滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。
当院では、予防、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。
コロナ禍も終わり、今はトリプルデミックとも言われています。
感染症は続いていますが、以前よりも感染症に対する意識も薄れてしまっているかもしれません。
ここで改めて、感染症の対策について述べます。
目次
- 歯科医院における感染症対策の重要性
- 標準予防策(スタンダードプリコーション)とは
- 当院での具体的な感染症対策
- 手袋(グローブ)の使い捨て
- 器具の洗浄・消毒・滅菌
- 環境整備と清掃
- 患者さまへの協力依頼(スタッフに対しても)
- まとめ
1. 歯科医院における感染症対策の重要性
日常における歯科診療では、患者さんの口腔内を直接扱うため、血液や唾液を介して感染症が広がるリスクがあります。
しかも、通常の歯科医院は1日何十名の方がいらっしゃるのでなおさらです。
そのため、院内感染を防ぐ対策はとても大切です。
適切な感染症対策を行うことで、患者さんとスタッフの安全を守り、安心して治療を受けていただける環境が出来上がります。
2. 標準予防策(スタンダードプリコーション)とは
歯科におけるスタンダードプリコーション(標準予防策)とは、すべての患者さまの血液や体液を感染の可能性があるものとして扱い、感染予防策を徹底する考え方です。
どんな患者さまに対しても、です。
例えその患者さまが健康体であっても、です。
マイナス方向で疑うのではなく、プラスの意味合いです。
なかなか表現が難しいのですが、感染症を最小限にとどめるための考え方です。
具体的には、次に述べる手袋の交換、使用器具の適切な洗浄・消毒・滅菌、使い捨て器材の使用、診療室の清掃の徹底です。
これにより、患者さんとスタッフともに安全を確保し、院内感染のリスクを最小限に抑えることができます。
3. 当院での具体的な感染症対策
当院では、以下の感染症対策を徹底しています。
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手袋(グローブ)の使い捨て: 当たり前かもしれません。グローブは全ての患者さまで使い捨てをしております。
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器具の洗浄・消毒・滅菌: 使用した器具は、洗浄後、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)などで滅菌っています。使い捨て可能なものは患者さまごとに新しいものを使用しています。 これにより、器具を介した感染を防止します。
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環境整備と清掃: 診療台や待合室などの環境表面は、定期的に消毒液で清拭し、院内の清潔を保っています。 また、適切な換気を行っております。
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患者さんへの協力依頼: 体調不良や感染の疑いがある場合は、予約の変更をお願いすることがあります。 これにより、院内への感染持ち込みを防ぎます これはスタッフも同様です。スタッフも体調が悪いときは、積極的に休んでもらうようにしております。
4. まとめ
感染症への対策は、患者さまとスタッフの安全を守るために欠かせない取り組みです。
歯科医院となると、どうしても無痛とか、治療の技術や丁寧さ、接遇が良いとか、そういうところに目が行きがちです。
しかしそれよりも大前提として、滅菌・消毒ができているかもとても大切だと思っております。
特に院内での感染と、感染の広がりは絶対に避けなければいけません。
「歯科医師―スタッフ―外部から来てくださる業者さん―患者さま」
このルートすべてで感染症が広がらないよう心がけております。
ご不明な点やご心配なことがございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2025年2月10日