滋賀県守山市古高町にある歯医者、 歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 歯周病とは別に、「歯ぐきの腫れを起こしやすい副作用のある内服薬について」お伝えします。 歯周病の症状は、歯ぐきが腫れる・歯ぐきから出血する・歯ぐきが赤い・歯がグラグラするなどです。 この症状の一つである「歯ぐきが腫れる」について。 原因は、歯周病の細菌とそれによる免疫反応です。 歯周病の原因は歯石、ではありません。 ただ、細菌が原因でなくても腫れてしまうことがあります。 それは、歯周病の治療以外で飲まれているお薬です。 そのお薬の副作用で歯ぐきが腫れてしまうこともあります。 具体的には、 ①カルシウム拮抗薬(高血圧の治療に使われる飲み薬) アムロジピン、ニフェジピン、アダラート ②抗てんかん薬 フェニトイン、ヒダントール ③免疫抑制薬や臓器移植をされた方に使われる シクロスポリン です。 これらによる歯ぐきの腫れを薬物性歯肉肥大、薬物性歯肉増殖と呼びます。 歯肉の炎症による腫れとは少し違い、硬くモコモコと腫れ、それこそ増殖・肥大というイメージです。 そのような方の診察をしたことがあるのですが、純粋な歯周病による歯ぐきの腫れとは異質でした。 これはお薬の副作用が原因なのですが、そこに磨き残しが多かったり(プラーク …続きを読む
2020年1月22日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、 予防・歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 「歯周病は、ご自身が出すもの〝にも〟原因がある?」についてお話しをします。 答えは、「Yesの部分もあります」です。 歯周病の原因は、細菌です。 レッドコンプレックスと言われる歯周病の細菌です。 ① P.g菌( Prophyromonas gingivalis、ポルフィノモナス・ジンジバリス) ② T.d菌( Treponema denticola、トレポネーマ・デンティコーラ ) ③ T.f菌( Tannerella forsythensis、タンネレラ・ファーサイシア ) です。 これらは、「悪玉3兄弟」とも言われ、はた迷惑な細菌です。 歯周病の原因菌は、毒素を出し我々の歯ぐきや骨を攻撃することで歯周病を進行させます。 そのため、歯周病の原因は、歯石。 ではないのです。細菌なのです。 歯石は言うなれば、ただの石です。 「石」自体が悪さをすることはありません。 この石に歯周病の細菌がくっつく土台となってしまうのです。 よって、歯石は結果取らなければいけないのですが、そのような仕組みなのです。 しかし、歯周病の原因は、外部以外からもあります。 それは、一人一人の身体から出されるサイトカインと …続きを読む
2020年1月8日