滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は歯の話題から外れます。 ただ「早期発見・早期治療」という意味では、おおた歯科こども歯科の「むし歯・歯周病の早期発見・早期治療(長期経過観察)」に通じますのでお伝えをします。 先日、「PET-CT検査」を受けてきました。 PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影)の略です。 がん(悪性腫瘍)の早期発見のために受けてきました。 あくまでも素人の知識ですが、PETとは血管から悪性腫瘍に反応する微量の放射線を流す検査です。 もし悪性腫瘍があれば、悪性腫瘍に放射線が集まるので早期発見につながる、というものです。 このPETにCTを組み合わせるメリットとしては、PETで悪性腫瘍があるかないか、CTで悪性腫瘍がある臓器を見つけることにあります。 PET‐CT検査を受ける経緯としては、同業者に悪性腫瘍が3名見つかったことにあります。 3名とも、同年齢か少し上の歯科医師です。 太田貴司も中年真っ只中にありますし、そろそろ色々なリスクが出てきても全くおかしくありません。 人間ドックは毎年受けております。ただ、より精密に悪性腫瘍の検査をしてもらいたいと …続きを読む
2024年11月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 金属アレルギーでおきる疾患として、接触性皮膚炎、扁平苔癬、湿疹、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)があります。 また、金属アレルギーからの味覚障害も当てはまります。 なぜ金属アレルギーが発症するのか? についてお伝えをします。 体内の金属が、唾液で溶け金属イオンとなります。 それが体内に入ると、身体が「異物」としてアレルギーを引き起こします。 自身の身体を守るために、アレルギーとして反応を起こしてしまうのです。 アレルギーとは「過剰な反応」のことです。 ご自身の身体を守るために、反応をしてくれている。ただそれが、好ましくない症状が出てくる、ということです。 よく聞かれるのが「自分か、金属か、それを入れた歯科医師の何が悪かったのか?」ということです。 いえ、何が悪いわけではありません。たまたまその金属がお身体に合わなかっただけです。 金属アレルギーの原因の金属で最も多いのが、水銀です。 次いで、ニッケル・コバルト・パラジウム・クロム・スズと続きます。 金属アレルギーは、花粉症と同じ分類のアレルギーなので、急に起こることがあります。 「去年は大丈夫だったのに …続きを読む
2024年10月21日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回の内容は、以前も似たようなことを書いたことがあります。 ですが、とても大切なことですので再度書きます。 「かかりつけ歯科医を持ちましょう!」という内容です。 先日、お電話がありました。 「歯の詰め物が取れた。今日診てほしい」という内容です。 まず最初の疑問点が出てきます。 「“詰め物が取れた”ということは、一度は治療してもらっている歯ということ。なぜ治療をしてもらった歯科医院で治療を受けられないのだろう?」ということです。 普通の平日なので、その歯科医院は空いているはずです。 さらに話を聞いてもらうと「2週間前に取れた」ということです。 「なぜ今日なのだろうか?」という疑問も出てきます。 2週間あれば、まず歯科医院に行けたと思うのです。 さらに「なぜおおた歯科こども歯科なのだろうか?」という疑問も出てきます。 市内には、歯科医院はたくさんあります。 当院がたまたま近いのか、ネットの検索なのかは分かりませんが、受付には予約の関係から翌日を提案しました。 すると「別の歯科医院に行く」とのことでした。 それはそれで構いません。 おおた歯科こども歯科に …続きを読む
