滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 先日、岐阜県にある有名歯科医院に見学に行ってきました。 朝礼からの参加でしたので、6:00守山発の電車に乗りました。絶対に遅刻できないので、時間通りに到着できて良かったです。 実はこの歯科医院、私が見学に行かせて頂くのは4回目です。 1~3回目は、開業前でしたので、約5年ぶりです。 1回目は、歯科医師としての見学。 2・3回目は、患者さんとして医療を受ける側としての見学をしました。実際に保険証を提示し、カウンセリングを受け、レントゲン撮影を受け、歯石の除去をしてもらいました。(もちろん、治療費はお支払いしております。スタッフの方は、私が歯科医師ということをご存知でしたので、とても緊張されていました。) この4回目が、一番学びが多かったように思います。 1~3回目は、雇われの身(院長ではありませんでした)でしたので、経営者目線ではどうしても見ることができませんでした。 「建物すごいなぁ」「スタッフ多いなぁ」「カウンセリング良いなぁ、開業したら取り入れよう」「この機械良いなぁ」という感想でした。 開業時に、そのアイデアを多く取り入れましたが、あくまでも開業前・開業時のアイデアです。 院長目線ではありませんでした。 今回、学ばせて頂いた点としては ・歯科医師は、スタッフがいなければ成 …続きを読む
2019年2月20日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 2/3、大阪まで歯周病の勉強会に行ってきました。 当院の治療の柱、歯周内科治療の勉強会です。 青森県で歯科医院を開業されている、津島克正先生が主催の「歯周内科ベーシックセミナー」です。 歯周内科治療は簡単に言うと、 「歯周病の原因である、歯周病菌を抑えてから歯石の除去をする」治療法です。 従来の歯周病の治療は、 ・歯ぐきに器具をブスブス入れて、歯周ポケットの検査をする ・レントゲンを撮る ・歯がグラグラしていないか検査をする ・歯ぐきから出血するかどうか検査をする です。 歯周病の検査には、どれも必須です。 しかし、大きな大きな大きなものが抜けています。 それは、歯周病の原因である「菌の検査」をしていないのです。 従来の検査(ポケットの測定・レントゲン・グラグラしていないか・出血していないか)は、今の状態しか分からないのです。 医科では考えにくいことです。 原因も分からないまま、治療することはありませんよね? しかし、歯科の従来の歯周病の治療はそれが通ってしまっているのです。 初期の歯周病であれば、従来の方法(原因菌が分からなくても、ブラッシングと歯石の除去)で治ります。 しかし、中等度・重度の歯周病は治りません。 原因も分からないまま歯石の除去をし …続きを読む
2019年2月6日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 先日、大阪まで研修に行ってきました。 新しい予防歯科のための研修です。 米国式の予防のため、まだ多くの歯科医院で導入されているわけではなく、私も知らないことばかりでした。 今までの日本の予防歯科は、きつい言い方をすると、「あってないもの」でした。 お口の中を歯科医師がチェックして、歯科衛生士がクリーニングをする。 中には、歯科医師のチェックすらないという歯科医院があると聞きます。 歯科衛生士が独断でチェックし、そのままクリーニングをして、終わり。 歯科衛生士は、歯ぐきが専門のため、歯科医師のようにむし歯を見つけることができません。 定期チェックは、ぜひ歯科医師にもしてもらいましょう。 話はそれましたが、今回の新しい予防歯科の内容は、とてもシステマティックでした。 むし歯になりにくさ・なりやすさを20の項目から分け、それによって、どんな検査をするのか・どんな歯磨き剤を使うのか・定期健診の間隔は?キシリトールの取り方は?を細分化するというものです。 項目は、 ・すでに現在むし歯があるのか? ・3年以内に、むし歯の治療を受けたのか? ・間食が多いのか? ・唾液が少ないのか? ・矯正の道具が入っているのか? ・1日の何回、フッ素入りの歯磨き剤を使っているのか …続きを読む
