滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
お子様が小さい頃は、毎日のように仕上げ磨きをされているご家庭も多いと思います。

「嫌がって大変です」
「いつまで仕上げ磨きをしたらいいですか?」
「ちゃんと磨けているか心配です」
このようなご相談をいただきます。
実は、親御さんがお子様のお口を直接守れる期間は思っているよりもずっと短いものです。
お子様が「ママ、仕上げ磨きして!」「パパ、歯ブラシお願い!」と笑顔で歯ブラシを持ってきてくれる時間は、人生の中で本当に限られています。
小学校高学年になると少しずつ自立が始まります。中学生になる頃には親御さんがお口の中を毎日確認することはほとんどなくなります。
太田貴司は、娘の仕上げ磨き担当でした。生まれてからずっと仕上げ磨きをしていました。
しかし、ある日突然、終わりを告げられます。
「今日から、歯磨きは私がする」。それ以降、一度も娘のお口の中を見ていません。言われた当日は喪失感でいっぱいでした。
その日は急に訪れます。だからこそ、親御さんが守ってあげられる今のうちに、一生むし歯や歯肉炎で困りにくいお口の土台を作ってあげることが大切です。
今回は、仕上げ磨きの本当の価値についてお話しします。
目次
- 仕上げ磨きができる期間は意外と短い
- お子様のお口は親御さんからの大切なプレゼント
- むし歯は一度治療すると元には戻らない
- 仕上げ磨きの本当の目的とは
- 小学生以降に差がつくお口の習慣
- 歯科医院は治療する場所だけではない
- お子様への最高の贈り物とは
仕上げ磨きができる期間は意外と短い
毎日の子育ては本当に忙しいものです。
朝は準備に追われます。夜は宿題やお風呂があります。
そんな中で行う仕上げ磨きは、時には大変に感じることもあるでしょう。
しかし、少し視点を変えてみてください。
例えば10歳まで仕上げ磨きをするとします。
7年間です。
1日1回だと約2500回です。
数字だけ見ると多く感じます。
しかし人生全体で考えるとどうでしょうか。
お子様が80歳まで生きるとすると、その2500回は人生のほんの一部分です。
しかも親御さんが直接お口を守ってあげられるのは、その期間だけです。
高校生や大人になれば、自分の意思で生活し、自分の責任で歯を守るようになります。
だからこそ、今の時間はとても貴重なのです。
お子様のお口は親御さんからの大切なプレゼント
親御さんはお子様にたくさんの愛情を注ぎます。
洋服を買います。
習い事をさせます。
勉強のサポートもします。
その中で意外と忘れられがちなのが、お口の健康です。
歯は一生使うものです。
将来、お友達と食事を楽しむ時もあります。
大人になって家族と旅行する時もあります。
その時に自分の歯でしっかり咬めることは、とても大きな幸せです。
実際に高齢になっても自分の歯が多く残っている方は、食事を楽しめるだけでなく健康維持にもつながることが知られています。
親御さんが今行っている仕上げ磨きは、単なる歯磨きではありません。
未来へのプレゼントなのです。
むし歯は一度治療すると元には戻らない
「乳歯だから大丈夫」
そう考えてしまう方もいらっしゃいます。
しかし乳歯のむし歯は軽く考えられません。
乳歯は永久歯より柔らかいため、むし歯が進行しやすい特徴があります。
また乳歯が早く失われると、永久歯が生えるスペースに影響することがあります。
さらに大切なのは、一度削った歯は元の状態には戻らないということです。
歯科治療は非常に大切です。
しかし本当に理想なのは、治療が必要にならないことです。
歯科医院側も、できれば削らずに済むお口を目指したいと考えています。
そのためには予防が欠かせません。
仕上げ磨きの本当の目的とは
仕上げ磨きの目的は、単に汚れを取ることだけではありません。
歯垢(しこう・細菌のかたまり)を除去することは大切です。
しかしそれ以上に重要な役割があります。
それは、お子様がお口の健康を大切にする習慣を身につけることです。
親御さんが毎日関わることで、
「歯を大切にするのは当たり前」
という価値観が育ちます。
逆に小さい頃から何も意識せずに過ごすと、大人になってからも歯への関心が低くなりやすい傾向があります。
毎日の仕上げ磨きは、お子様の未来を支える習慣づくりでもあるのです。
小学生以降に差がつくお口の習慣
小学校に入ると行動範囲が広がります。
お友達と遊ぶ機会も増えます。
自分でお菓子を買うこともあります。
この時期から、お口の健康に差が出始めます。
むし歯になりにくいお子様には共通点があります。
それは、
- 歯磨きが習慣になっている
- 定期検診に通っている
- 甘い飲み物をだらだら飲まない
- ご家族がお口の健康を大切にしている
ということです。
逆に小さい頃の習慣が身についていないと、むし歯のリスクが高くなることがあります。
だからこそ、親御さんが関われる今の時期が大切なのです。
歯科医院は治療する場所だけではない
歯科医院というと、「痛くなったら行く場所」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
しかし太田貴司はじめおおた歯科こども歯科はそうは考えておりません。
お子様が将来困らないために通う場所。
むし歯になる前に予防する場所。
正しい習慣を身につける場所。
それが予防中心の歯科医院です。それを当院は目指しています。
お子様への最高の贈り物とは
お子様に残せるものはたくさんあります。
健康な歯も、間違いなく大切な財産です。
お子様が大人になった時、「小さい頃から歯を大切にしてもらってよかった」
そう思ってもらえたら素敵ではないでしょうか。
親御さんがお口を守ってあげられる期間は本当に限られています。
仕上げ磨きをお願いされる日々は、長いようであっという間です。
だからこそ今の時間を大切にしてください。
そして親御さんが守ってあげられる今のうちに、一生むし歯になりにくいお口の土台を作ってあげてください。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2026年5月31日