2024年10月17日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今年のはじめに、小児矯正の発表をしてきました。 約1年前から スライドの準備と発表の練習をして、 名古屋での発表に臨んできました。 現在行っている小児矯正の症例発表です。 おおた歯科こども歯科は「床矯正」という小児矯正治療を行っております。 小児では、歯を並べるために大切な治療が2つあります。 ① 前歯を使って かぶりつく 食事を、毎日の献立に入れていただく 当院での小児矯正は、5~8歳が対象です。これから 顎も成長していく時期です。 この時期に食育で、顎の成長を促す ということです。 「矯正」と言うと「 装置で広げる」 イメージが強いと 思います。 この時期に限っては、 「装置で広げる」より「食育で 顎を成長させる」方が大切なのです。 さらに、食育だけではありません。 事前に検査をして、お口の筋肉でどこが弱いかを調べます。 それに応じて、筋力をつけるトレーニングをしていただきます。 トレーニングといっても、小さな道具を使って1日10~20分行って頂くだけです。 「毎日コツコツ」なので大変かもしれません。 ですが、これが将来のお口の機能と歯並びに影響してくるのです …続きを読む
2024年9月18日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「ホワイトニングは何歳からできるのか?」についてお伝えをします。 答えは、 「おおた歯科こども歯科では20歳から」としております。 「おおた歯科こども歯科では」と書くからにはわけがあります。 厳密には「 ホワイトニングは、何歳から可能なのか? 何歳まではしてはいけないのか ?」というルールはないからです。 では「なぜ20歳から」としているのか? それは、あまりにも若いうちからホワイトニングをすると、「しみる」が強すぎたり( 知覚過敏が強い)、場合によっては痛みが出てしまうからです。 若いうちにホワイトニングをすると、なぜしみたり痛みがでる可能性があるのか? それは、歯の構造にあります。 歯は、生えてから数年をかけて どんどん硬くなっていきます。 若いうちにホワイトニングすると、歯が 完成していないため まだ未熟な部分に ホワイトニング剤が入り込んでしまうのです。 入り込みすぎた ホワイトニング剤が、歯の内部にある 「象牙質」を伝わりすぎて、歯の神経を刺激してしまうのです。 実際には、 「10代から ホワイトニングは可能」だと個人的には …続きを読む
2024年9月2日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、おおた歯科こども歯科に見学に来てくださる方についてお話をしていきます。 昨年、ある勉強会のご縁がきっかけで 、今年はおおた歯科こども歯科に 見学に来てくださる医院さんがとても増えました。 8月から10月にかけて、7医院さんの 見学が入っております。 いずれも 県外からばかりで順を追って、 兵庫県・兵庫県・ 奈良県・ 新潟県・ 東京都・ 熊本県・大阪府です。 新潟県と東京府と 熊本県からのスタッフさんたちは 前泊をしてくださってでもおおた歯科こども歯科に来てくださいます。 現時点でまだ全ての医院さんが来てくださってるわけではありません。 今のところ来てくださっている医院さんからは、「おおた歯科こども歯科は 患者さんと スタッフを大切にしている」「歯を削ったりしている処置が少ない」「歯を抜いていることも少ない」 「 優しい雰囲気」とご感想をいただいています。 太田貴司が 目指すところでもありますので、 そこに目をつけてくださったことがとても嬉しいです。 そして、おおた歯科こども歯科の特徴でもある「歯周内科」も学ばれ、導入されている歯科医院さんもあります。 「歯周内科」とは、重度の歯周病に …続きを読む
2024年8月24日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 【糖尿病のまとめ】 「歯周病と糖尿病」についてお話をしてきました。 今回が第11回目で、最終回です。 歯周病と糖尿病、 一見 全く関係のない 病気 です。 しかしそれぞれ 相互関係があることが 分かっています。 これは一個人でお伝えしているわけではなく、 国が認めていることです。 つまり、 歯周病の人は糖尿病になりやすく、 糖尿病の人は歯周病になりやすいということです。 歯周病 も 糖尿病も、生活の質を大きく落とします。 歯周病であれば、 口臭があり、歯ぐきが 腫れ、歯が グラグラして抜けてしまいます。 人間の一番の楽しみである「美味しいものを食べる」 が失われてしまいます。 ブリッジ?入れ歯? インプラント? 歯が抜けた後の治療もありますが、元々の歯に勝るものはありません。 糖尿病が怖いのは 合併症です。 「しめじ」と「えのき」があります。 し:神経の症状 手足がしびれやすなり、 こむら返りを 起こしたりする め:眼の症状 網膜症からの失明につながります じ: 腎臓の症状 腎臓の病気から、 透析になりえます   …続きを読む
