滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
お子様がテレビを見ている時や遊んでいる時、ふと見るとお口がぽかんと開いていることはありませんか?
そのお口ぽかん、実はお口の機能や成長からのサインかもしれません。
近年、お口ぽかんのお子様は増えていると言われています。
お口が開いている時間が長いと、歯並びや咬み合わせだけでなく、むし歯や歯肉炎、お口の乾燥などにも影響することがあります。
お口ぽかんがあるからといって、すぐに大きな問題になるわけではありません。
しかし、小児期はお口の機能が大きく育つ大切な時期です。
毎日の小さな積み重ねが、将来のお口の健康につながります。
今回は、お口ぽかんの原因や、ご家庭でできる対策についてご紹介します。
目次
- お口ぽかんとは?
- お口ぽかんが起こる原因
- お口ぽかんがお口に与える影響
- 今日からできる5つの対策
- 楽しくできるお口のトレーニング
- 無理にやめさせないことも大切
- 気になったらお気軽にご相談ください
お口ぽかんとは?
「お口ぽかん」とは、何もしていない時に自然とお口が開いてしまっている状態です。
例えば、
- テレビを見ている時
- 宿題をしている時
- ゲームをしている時
- 歩いている時
などに、お口が開いていることが多い場合は、お口ぽかんの可能性があります。
本来、安静にしている時は軽く唇が閉じ、舌は上あごについている状態が理想とされています。
この状態を保つことで、お口の筋肉や舌がバランスよく働き、お口の健やかな成長につながります。
お口ぽかんが起こる原因
「どうしてお口が開いてしまうのですか?」
患者さまからよくいただくご質問です。
原因は一つではありません。いくつかの要素が重なっていることが多いです。
鼻呼吸ができていない
最も多い原因の一つが鼻呼吸です。
鼻がつまっていると、自然と口で呼吸するようになります。
その結果、お口が開いたままになりやすくなります。
アレルギー性鼻炎や慢性的な鼻づまりがあるお子様は、鼻呼吸が難しくなっていることがあります。
お口や舌の筋肉が十分に使えていない
唇や舌、お口の周りの筋肉は毎日の生活の中で育っていきます。
柔らかい食べ物ばかりが続くと、お口の筋肉を使う機会が少なくなることがあります。
筋肉が十分に育たないと、お口を閉じ続けることが難しくなる場合があります。
舌の位置が低い
舌は普段、上あごに軽く触れている状態が理想です。
しかし舌が下がっていると、お口が開きやすくなります。
さらに歯並びや咬み合わせにも影響することがあります。
姿勢の影響
猫背や前かがみの姿勢も、お口ぽかんにつながることがあります。
タブレットやゲームを見る時間が長いお子様は、姿勢が崩れやすくなるため注意が必要です。
お口ぽかんがお口に与える影響
お口が開いたままだと、お口の中が乾燥しやすくなります。
唾液には、
- むし歯菌を洗い流す
- 細菌の増殖を抑える
- 歯を守る
という大切な働きがあります。
乾燥すると、
- むし歯
- 歯肉炎
- 口臭
などのリスクが高くなります。
さらに、お口ぽかんが長く続くと、
- 歯並び
- 咬み合わせ
- 発音
- 飲み込み方
にも影響することがあります。
だからこそ、小さい頃から気づいてあげることが大切です。
今日からできる5つの対策
① 鼻呼吸ができているか確認しましょう
まずは、お子様が鼻で呼吸できているか確認してみましょう。
もし鼻づまりがある場合は、
- 鼻をかむ練習
- お部屋の加湿
- アレルギーの確認
なども役立ちます。
鼻づまりが続く場合は、耳鼻科の受診を検討することもおすすめします。
また、当院では鼻呼吸の練習に使用できる「ポカンX」も販売しています。
遊び感覚で取り組めるため、お子様にも人気です。
② よく咬む食事を取り入れる
お口の筋肉は使うことで育っていきます。
そのため、少し咬みごたえのある食材を取り入れてみましょう。
おすすめの食材は、
野菜
- れんこん
- にんじん
- きゅうり
- キャベツ
- ブロッコリーの茎
- ピーマン
タンパク質
- 鶏もも肉
- 豚しゃぶ
- 牛肉
- ハンバーグ
- つくね
- 焼き魚
主食
- 雑穀ご飯
- おにぎり
- ベーグル
- コシのある麺
- そば
豆・海藻
- 大豆
- 枝豆
- 昆布
- ひじき
おやつ
- 干し芋
- りんご
- チーズ
- とうもろこし
- 小魚せんべい
「しっかり咬んで食べる」ことを意識するだけでも、お口の筋肉は少しずつ育っていきます。
③ 舌の正しい位置を覚えましょう
舌は上あごに軽くついている状態が理想です。
舌が下がっていると、お口が開きやすくなります。
お子様と一緒に鏡を見ながら、正しい舌の位置を確認してみるのもおすすめです。
④ 姿勢を整えましょう
姿勢もお口の機能に大きく関係しています。
食事中だけでなく、
- 勉強
- ゲーム
- テレビ
を見る時の姿勢も意識してみましょう。
机や椅子の高さが合っているか見直すことも大切です。
⑤ 楽しく遊びながら筋肉を鍛えましょう
お子様は「トレーニング」より「遊び」が大好きです。
遊びながら自然にお口の筋肉を鍛えていきましょう。
おすすめは、
- 吹き戻し
- 風船ふくらまし
- 風車遊び
- ストロー遊び
です。
遊びながら楽しく続けることが、長続きするポイントです。
あいうべ体操やことば遊びもおすすめです
お口の周りや舌の筋肉を鍛える方法として、「あいうべ体操」がおすすめです。
「あ・い・う・べ」と大きくお口を動かすことで、お口周りの筋肉をしっかり使うことができます。
また、ことば遊びや早口言葉も、お口や舌を動かす良い練習になります。
毎日数分でも続けることで、お口の機能づくりにつながります。
無理にやめさせる必要はありません
親御さんとしては、「お口を閉じて!」と言いたくなることもあるでしょう。
しかし、何度も注意されることで、お子様がストレスを感じてしまうことがあります。
大切なのは、
「今日は閉じられていたね。」「上手に鼻で呼吸できたね。」と、できたことをたくさん褒めることです。
お口の機能は一日で変わるものではありません。
毎日の小さな積み重ねが、お子様の成長につながります。
焦らず、楽しく続けていきましょう。
気になったらお気軽にご相談ください
お口ぽかんは、お子様からの小さなサインかもしれません。
早めに気づいてサポートすることで、将来のお口の健康につながる可能性があります。
「これって大丈夫かな?」
「うちの子も当てはまるかもしれない。」
そう思われたら、お気軽にご相談ください。
当院では、お子様一人ひとりのお口の状態や成長に合わせて、ご家庭で無理なく続けられるアドバイスを行っています。
お子様のお口の健康は、ご家族だけで守るものではありません。
私たちも一緒に、お子様の健やかな成長をサポートしていきます。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2026年7月13日











