滋賀県守山市古高町にある歯医者、
歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
今回は、「歯周病は子どもや中学生・高校生でもなるの?」についてお話をします。
答えは、「歯肉炎にはなりますが、歯周炎にはよっぽどならない」です。
歯周病のおさらいをします。
歯周病は、大きく分けて2つに分類されます。
歯肉炎(G)と、歯周炎(P)です。
歯周炎の「P」には、P1・P2・P3と数字の分類があり、数字が大きいほど重度です。
歯肉炎とは、歯肉だけの病気です。
「歯ぐきが腫れた」「歯ぐきが赤い」「歯ぐきから出血する」が症状です。
対して歯周炎とは、上記に加え歯を支える骨の病気が加わります。
「歯ぐきが腫れた」「歯ぐきが赤い」「歯ぐきから出血する」に加え、
骨の病気である「歯が動く」「歯が動揺する」「歯がグラグラする」などです。
最終は、歯が抜けてしまいます。
子どもや中学生・高校生は歯ぐきが腫れたり、歯ぐきからの出血はありますが、歯周炎で歯がグラグラになったり歯が抜けることはありません(永久歯との交換で、乳歯が抜けるのとは別です。また、特殊な遺伝性の歯周炎で子どもでも歯周炎になることもあります。)
しかし、歯周病は日本人の8割がかかっていると言われています。
成人になると、歯肉炎から歯周炎になるのです。
ではそれは、いつから?
早い方で、20歳代からです。
50歳、60歳から歯周病になるというイメージもありますが、歯周病は年配になってからの病気ではありません。
通常は30歳代からです。
気付かないうちに、徐々に徐々に、静かに進行していきます。
それは、患者様が気付く術はありません。
歯周炎は、骨の病気だからです。
歯科医院でレントゲンを撮らないと分からないからです。
では、歯周炎の予防・治療はいつから?
できるだけ若いうちから、です。
今からです。
できるだけ若いうち継続して、歯科医院でメインテナンスを受けることが異変・早期発見につながります。
歯周炎の軽度であるP1から治療・メインテナンスを受けていれば、早々に一気に重度のP3になることはありません。(歯周病は生活習慣が大きくかかわります。歯科医院でメインテナンスさえ受けていれば良いというわけではありません)
「歯周病は、この年齢から始まります。だから○○歳から歯科医院にいきましょう」
であれば簡単なのですが、そういうわけにはいかないのが現状です。
80歳になっても歯がたくさん残っている方、対して1~2本しかなく入れ歯を入れないと食事ができない方もたくさんいらっしゃいます。
その将来を決めるのは、今ではないでしょうか?
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2019年11月20日