2019年1月23日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年は、すでにたくさんの歯科関係のスケジュールが入っております。 ①予防・歯周病治療の強化のための研修会 ②他院様の見学 ③治療の強化 です。 ①予防・歯周病治療の強化のための研修会 今月と来月に、スタッフと勉強に行ってきます。 予防・歯周病治療の主役は、歯科衛生士です。 私だけが勉強していても、予防・歯周病治療はままなりません。 幸い、とてもありがたいことに、当院の歯科衛生士のモチベーションがとても高く、勉強意識がとても高いです。 すぐに吸収して、良いところはどんどん取り入れてきます。 さらに、4月と11月は、衛生士だけで学んできてもらいます。 ②他院様の見学 今年、すでに3件の歯科医院様が当院の見学を受け入れてくださっています。 「見学を受け入れる」ということは、ただ来てもらって、「じゃあ後は見て良いよ」ではありません。 きちんと案内役を付けて、さらに診療を切らなくてはいけません。 診療を切るということは、「この日に治療を受けたい」という患者様をお断りしている可能性もあります。 当院の見学を受け入れる義理はもちろんありません。 非常にありがたいことです。 見学に …続きを読む
2019年1月9日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 昨日で、今年のおおた歯科こども歯科の診療も無事終えることができました。 今年は、診療台を1台増やし、スタッフも増え、実習生の受け入れをしたりで、チャレンジの年でした。 私の想いに付いてきてくれたスタッフには、感謝です。 歯科医院の院長は、「これやりたい」「あれもやりたい」と新しいものが好きな人がいます。 かく言う私もそうです。 大変なのは、それに振り回されるスタッフですね。 今年は、できるだけ「やりたい」ことを厳選し、実践してきました。 スタッフは、見事についてきてくれました。 本当にありがたいことですし、今のスタッフは最高です。 私は、次の年の目標を前年の10月には立てます。 その方が達成しやすいですし、年が変わって「さぁ今年の目標を立てよう」だとあっという間に2月・3月になってしまうからです。 そうすると、未達成になってしまう項目も出てきてしまいます。 今年の目標は、「スタッフに頑張ってもらう年」でした。 カウンセリングを見直し、システムを見直し、予防を見直し、で私よりもスタッフが頑張ってくれました。 来年は「僕の年」です。 治療の勉強会にどんどん参加して、さらに精度を高めていきたいです。 それと同時に、継続してスタッフにも勉強して …続きを読む
2018年12月29日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 「治療を早くしてほしい」 「短い期間で、どんどん進めて欲しい」 という要望を頂きます。 また、初診カウンセリングで「前の医院は、予約が1ヶ月後になってしまうのが嫌だった」「全然予約が取れなかった」と仰る方もいらっしゃいます。 申し訳ない部分もあるのですが、当院も治療の予約が約3週間後になっているのが現状です。 もう少し切り詰めて予約を取れば、1~2週間後になるはずです。 ではなぜ切り詰めないのか? それは、私やおおた歯科こども歯科の考えに基づいて予約を取らせて頂いているからです。 ①できるだけお待たせしたくない。 ②ちゃんと治療をしたい。 ③ちゃんと説明したい。 この3つの考えを、全て達成したいのです。 そうなると、どうしても次の予約が先になってしまうのが現状です。 ①「前の歯科医院では、毎回40分待たされる」 →当院の待ち時間は、10分あるかないかです。 私の理想は、「待ち時間0分」です。 が、どうしてもお待たせしてしまう時があります。 それは、私が逆の立場だったら「ちゃんと予約して、ちゃんと時間通りに来ているのに、なぜ待たないといけないの?」となってしまうからです。 それは初診カウンセリングでもよく聞きます。 当院は待ち時間が少ないため、「次の予約は先になるけど、待ち時間が …続きを読む
2018年12月22日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、太田貴司です。 根尖(こんせん;歯の根の先)に膿が溜まることがあります。 根尖病変(こんせんびょうへん)と言います。 多くは、神経を取った歯に起きます。 神経を取ると、詰め物の間、被せ物の間に隙間ができます。 その隙間の間にばい菌が侵入してしまうのです。 ばい菌の入り口は歯の頭からです。 どんどん奥に入り、根に到達します。 さらに、根の先を飛び出すと根尖病変です。 以前は、根尖病巣(こんせんびょうそう)と言われていました。 しかし、病巣はあくまでも歯の中です。 病巣の結果、根尖に病変ができてしまったというのが由来です。 ここで言う病変というのは、膿のことですね。 さて、この根尖病変の見つけ方です。 残念ながら、100%見つけることはできません。 根の先なので、目視では見つけられません。 レントゲンで発見できるのですが、レントゲンに写らないこともあります。 相手はばい菌だからです。 ばい菌は目に見えません。 根尖病変は、ばい菌が入った“結果”です。 ばい菌が入った時期→根尖病変としてレントゲンに写る時期 この間は、レントゲンに写りません。 そのため、定期的にレントゲンを撮っていても分からないことがあります。 根尖病変が症状と …続きを読む
