし)や前歯に見られることが多いです。 先天性欠如がある場合、乳歯が永久歯の代わりとして残り続けることがあります。その乳歯をどうするかは、患者さまの年齢や口腔内の状態によって異なります。 2. 乳歯を残すことのメリット 永久歯が欠如している場合、乳歯を残すことには以下のようなメリットがあります。 ・咬合(こうごう:噛み合わせ)の維持 …続きを読む
2025年7月21日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯肉の「クレフト」や「フェストゥーン」についてお話しします。 これらの言葉は初めて聞かれると思います。 しかし、歯ぐきの健康に関わる重要な症状です。 患者さまの中には、歯ぐきの形や状態に違和感を覚える方もいらっしゃると思います。この記事を通じて、クレフトやフェストゥーンの原因や予防法を理解し、健康な歯ぐきを保つための参考にしていただければ幸いです。 目次 クレフトとは何か フェストゥーンとは何か クレフトとフェストゥーンの主な原因 これらの症状の予防と対策 日常生活で気をつけるポイント まとめ 1. クレフトとは何か クレフト(cleft)とは、歯肉(しにく:歯ぐき)がV字やU字型に裂けた状態を指します。 この症状は、歯ぐきの一部が深く切れ込んだように見えるのが特徴です。 クレフトが進行すると、歯根(しこん:歯の根っこ)が露出し、知覚過敏(ちかくかびん:冷たいものや熱いものがしみる症状)や歯周病のリスクが高まります。 2. フェストゥーンとは何か フェストゥーン(festoon)とは、歯肉のきわの部分が浮き、輪状に盛り上がった状態を指します。 歯ぐきの辺縁部がロール状に腫れぼったくなるのが特徴で、特に犬歯(けんし:糸切り歯)や小臼歯( …続きを読む
2025年7月14日