滋賀県守山市古高町にある歯医者、
歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
今回は、「歯周病の予防・改善に、牛乳は有効か?」
です。
牛乳を飲むと骨が強くなり、骨粗しょう症の予防になります。
それは、歯を支える骨(歯槽骨)にも有効なのか?から来ているのでしょう。
答えは、「有効とある情報もあるし、逆に歯周病を進行させる情報もあります。今のところ、どちらが正解か分かりません」です。
そうなのです。情報によって真逆のことを言っているのです。
そんなことあるの?と思われるかもしれませんが、すいません。
似たり寄ったりなら分かるのですが、真逆なのです。
歯周病ではなく、むし歯の予防に牛乳は有効か?
これには答えがでています。
答えは、「有効どころか、逆に牛乳はむし歯の原因になる」です。
これは今のところ正しいようです。
牛乳には砂糖は含まれていません。
ただ、乳糖が含まれています。
糖が入っているので、むし歯の原因になります。
砂糖の入っていないヨーグルトにも乳糖は入っています。
(ちなみに、むし歯のリスクとしては、砂糖→果糖→乳糖です。)
牛乳と歯周病の関連については、いつか答えが出ることを願っています。
牛乳とは離れますが、歯周病と食物についてお伝えをします。
歯を失いやすい食物:バター、ラード、マーガリン、牛や豚の脂身、白い炭水化物(白いご飯、白いパン)
歯周病から守る食物:5大栄養素(炭水化物、ミネラル、タンパク質、ビタミン、脂質)。さらには、えごま油・しそ油も良いとされています。
えごま油・しそ油は、炎症を抑える効果があります。1日2gが目安です。 えごま油・しそ油は、不足していると歯周病が1.5倍進行すると言われています。
WHOからの発表もあります。
・低栄養は、歯周病を悪化させる
・抗酸化物質(ビタミンC,ベータカロチン、ビタミンE)は、歯周病の予防因子である。
サウジアラビアの発表では、ビタミンDが歯周病の進行を抑制するとされています。
ビタミンDを多く含むものは、しらす干し・きくらげ・いわし・さけ・さんま・いくら・干ししいたけ・うなぎです。
歯周病に良い食物は、特別なものではなさそうですね。
悪い食べ物は想像につくものもありますし、ないものもありますよね。白い炭水化物が歯周病に良くないことは多く方がご存知なく、私も初めて聞いたときは驚きました。
私たちの体をつくるものは、私たちが食べる物から構成されています。
口腔ケアだけでなく、食生活からもアプローチできると良いですね。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2019年10月9日