滋賀県守山市古高町にある歯医者、
歯周病治療に力を入れている、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
「私の歯周病は、遺伝だから」
そう言われ、ご自身の歯周病の進行と治療を諦める方がいらっしゃいます。
安易に抜歯を希望されます(僕としては残る歯はそれを伝え、思い留まってもらうこともあります)。
諦められるのは、遺伝と思い込んでいるからですね。
果たして、歯周病は遺伝するものなのでしょうか?
答えは、「0ではありませんが、ほとんどありません。特殊な遺伝性の歯周病だけではないでしょうか?」です。
歯周病の中には、歯肉が異常に膨れ上がるものがあり、それは遺伝するかもしれません。
しかし、歯周病の原因のほぼほぼが後天性です。
後天性ということは、産まれてからの問題です。
歯周病の直接的な原因は、「歯周病の細菌」です。
間接的な原因が「歯磨き不足」「歯石」「喫煙」「糖尿病」などです。
歯の問題もあります。「歯ぎしり」「嚙み合わせが良くない歯」「嚙み合わせが良くない被せもの」です。
生活習慣が問題であり、先天的ではありません。
「遺伝が原因だから」と言えば楽かもしれません。ご自身の問題ではなくなりますから。
ご先祖のせい?にしているので、楽にあるかもしれません。
しかし、歯周病の原因は後天的・生活習慣を受けいれて前に進みませんか?
諦めれば楽ですが、何も解決しません。
歯ぐきは腫れますし、出血もします。
グラグラして抜けてしまうかもしれません。
今なら防ぐことができるかもしれません。
なぜなら、歯周病の原因は、後天的・生活習慣からくるものですから。
生活習慣を変えることでは並大抵のことではできないかもしれません。
人は慣れの生き物なので、変化が起こすことを嫌います。
しかし、その変化を乗り切ると良いことが待っている可能性は高いです。
「歯が残る」です。
それ以外にも「出血が減った/止まった」「歯ぐきが引き締まった」「口臭が減った/止まった」「歯ぐきが腫れなくなった」も待っているかもしれません。
歯周病の改善・予防は、両輪です。
ご自身の歯磨き+歯科医院で歯石の除去の2つが必要です。
どちらかが重要なのではなく、どっちも重要です。
どちらかが欠けると、転倒します。(歯周病だと、抜けてしまうかもしれません)
とっくに諦めているけど、とりあえず歯ぐきの腫れを止めたい方に伝えていること。
それは、「まだ諦めるのは早いですよ」と。
そこで、多くの方が目の輝きを取り戻します。
(残念ながら、無理な場合もあります。ただ、多くが思い込みもあるのも事実です。)
遺伝のせいにせず、ぜひ歯周病に立ち向かっていきましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2019年9月11日