滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
歯周病は、風邪のように栄養をつけ、休息をとれば治るのか?
そして、歯磨きを今まで以上に頑張れば治るのか?
答えは、残念ながらNoです。
が、一部の歯周病であれば治ります。
歯周病は、大きく分けて2種類あります。
歯肉炎と歯周炎です。歯周病は歯肉炎と歯周炎に大別されます。
①歯肉炎
歯肉だけが炎症を起こしている状態。
歯肉(歯ぐき)が腫れている・赤くなっている・歯ぐきから出血している。
歯を支える骨は全く問題ありません。
②歯周炎
①歯肉炎のように歯ぐきだけでなく、歯を支える骨が減っている・溶けている状態です。
歯を支える骨が溶けているということは、歯を支えられなくなっているということです。
最初は気付かないですが、進行すると歯がグラグラしてきます。
グラグラはどこまでいくのでしょうか?それは抜けるまでです。
どれだけ歯がきれいでも、歯周炎が進行すると歯が抜けてしまうのです。
「歯周病は自力で治るのか?」に戻ります。
①歯肉炎は自力で治ります。
丁寧なブラッシング(歯磨き)、歯間ブラシ、フロス、食生活の見直しで治ります。
うまくいけば、7~10日で歯ぐきの炎症は止まります。
出血は止まり、歯ぐきの赤みは正常なピンク色に、腫れていた歯ぐきも元に戻ります。
歯周炎の歯肉炎なら、自力で治るのです。
②歯周炎は自力では治りません。
頑張って丁寧なブラッシング(歯磨き)、歯間ブラシ、フロス、食生活の見直しをしても治りません。
表面上の歯ぐきの赤み・出血・腫れは治まるかもしれません。
しかし、歯ぐきの下では歯周病の細菌がどんどん繁殖しています。
悪い細菌が悪い細菌を呼び集め、どんどん進行していきます。
どうかこの違いを知って頂き、歯科医院の力を使って頂きたいです。
風邪は休み、栄養を取れば治ります。
骨折も固定をして安静にすれば治ります。
しかし、歯周病の中の歯周炎は違います。
ご自身で歯のグラグラに気付くということは、相当に進行している可能性が高いです。
歯科医師・歯科衛生士であれば、もっと早めに気付くからです。
そして、歯科医師・歯科衛生士でなければ、歯肉炎・歯周炎の違いは分かりません。
ご自身で「歯がグラグラしていないから、歯肉炎だろう」と診断されるのは、軽率かもしれません。
専門分野は専門家に任せましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2020年5月20日