2018年12月19日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、太田貴司です。 “プラークコントロールをしましょう” テレビで聞いたことがあるかもしれません。 プラークをコントロール、つまりプラークを増やさないようにしましょう、ということです。 さて、プラークとは何でしょうか? プラークをコントロールすると、何が良いのでしょうか?何が悪いのでしょうか? プラークとは、歯に付く細菌の塊です。 俗に言う、ただの「食べかす」とは違います。 もっと厄介なものです。 プラークは、臭いの元で、黄色っぽく、ネバネバ・ヌルヌルしています。 三角コーナーのネバネバ、浴槽の下のネバネバ。 あれもプラークです。 ただの水洗いでは落とせませんよね? 三角コーナーや浴槽の下のネバネバと同様、歯のプラークも丁寧な歯磨きを継続しないと、あっという間に溜まってしまいます。 溜まってしまった部分から、むし歯や歯周病になってしまします。 口臭の原因にもなります。 プラーク0.001gの中には、1億以上の細菌が棲みついています。 小さなスプーン1杯の砂糖が約1g。 その1000分の1の量に、日本の人口と同じくらいの細菌が棲みついているイメージです。 実は、この細菌、外から来たものではありません。 もともとお口 …続きを読む
2018年12月15日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 顎関節という言葉を聞いたことはありますか? 「がくかんせつ」と読み、いわゆる顎(あご)のことを指します。 顎(あご)は上顎と下顎に分かれています。 上顎は頭蓋骨に固定されているため、動くことはありません。 下顎は筋肉と顎関節によって動かすことができます。 したがって私たちが食事をする際、動かしているのは下顎のみということになります。 私たちの顎の仕組みは、手足の関節と同じような仕組みをしています。 上顎と下顎が接している部分は凸凹しており、間に関節円板(かんせつえんばん)があります。 関節円板は薄い軟骨でできており、まるでディスクの様な形をしています。 ドアで言う「蝶番」の役割を果たしており、骨同士がこすれ合って擦り減らないようもしています。 手を添えて実際に顎を動かしてみることでその動きを感じることができます。 私たちの顎と、犬や猫の顎は一見同じもののように思えます。 しかし実は、私たちの顎関節と彼らの顎関節の動きは、その可動域にかなり違う動きをします。 犬や猫は「咬む」という動作しか行うことができません。 「咬む」ことは、“上下”の運動だけで済みます。 しかし、私たちは上下・前後・左右・斜めなど、様々な方向で顎関節を動かすことができます。 これが、人間と犬・猫の顎関節の違いです。 複雑に動く …続きを読む
2018年12月12日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 私が学生の時もそうでしたが、実習には「症例見学」「症例報告」「症例学習」があります。 例えば、 ・「このむし歯の治療を、3人見学しなければならない」 ・「銀歯を作るための型を、5人採らなければいけない」 ・「歯石の除去を、2人しなければならない」 ・「レポートを毎日提出しなければならない」 ・「実習先の院長から評価表を書いてもらわなければいけない。」 などです。 私も学生時代は、必死でした。 「~しなければならない」が多いからです。 学校のカリキュラムに従って学び、学校の先生にチェックされるからです。 「~しなければならない」が多いですが、そのおかげで社会人になっても、一通りは「これ知っている」に繋がります。 この度、ご縁があって当院に来て下さった実習生は、素晴らしい方ばかりでした。 全員真面目に取り組んでくれ、勉強熱心で頑張ってくれました。 力を付けてくれた彼女たちは、当院の大きな力になってくれました。 そして、社会人となって10年以上経過している私たちに初心を思い出してくれました。 「謙虚に学び続ける」ということです。 前回もお伝えしましたが、おおた歯科こども歯科が実習先になって良いことばかりでした。 この学び続ける心を忘れずに、これからも歯科医療をしていきます。 &nbs …続きを読む
2018年12月8日