滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、太田貴司です。 “プラークコントロールをしましょう” テレビで聞いたことがあるかもしれません。 プラークをコントロール、つまりプラークを増やさないようにしましょう、ということです。 さて、プラークとは何でしょうか? プラークをコントロールすると、何が良いのでしょうか?何が悪いのでしょうか? プラークとは、歯に付く細菌の塊です。 俗に言う、ただの「食べかす」とは違います。 もっと厄介なものです。 プラークは、臭いの元で、黄色っぽく、ネバネバ・ヌルヌルしています。 三角コーナーのネバネバ、浴槽の下のネバネバ。 あれもプラークです。 ただの水洗いでは落とせませんよね? 三角コーナーや浴槽の下のネバネバと同様、歯のプラークも丁寧な歯磨きを継続しないと、あっという間に溜まってしまいます。 溜まってしまった部分から、むし歯や歯周病になってしまします。 口臭の原因にもなります。 プラーク0.001gの中には、1億以上の細菌が棲みついています。 小さなスプーン1杯の砂糖が約1g。 その1000分の1の量に、日本の人口と同じくらいの細菌が棲みついているイメージです。 実は、この細菌、外から来たものではありません。 もともとお口 …続きを読む
2018年12月15日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 顎関節という言葉を聞いたことはありますか? 「がくかんせつ」と読み、いわゆる顎(あご)のことを指します。 顎(あご)は上顎と下顎に分かれています。 上顎は頭蓋骨に固定されているため、動くことはありません。 下顎は筋肉と顎関節によって動かすことができます。 したがって私たちが食事をする際、動かしているのは下顎のみということになります。 私たちの顎の仕組みは、手足の関節と同じような仕組みをしています。 上顎と下顎が接している部分は凸凹しており、間に関節円板(かんせつえんばん)があります。 関節円板は薄い軟骨でできており、まるでディスクの様な形をしています。 ドアで言う「蝶番」の役割を果たしており、骨同士がこすれ合って擦り減らないようもしています。 手を添えて実際に顎を動かしてみることでその動きを感じることができます。 私たちの顎と、犬や猫の顎は一見同じもののように思えます。 しかし実は、私たちの顎関節と彼らの顎関節の動きは、その可動域にかなり違う動きをします。 犬や猫は「咬む」という動作しか行うことができません。 「咬む」ことは、“上下”の運動だけで済みます。 しかし、私たちは上下・前後・左右・斜めなど、様々な方向で顎関節を動かすことができます。 これが、人間と犬・猫の顎関節の違いです。 複雑に動く …続きを読む
2018年12月12日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 私が学生の時もそうでしたが、実習には「症例見学」「症例報告」「症例学習」があります。 例えば、 ・「このむし歯の治療を、3人見学しなければならない」 ・「銀歯を作るための型を、5人採らなければいけない」 ・「歯石の除去を、2人しなければならない」 ・「レポートを毎日提出しなければならない」 ・「実習先の院長から評価表を書いてもらわなければいけない。」 などです。 私も学生時代は、必死でした。 「~しなければならない」が多いからです。 学校のカリキュラムに従って学び、学校の先生にチェックされるからです。 「~しなければならない」が多いですが、そのおかげで社会人になっても、一通りは「これ知っている」に繋がります。 この度、ご縁があって当院に来て下さった実習生は、素晴らしい方ばかりでした。 全員真面目に取り組んでくれ、勉強熱心で頑張ってくれました。 力を付けてくれた彼女たちは、当院の大きな力になってくれました。 そして、社会人となって10年以上経過している私たちに初心を思い出してくれました。 「謙虚に学び続ける」ということです。 前回もお伝えしましたが、おおた歯科こども歯科が実習先になって良いことばかりでした。 この学び続ける心を忘れずに、これからも歯科医療をしていきます。 &nbs …続きを読む
