毎日歯磨きを頑張っても、歯ブラシが届きにくい部分はあります。 奥歯のかみ合う面の溝や、歯と歯の間です。 残念ながら、熱心な歯磨きと砂糖の制限のみでは、むし歯の予防は難しいです。 実は、歯の表面は1日中同じ硬さではありません。 溶ける(脱灰)・硬くなる(再石灰化)がシーソーみたいに、常に繰り返されています。 そこでフッ素です。 フッ素の塗布は、むし歯の予防のために行われます。 乳歯や生えて間もない永久歯に効果があります。 生えて何年、何十年も経った永久歯にフッ素を塗ってほしい、とご希望の方もいらっしゃいます。 塗布はさせて頂いておりますが、効果はあまり望めないでしょう。 生えたて、生えて数か月以内が勝負です。 一番効果がある時期だからです。 その時期にフッ素を塗りましょう。 乳歯は柔らかいので、定期的な塗布が良いでしょう。 3~4か月に1回が推奨されています。 フッ素の塗布 ①歯ブラシや歯科用のブラシで歯を磨きます。 歯をきれいにされている方は、そのままフッ素を塗ることもあります。 ②歯ブラシでフッ素を塗布します。 ③通常は、30分ブクブクうがいを控えて頂きます。 お食事や飲み物も、30分控えて頂きたいです。 乳歯や生えたての永久歯は、むし歯になりやすいです。 乳歯は軟らかいため。 生えたての永久歯も軟らかいためです。 唾液などを取り込み、徐々に硬くなるのです。 ブラッシングだけ …続きを読む
2017年9月27日
止めたくても止められない喫煙。 身体に悪いと知っているのに。 止められない人は、本当に止められません。 【喫煙のリスク】 ①癌 タバコに含まれるニコチンが細胞を破壊し、癌のリスクが上がります。 特に肺がんや口腔内にできるがん。ほとんどが喫煙者です。 つまり、喫煙をしなければ、少なくとも肺がんや舌がんをリスクを非常に下げることができます。 家計にも優しくなれます。 ②狭心症、心筋梗塞、脳梗塞 血管が細くなってしまうため、血液が全身に通いにくくなってしまいます。 心臓の血管が詰まると狭心症・心筋梗塞。 脳血管が詰まると、脳梗塞。 です。いずれも死に関わる怖い病気です。 ③呼吸器の病気 せきやたんが増えます。気管支が細くなることによって、空気の流れが低下します。 身体を動かしたときに息切れをしやすくなります。 悪化すると、ぜんそくの様になります。 ④表情 ビタミンCが破壊されるます。 そのため、年齢よりも老けて見えることがあります(スモーキングフェイスと呼ばれます)。 歯科医師をしていると、喫煙の臭いの前に、顔で判明できることが多いです。 ⑤女性と喫煙 最近は20代の女性に喫煙率が増加しています。 喫煙により不妊の危険性が高まります。 自然流産 1.5倍 早産 1.5倍 周産期死亡 1.5倍 低体重児出産 2倍 閉経が1~2年早くなる⇒骨 …続きを読む
2017年9月6日