滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 おおた歯科こども歯科では、予防歯科、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯科医院で塗布するフッ素の安全性について解説します。 個人的な感覚では、50~100人にお1人、「フッ素は嫌」「フッ素が怖い」「フッ素が安全か分からない」と言われ、塗布を希望されません。 安全なものであるのでそれについてお伝えします。。 目次 フッ素とは?自然界との関係 歯科で使われるフッ化ナトリウムとは? フッ素の安全性と役割 患者さまが安心してフッ素を利用するために フッ素を活用した予防歯科のすすめ 1. フッ素とは?自然界との関係 フッ素は、自然界に広く存在する元素のひとつです。 学校で習った「F」ですね。 私たちの身の回りには、常にフッ素が含まれています。 例えば、土壌、水、植物、そして海水にも微量ながら含まれているのです。このことからも、フッ素は自然に存在し、私たちの生活と切り離せない存在といえます。 歯科で使用されるフッ素も、自然界のフッ素を基に作られたものです。 日常的に摂取している水や食品にも含まれているため、特別なものではありません。 それでも「フッ素は大丈夫?」と不安を抱く方がいらっしゃるかもしれません。 そこで、次の章では「フッ化ナトリウム」について詳しく解説します。 2. 歯科で …続きを読む
2025年3月24日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、むし歯の治療を「治療費別」に分けてお伝えします。 むし歯の大きさ、特に神経を取るか取らないかで治療費は大きく変わります。 さらに、神経を取ると再治療の回数が増えるのと、再治療までの期間が短くなります。 そして抜歯になり、また治療費がかかります。 目次 初期のむし歯の治療費 中等度のむし歯の治療費 重度のむし歯の治療費 重度のむし歯治療の繰り返しによる費用の増加 むし歯を予防する重要性 1. 初期のむし歯の治療費 初期のむし歯は、エナメル質(歯の1番表面の硬い部分)が溶け始めた状態です。 この段階では痛みを感じないことが多く、見た目にも気づきにくいですが、定期検診で発見できます。 治療内容と費用例: フッ素塗布やシーラント(歯の溝を埋める処置)を行います。 保険適用の場合、コンポジットレジンという1回の治療で1,500~2,500円程度で済むことが多いです。 初期の段階で治療を行うことで、むし歯の進行を防ぎ、治療費を抑えることができます。 定期的にお越しいただける方や、歯磨きがうまくできている方は経過観察で治療をしないこともあります。 つまり、治療費はかかりません。 2. 中等度のむし歯の治療費 中等度のむし歯は、象牙質(歯の内側の層 …続きを読む
2025年3月17日
滋賀県県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「クラック」について解説していきます。 誰にでもあるもので、僕の歯にもあるはずです。 目次 クラックとは何か? クラックが発生する原因 クラックの主要な症状 ご自身では見つけにくい理由 クラックの治療方法 クラックの予防のためにできること おおた歯科こども歯科のご案内 1. クラックとは何か? クラックとは、歯に発生する小さな亀裂(ヒビ)のことを指します。イメージとしては、亀裂骨折です。 クラックは、歯の表面に見えるものもあれば、歯の内部に発生して直接見えない場合もあります。 クラックは、早期に発見した場合は大きな問題に発展する前に治療できますが、放置すると痛みや歯を失うことににつながることもあります。 2. クラックが発生する原因 クラックの原因はいくつかあります。主な原因として以下が考えられます: ブラキシズム・クレンチング(歯ぎしり・食いしばりのことです):歯をかみしめる習慣が歯に大きな負荷をかけ、亀裂を生じることがあります。 歯の欠損:歯を失った状態のままだと、他の歯に負担が大きくなります。その結果、亀裂が起きやすくなります。 被せ物・詰め物の咬み合わせが高い:過去に治療を受けた歯が亀裂を生みやすくなることもあります。 …続きを読む
2025年3月10日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「上顎洞(じょうがくどう:鼻の空洞)と上の歯の痛み」について解説します。 上顎洞の炎症が歯の痛みに関係していることをご存じでしょうか? 実は割と経験します。その仕組みや治療方法を詳しくご紹介します。 【目次】 上顎洞(じょうがくどう)とは? 上顎洞と上の歯の関係 上顎洞炎(副鼻腔炎:ふくびくうえん)による歯の痛み 上顎洞と歯の痛みの見分け方 上顎洞や歯の痛みがあるときの対処法 治療とサポート 1. 上顎洞(じょうがくどう)とは? 上顎洞は、副鼻腔(ふくびくう)と呼ばれる鼻の周りにある空洞の一つで、鼻の横にあります。 この空洞は、鼻腔(びくう)とつながっており、空気の通り道としての役割や、頭部の重さを軽減する役割があります。 上顎洞は上の歯のすぐ上に位置しているため、炎症や感染が発生すると、歯やその周辺に影響を及ぼすことがあります。 2. 上顎洞と上の歯の関係 上顎洞と上の奥歯(特に大臼歯)はとても近い位置にあります。 そのため、上顎洞のトラブルが歯の痛みとして感じられることがあります。 このような痛みは、患者さまが歯の問題と誤解されることが多いです。 また、歯の根が上顎洞に近い場合、歯の治療や抜歯が原因で上顎洞に影響を与える …続きを読む
2025年3月3日