滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 【糖尿病の方が、歯ぐきから出血するということ】 今回は「歯ぐきから出血することの 意味」についてお伝えします。 僕もたまにあります。 「歯磨きをしている時に、歯ぐきから出血する」経験です。 ほとんど多くの方は、歯ぐきから出血することに危機感がなく そのまま過ごしていると思います。 血が出ているだけで、痛くもないですし 普通にお食事もできるからです。 しかしこの「歯ぐきから出血する」というのは 歯周病の始まりの サインです。 実は、見逃してはいけない・ 放っておいてはいけない サインなのです。 改めて 歯周病について話をします。 歯周病は、歯ぐきの病気ではありません。 歯ぐきから出血をしたり、歯ぐきが腫れたり 赤くなったりする病気だと思われる方がほとんどだと思います。 しかし実際は、「歯を支える骨が溶けて、 最後は 歯が抜けてしまう病気」。 これが 歯周病です。 むし歯 よりもよっぽど怖い病気です。 しかしいきなり歯を支える骨が溶けて、いきなり歯が抜けてしまうわけではありません。 どの病気も 同様で、 …続きを読む
2024年7月10日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 糖尿病と身近な生活習慣の関わりについてお話をします。 【糖尿病と睡眠習慣】 睡眠時間が7~8時間の人は、2型糖尿病の発症リスクが最も低いと言われています。この7時間より1時間 短くなることに、 糖尿病の発症リスクが9%ずつ 高くなっていきます。 一方で、 7時間睡眠 より長い睡眠でも、1時間増すごとに14%ずつリスクが高まることが示されています。 睡眠時間が短いことが 血糖値を上昇させる理由として、食欲を抑えるホルモンの減少・ 食欲を増やすホルモンの増加が起きるため、 食べる量が増えて肥満に繋がることが言われています。 さらには、インスリンの働きを妨げるホルモンや 体内の炎症物質が増えることでインスリンの働きが悪くなるためだと考えられています。 他には不眠症状も糖尿病との関連を言われています。不眠症状とは、「寝つきが悪い」「夜間に何度も覚醒する」「早朝に覚醒して、それ以上眠れない」などです。 不眠症状があると、2型糖尿病を発症するリスクがあります。 糖尿病と不眠症状をお持ちの方は、HbA1cが高いという報告があります。 【糖尿病と食習慣】 「朝食抜き」と「3食 …続きを読む
2024年7月3日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 糖尿病と妊娠と歯周病の関連についてお話をします。 「妊娠糖尿病」という糖代謝異常があります。 これは、ホルモンのバランスが崩れることで起きえます。 妊娠糖尿病を発症すると、高血圧・羊水の異常・網膜症・腎症になりやすいです。 出産後、血糖値が元に戻ったとしても、 中高年になって糖尿病を発症しやすくなるリスクがあります。 お腹の中にいる赤ちゃんにも悪影響があります。流産・巨大児・巨大児に伴う分娩 障害・低血糖のリスク・心臓の肥大などがあります。 さらに成長してからも、 肥満や 糖尿病のリスクが高くなることが知られています。 【糖尿病がある方が妊娠されたら】 ①血統のコントロールが重要です 空腹時の血糖が、95mg/dL未満 食後2時間の血糖が、120mg/dL未満 が目標です。 ②食事療法 妊娠前の食事に、エネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを追加で摂ることが重要です(付加量)。 エネルギー 妊娠初期:エネルギー付加量が+50キロカロリー 妊娠中期:エネルギー付加量が+250キロカロリー 妊娠後期:エネルギー付加量が+450キロカロリー   …続きを読む
2024年6月26日