滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
お子様の何気ないしぐさを見て、
「いつも指しゃぶりをしているな」
「お口がぽかんと開いていることが多い」
「爪をかむクセがある」
「頬杖をついて宿題をしている」
そんなことを感じたことはありませんか?
「そのうち自然に治るかな」と思われる親御さんも少なくありません。
確かに成長とともに自然になくなるクセもあります。しかし、長い期間続くと、お口の成長や歯並び、咬み合わせに影響することがあります。
大切なのは、お子様を叱ることではありません。
クセには必ず理由があります。
安心したい気持ちや、無意識の習慣、生活環境などが関係していることも多いため、優しく見守りながら少しずつ改善していくことが大切です。
今回は、お子様によく見られるお口のクセと、その対策についてご紹介します。
目次
- お口のクセはなぜ気をつけた方がいいの?
- 指しゃぶり
- 口呼吸
- 爪をかむクセ
- 頬杖
- 唇をかむクセ
- 舌を前に出すクセ
- 大切なのは「やめさせる」より「寄り添うこと」
- おおた歯科こども歯科がお手伝いできること
お口のクセはなぜ気をつけた方がいいの?
歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。
実は毎日の生活の中で繰り返される小さなクセが、お口の成長に少しずつ影響を与えることがあります。
例えば、同じ方向から毎日力が加わると、成長途中の顎や歯はその影響を受けやすくなります。
その結果、
- 出っ歯
- 受け口
- 開咬(かいこう・前歯が咬み合わない状態)
- 過蓋咬合(かがいこうごう・上の前歯が深くかぶさる状態)
- 交叉咬合(こうさこうごう・上下の歯が左右にずれて咬む状態)
- 空隙(くうげき・すきっ歯)
などにつながる場合があります。
一つのクセだけで歯並びが決まるわけではありません。
しかし、早めに気づいてあげることで、お口の健やかな成長をサポートしやすくなります。
指しゃぶり
小さなお子様によく見られるクセです。
赤ちゃんの頃は自然な行動ですが、大きくなっても続く場合は注意が必要になることがあります。
指しゃぶりで起こること
長期間続くと、
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ・出っ歯)
- 下顎前突(かがくぜんとつ・受け口)
- 開咬
などにつながる場合があります。
また、
- 舌の位置
- 飲み込み方
- 発音
- お口を閉じる力
にも影響することがあります。
原因
多くは
- 安心したい気持ち
- 赤ちゃんの頃からの習慣
が関係しています。
声かけのポイント
「やめなさい!」ではなく、「お口、お休みできているかな?」と優しく声をかけてあげましょう。
おすすめの対策
安心できる代わりの習慣を作ることが大切です。
例えば、
- 抱っこ
- 絵本
- 手遊び
- お気に入りのぬいぐるみ
などがおすすめです。
寝る前は、
- 手をつなぐ
- 絵本を読む
- トントンする
だけでも安心感につながります。
口呼吸
お口がいつも開いているお子様はいませんか?
口呼吸は歯並びだけでなく、お口の健康全体に影響します。
お口の中が乾燥すると、
- むし歯
- 歯肉炎
- 口臭
のリスクが高くなります。
さらに、
- 舌の位置
- 顎の成長
- 歯並び
にも影響することがあります。
爪をかむクセ
意外と多いのが爪をかむクセです。
集中している時や退屈な時に無意識にしてしまうお子様もいます。
起こりやすい影響
- 前歯が欠ける
- 前歯がすり減る
- 空隙(すきっ歯)
につながることがあります。
また、指や爪についた細菌がお口に入る原因にもなります。
優しい声かけ
「またかんでる!」ではなく、「おてて、休憩しようか。」という声かけがおすすめです。
対策
手を使う遊びを取り入れましょう。
例えば、
- ブロック
- 粘土
- 塗り絵
- 工作
などがおすすめです。
また、
- 爪を短く整える
- 好きなシールを貼る
- スキンシップを増やす
ことも効果的です。
頬杖
宿題やゲームをしている時に頬杖をついていませんか。
頬杖は片側から顎に力がかかり続けます。
そのため、
- 交叉咬合
- 過蓋咬合
などの原因になることがあります。
原因
- 椅子や机が合っていない
- 猫背
- ゲーム時間が長い
などが考えられます。
声かけ
「頬杖やめて!」ではなく、「ほっぺに手がついているね。」と気づかせてあげましょう。
正しい姿勢で座れる環境作りも大切です。
唇をかむクセ
緊張した時や集中した時に唇をかむお子様もいます。
続くと、
- 出っ歯
- 過蓋咬合
などに影響することがあります。
声かけ
「かまない!」ではなく、「お口を優しく閉じようね。」という声かけがおすすめです。
対策
安心できる時間を増やすことも大切です。
また、集中している時にかんでしまう場合は、「ポカンX(税込100円)」を代わりに使用する方法もあります。
当院でも取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。
舌を前に出すクセ
舌は普段、上あごに軽くついているのが理想です。
しかし舌を前に押し出すクセがあると、
- 開咬
- 受け口
- 空隙(すきっ歯)
につながることがあります。
また発音や飲み込み方にも影響します。
改善のポイント
まずは舌の正しい位置を覚えることです。
そして、
- 飲み込み方を意識する
- ポッピング
- あいうべ体操
- ベロ回し
などのトレーニングもおすすめです。
ポッピング
舌を上あごにしっかり吸いつけ、「ポン!」と音を出して離す練習です。
あいうべ体操
「あ・い・う・べ」と大きくお口を動かす体操です。
お口の周りや舌の筋肉を鍛えることを目的としています。
ベロ回し
舌をお口の中でゆっくり回す運動です。
お口の周りの筋肉をバランス良く使えるようになります。
大切なのは「やめさせる」より「寄り添うこと」
お子様のクセを見ると、「やめなさい!」と言いたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、クセの多くは安心したい気持ちや無意識の習慣です。
叱ることでかえってストレスになり、クセが強くなることもあります。
大切なのは、
- 気づかせてあげる
- できたら褒める
- 少しずつ改善する
という積み重ねです。
お子様の「できた!」をたくさん見つけてあげてください。
その積み重ねが、お口の健やかな成長につながります。
おおた歯科こども歯科がお手伝いできること
お口の機能は毎日の積み重ねで育っていきます。
だからこそ、小さなクセに早く気づくことが大切です。
「これくらい大丈夫かな。」
「そのうち治るかな。」
そんな時こそ、お気軽にご相談ください。
成長の途中だからこそできるサポートがあります。
当院では、お子様一人ひとりのお口の状態や生活習慣を確認しながら、ご家庭でも無理なく続けられる方法をご提案しています。
親御さんだけで悩む必要はありません。
お子様が将来も健康なお口で笑顔いっぱいに過ごせるよう、一緒に成長を見守っていきましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2026年7月12日