2024年7月24日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 糖尿病の方の歯科治療における内服剤についてお話をします。 歯科医院で用いられるお薬は2種類です。 鎮痛剤と抗生物質です。 糖尿病の方 の抜歯をすると、重い感染症を引き起こす恐れがあり 要注意です。 特に 神経障害である 糖尿病の方と、重度の腎臓疾患を持つ 糖尿病の方は、炎症 が重くなりやすいと言われています。 糖尿病は不思議なことに、血糖値が400mg/dL を超えるような高血糖の状態でも 、 ほとんど 自覚症状がないことがあります。 反対に、 血糖のコントロールが されている方。 血糖値が正常の範囲内で、HbA1cが5~6%台であっても、歯科の疾患で急激に 血糖のコントロールが悪くなることがあります。 ですから、十分な血糖のコントロールと食事の摂取をしてから歯科治療を受けていただくのが望ましいです。 朝食や 昼食を摂られていない状態、 体調が悪い状態での歯科治療を受けていただくのは避けた方がいいかもしれません。 本題に入ります。 歯科医院で用いられる 鎮痛剤と抗生剤は、血糖値のコントロールが安定している場合には、 通常の内服で問題あ …続きを読む
2024年7月17日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 【糖尿病の方が、歯ぐきから出血するということ】 今回は「歯ぐきから出血することの 意味」についてお伝えします。 僕もたまにあります。 「歯磨きをしている時に、歯ぐきから出血する」経験です。 ほとんど多くの方は、歯ぐきから出血することに危機感がなく そのまま過ごしていると思います。 血が出ているだけで、痛くもないですし 普通にお食事もできるからです。 しかしこの「歯ぐきから出血する」というのは 歯周病の始まりの サインです。 実は、見逃してはいけない・ 放っておいてはいけない サインなのです。 改めて 歯周病について話をします。 歯周病は、歯ぐきの病気ではありません。 歯ぐきから出血をしたり、歯ぐきが腫れたり 赤くなったりする病気だと思われる方がほとんどだと思います。 しかし実際は、「歯を支える骨が溶けて、 最後は 歯が抜けてしまう病気」。 これが 歯周病です。 むし歯 よりもよっぽど怖い病気です。 しかしいきなり歯を支える骨が溶けて、いきなり歯が抜けてしまうわけではありません。 どの病気も 同様で、 …続きを読む
2024年7月10日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 糖尿病と身近な生活習慣の関わりについてお話をします。 【糖尿病と睡眠習慣】 睡眠時間が7~8時間の人は、2型糖尿病の発症リスクが最も低いと言われています。この7時間より1時間 短くなることに、 糖尿病の発症リスクが9%ずつ 高くなっていきます。 一方で、 7時間睡眠 より長い睡眠でも、1時間増すごとに14%ずつリスクが高まることが示されています。 睡眠時間が短いことが 血糖値を上昇させる理由として、食欲を抑えるホルモンの減少・ 食欲を増やすホルモンの増加が起きるため、 食べる量が増えて肥満に繋がることが言われています。 さらには、インスリンの働きを妨げるホルモンや 体内の炎症物質が増えることでインスリンの働きが悪くなるためだと考えられています。 他には不眠症状も糖尿病との関連を言われています。不眠症状とは、「寝つきが悪い」「夜間に何度も覚醒する」「早朝に覚醒して、それ以上眠れない」などです。 不眠症状があると、2型糖尿病を発症するリスクがあります。 糖尿病と不眠症状をお持ちの方は、HbA1cが高いという報告があります。 【糖尿病と食習慣】 「朝食抜き」と「3食 …続きを読む
2024年7月3日