2018年12月8日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 先日まで、歯科衛生士の実習生の受け入れをしておりまして、無事に全ての過程を終了しました。 衛生士学校は、「滋賀県立総合保健専門学校」です。 住所は、守山市守山なので、ご近所様です。 「実習生の受け入れ」となると、「ただ学生さんに来てもらい見学してもらう」というイメージがあるのですが、実際にはそうではありません。 実習生の受け入れは、おおた歯科こども歯科としては今年が初めてだったのですが、身をもってそれを実感しました。 一人前の衛生士になるために、しっかりカリキュラムを組み、誰がどのタイミングでどう教えるのか。 1クールが3週間なのですが、少なくとも前半には一通り教えて、おおた歯科こども歯科のことも知ってもらわなければいけないのです。 しかもそれを、診療時間内で行うのです。患者様が帰られた後ではありません。 日によっては、予約を制限しました。(ご迷惑をおかけしました) 日々の診療に新たにやることが増えたのですが、素直な感想は、「受け入れて良かった」です。 まず、スタッフ全員の団結力が上がりました。 指導するのは、主にスタッフです。院長の私は、治療があります。 1mm以下の世界を見ているので、朝から晩まで付きっ切りで教えることはできません。 スタッフが受け入れ当日のず …続きを読む
2018年12月5日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 今回は、院内で行っているミーティングについてお話をします。 当院は、月に1回ミーティングをしています。もう2年続いています。 月に一回、午前の最後90分の予約を閉じさせていただいております。 (ご迷惑をおかけします。このお時間は、留守番電話にさせて頂いており、メッセージを残して頂ければ、お返事いたします。) 私の考えるミーティング ・ミーティングまでに解決すべき議題を伝え、考えてきてもらう。 それを個々に発表してもらい、決める。 この「決める」が重要です。 ・決定事項を伝える場所。共有する場所。 ・院長、副院長、スタッフが研修で学んだことを伝える場所。 です。 反対に、「違うなぁ」と考えるミーティング ・過去の話題が長い 過去は過去です。 ミーティングは、新しいことを決めていく場です。 ・あるお題を出し、みんなで考える場所 「う~ん、これはこのミーティングでは決まらないので、次回のミーティングに」では時間がもったいないです。 この「う~ん」と考えるのはミーティングではありません。 ・お互いが意見を言うだけ言って、何も決まらない。 悩んで終わり。 ・全員が揃わない日はしないミーティング パートさんが休みだったり、正社員でも体調不良で休みを取らざるを得なくてもミーティングはします。 …続きを読む
2018年12月1日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 インレーと呼ぶ治療です。 ・むし歯が大きい。 ・むし歯が広い。 ・むし歯が小さくても、奥歯で歯と歯の間にある場合。 に選択される治療です。 いわゆる、銀歯です。 その銀歯の中でも、全部を覆わないものをインレーと呼びます。 上からスポッと丸々被せるものはインレーに対して、クラウンと呼びます。 王冠が名前の由来です。 【インレーによる治療の流れ】 ⓪表面麻酔をして、麻酔をします ①むし歯の部分を削ります ②インレーが入りやすいよう形を整えます ③型を採ります かみ合わせを診るため、反対側の型を採ります かみ合わせの跡を温めたロウで印記する。 ④削った面に仮のふたをします 1日目はここで終わりです。 ※気を付けて頂きたい点 ・麻酔が切れた後は、しみることがあります。 ・仮のふたは、ガムやキャラメル、お餅といったくっつくもので外れることがあります。 ・治療中の歯で咬むと、痛みが出ることがあります。 ・治療中の歯で強く咬むと、欠けてしまうことがあります。 欠けた場合、ほとんどご自身では気付きません。 欠けてしまった場合、再度型を採りもう一度作り直しです。 患者様がお帰りになった後、 ⑤外した型に石こうを流します。 ⑥技工士が技工所に持っていき、インレーを作製します。 ロウでインレーを形作り、金属やセラミックに置き換 …続きを読む
2018年11月28日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 コンポジットレジン治療とは、歯科用の樹脂を光で固める治療です。 むし歯が初期から中期で、広い範囲ではないものです。 前歯の治療にも用います。 【コンポジットレジンによる治療の流れ】 ⓪表面麻酔をして、麻酔をします(むし歯が小さい場合や、麻酔をできるだけしたくない方は、しないこともあります) ①むし歯の部分を削ります ②削ったところを、風をかけて乾かします ③コンポジットレジンをつめるため、接着剤を塗ります ④風をかけて、余分な接着剤を吹き飛ばします。 この接着剤は苦いことがあります。 ⑤光を当て、固定します ⑥詰めるコンポジットレジンの色を決めます ⑦削った部分にコンポジットレジンを詰めます ⑧形を整えます。 ⑨光を当て、コンポジットレジンを固めます。 ⑩かみ合わせを調節したり、形を整えます。 完了です。 コンポジットレジンは、詰める時は粘土の様な軟らかさです。 そこに光を当てると固まります。 コンポジットレジンの利点 ①削る量が少ない ②見た目がきれい ③通院の回数が1回で終わる コンポジットレジンの欠点、限界 ①変色する ②水分で縮む 縮むと、隙間ができるのでそこから再度のむし歯の原因になります ③すり減る ④欠けることがある。 欠けやすい奥歯や、大きなむし歯には向いていない治療です。 代わりに、インレー修復を用い …続きを読む
