かなり多くの方が疑問に思われることです。
電動歯ブラシは、CMでも素晴らしい商品のように宣伝しています。
高価で、細かく四方八方に動き、どんな小さな汚れも取れる。
これは、むし歯になりにくそうですよね。
でも、電動歯ブラシだけで全ての問題が解決するのでしょうか?
普通の歯ブラシでも、しっかり予防できている人はいるのではないでしょうか?
電動歯ブラシの人は歯が残っていて、普通の歯ブラシの人は歯が残っていないのでしょうか?
そんな格差、あまり聞いたことがありませんよね。
電動歯ブラシのルーツ。
それは、もともと手が不自由でうまく歯磨きができない方に開発されたものなのです。
脳梗塞や、脳卒中などが原因です。
なので、自分の意志で自由に手が動かせ、自由に歯ブラシで歯磨きができる人にとっては、絶対に必要なものではないのです。
確かに、複雑な動きをして、細かいところまで汚れを掻き出してくれそうです。
しかし、重要なことは「当てるべきところにキチンと当たっているかどうか」です。
普通の歯ブラシ VS 電動歯ブラシ
ではないのです。
100円の歯ブラシで当てるべきところにしっかり当たっていて、汚れを取りきっている
VS
数万円もする電動歯ブラシで適当に当てている
では前者が勝ります。
前者の方が、むし歯の予防・歯周病の予防もできているはずです。
なので、「○○社の最高級電動歯ブラシ」よりも、「当て方のコツ」を学び、実践した方が歯を守ることができます。
例えば……
・毛先が軟らかく、ある程度細いもの
・毛先が広がってしまったら、新品にする(おおむね1か月です)
・毛先は、歯と歯ぐきの間に当てる
歯だけ当てていても、歯周病の予防はできません。
・45°の角度で当てる
・力を入れ過ぎない
力を入れ過ぎると、歯ぐきが痛くなったり、歯ぐきが下がる。
歯ぐきが下がると、そこが知覚過敏でしみたり、見た目も悪くなる。
通常は、下がってしまった歯ぐきは元に戻りません
(歯周外科や移植で、歯ぐきを戻す治療はあるにはあるのですが、できればしたくないですよね)
さらに、下がってしまった歯ぐきはセメント質が露出するので、将来的にその部分がむし歯になりやすい。
せっかくむし歯の予防で一生懸命歯磨きをしても、もったいないですよね。
・細かく動かす。大きく動かさないこと。
・持ち方は、ペングリップ。(ペンを持つような持ち方)
などです。
目新しいものを試したくなるお気持ちは分かります。
しかし、まずは基本に戻ってみましょう。
ベストは、電動歯ブラシで当てるべきところにキチンと当たっているかもしれません。
ただ、普通の歯ブラシでも充分だと考えています。
2018年4月4日