2018年11月24日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 皆さんは、今の健康状態に自信はありますか? そしてその自信がある方の中でも10年後・20年後に同じくらい健康である自信はどれくらいありますか? 一昔前と現在では、口の中にいる病原菌の考え方が変わってきました。 以前は口の中にいる虫歯菌や歯周病菌は、口の中だけで止まっているものだと思われていました。 もちろん、虫歯菌は虫歯の原因、歯周病菌は歯周病の原因になります。 しかし近年ではそれらの菌は、全身の血管を通じて、全身のあらゆる病気の原因になることが分かってきました。 傷口から細菌が血液に入り込み、全身の血管を巡ってしまうことを「菌血症」と言います。 歯医者さんと関連しているものを「歯原性菌血症」と呼びます。虫歯や歯周病も放置しておくと、そこから歯磨きをしただけで歯原性菌血症が起きてしまいます。 今日はこの「歯原性菌血症」についてお話します。 狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、骨粗鬆症、関節炎・腎炎、糖尿病、メタボリックシンドローム、肺炎、心内膜炎、早産・低体重児出産…一見、口の中と関係なさそうな怖い病気が実は歯原性菌血症と関係があります。 実際に動脈硬化などを起こした方の病巣から、歯周病菌が見つかったという報告もあります。 私たちの …続きを読む
2018年11月21日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。 唾液、つまり“つば”のことです。 美味しそうなものや、梅干しやレモンといった酸っぱいものを見ると、思わず出てきてしまいますよね。 唾液は、ただの“つば”ではなく、実は凄い力を持っています。 どれくらいすごいかというと、我々は唾液がなければ生きていくことができません。 そんな唾液についてご紹介します! 【役割】 ①食事:食べ物と混ぜ合わさって、飲み込みやすくする ②消化酵素を分泌する:唾液アミラーゼを分泌する(唾液アミラーゼは、はデンプンを分解します) ③会話:お口の中を濡らして、話しやすくする ④洗浄:お口の中を洗ってくれる ⑤食べ物を消化する ⑥抗菌;抗菌物質が出ます。これにより細菌やウイルスから防御します ⑦緩衝:口の中が酸性になったとき、中性に戻します ⑧再石灰化:脱灰されてしまったエナメル質を元に戻す(→初期のむし歯なら治してくれるのです!) どうでしょうか?食べ物を運んだり、消化を助けたりするイメージはあったと思います。が、洗浄したり抗菌効果があったり、はたまた初期虫歯の退治まで請け負ってくれていたなんて!と驚きませんでしたか? 唾液の活躍は、本当にオールマイティなのです。 【唾液が出る場所】 唾液はいつの間にか、どこからともなく出てきます。 唾液を作る …続きを読む
2018年11月17日
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科院長太田貴司です。 「中心結節(ちゅうしんけっせつ)」は、歯の頭部分(歯ぐきから出ている部分)に存在する「結節(けっせつ)」の一種です。 「結節」は、歯にできている“とげ”のような物です。歯質に角のような出っ張りができている状態になります。 結節の中でも、前から数えて4番目と5番目の歯の噛む面の中央あたりにできている結節を「中心結節」と言います。 「中心結節」は、存在しない方が多く、有る人は100人に1人程度だと言われています。しかし日々治療をしていると、もっと多くの割合で「中心結節」がある患者さんを見付けています。ですから、実際にはもっと多いのではないかと考えています。 【中心結節の特徴】 乳歯では無く永久歯にできる 前から数えて4番目・5番目の歯(第一小臼歯・第二小臼歯)にできる 上下両方の歯に見られる事があるが、下の歯の方が多い 原因はわかっていない “とげ”の内部には神経が通っている “歯の形が出っ張っている”という見た目の問題だけでしたら、削って形を整えてしまえば良いのかもしれませんが、中心結節の問題は“内部には神経が通っている”という点です。 “とげ”ができている部分は、“とげ”の形に沿って、歯の神経も張り出しています。ですから、万が一“とげ”が …続きを読む
2018年11月14日











