滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
当院の歯周病において、重度で治りが悪い方は「歯周内科」と「ブルーラジカル」を行っております。
「私はどちらの治療を受ければいいの?」「それぞれどう違いの?」という方にご説明をしていきます。
目次(説明のための目次)
1.歯周病治療で大切にしている考え方
2.歯周内科とは何か
3.なぜ「除菌」から始めるのか
4.PCR検査で分かること
5.歯周内科治療の流れ
6.それでも治りにくい歯がある理由
7.ブルーラジカルとはどんな治療か
8.歯周内科とブルーラジカルの関係
9.二段階で考える当院の歯周病治療
10.患者さまに知っておいてほしい大切なこと
11.まとめ
1.歯周病治療で大切にしている考え方
歯周病は、とても身近な病気です。
しかし実際には、「気づいた時にはかなり進んでいた」で「そのまま抜歯」という患者さまも少なくありません。
歯ぐきから血が出る,歯がグラつく,口の中がネバつく。
これらはすべて、歯周病のサインです。
当院では、歯周病を「歯ぐきだけの病気」とは考えていません。
原因は、歯周病菌という細菌です。歯科医院では「歯石を取りましょう」と言われると思いますが、歯石が原因ではありません。
つまり、原因に向き合わなければ、何度治療しても再発しやすいと考えています。
2.歯周内科とは何か
歯周内科(ししゅうないか)とは、
歯周病を「感染症」としてとらえ、原因菌にアプローチする治療の考え方です。
https://ohta-dent.com/perio.html
従来の歯周病治療は、
「歯石を取る」という処置が中心でした。
歯石の除去は大切な治療です。
ただ、それだけでは改善しにくいケースもあります。
さらには悪化するケースもあります。
歯周内科では、
・どんな菌がいるのか
・どのくらい多いのか
を調べた上で、治療を進めます。
3.なぜ「除菌」から始めるのか
歯周病がなかなか良くならない理由の多くは、
細菌が残ったままだからです。
菌をそのままに、歯石の除去をしても改善しません。
「原因菌を減らす,抑える」。
これが治療の土台になります。
4.PCR検査で分かること
当院では、PCR検査を行います。
PCR検査とは、細菌の遺伝子を調べる検査です。良いのか悪いのか、新型コロナウイルス騒動で、皆さまにも定着しました。
この検査で、
・歯周病菌の種類
・菌の量
が分かります。
見えないものを、感覚だけで治療するのではなく、
数値として確認できることが大きな特徴です。
5.歯周内科治療の流れ
歯周内科治療は、次のように進みます。
1.PCR検査で原因菌を確認
2.その菌に合わせた除菌、スケーリング・SRP
3.歯みがき指導と生活習慣の見直し
4.再度PCR検査や歯周ポケット検査
ここまでを一つの流れとして考えています。
大切なのは、「治療して終わり」にしないことです。
6.それでも治りにくい歯がある理由
多くの患者さまは、
歯周内科治療で状態が安定します。
ただし、すべての歯が同じように治るわけではありません。
・骨の吸収が大きい歯
・歯周ポケットが非常に深い歯
・長年負担がかかっていた歯
太田貴司の感覚としては、20名に1名くらいです。
こうした歯は、治癒がゆっくりなことがあります。
ここで大切なのは、
「もうダメ」とすぐに決めつけないことです。
7.ブルーラジカルとはどんな治療か
ブルーラジカルは、
重度の歯周病に対して国が効果を認めた治療機器です。
過酸化水素水と青色の光を組み合わせ、
ヒドロキシラジカル(強い殺菌力を持つ成分)を発生させます。
この作用で、
歯周病菌を強力に除菌します。
歯周内科と同じく「メスで切る,糸で縫う」といった外科処置は行いません。
麻酔はいたします(同じく歯周内科も麻酔をします)
8.歯周内科とブルーラジカルの関係
当院では、最初からブルーラジカルを使うことはあまりありません。
まずは、
歯周内科治療でお口全体の除菌を行います。
その後、
PCR検査や歯周ポケット検査で経過を確認します。
その結果、
「ここだけ治りが良くない」
という歯があった場合に、
ブルーラジカルを検討します。
「ブルーラジカルの治療を受けたい」で初診でいらっしゃった患者さまにも、歯周内科のご説明をしております。
9.二段階で考える当院の歯周病治療
当院の考え方は、とてもシンプルです。
第一段階:
歯周内科治療で全体的に除菌する。
第二段階:
それでも改善が不十分な歯に、ブルーラジカルを行う。
この二段階の構えにより、不要な処置を減らし、歯を残せる可能性を高めます。
10.患者さまに知っておいてほしい大切なこと
歯周病治療で一番大切なのは、毎日の歯みがきです。ここは非常に大切です。ぜひお忘れのないようよろしくお願いいたします。
毎日の歯磨きがベースです。ここから全てが始まります。
どんなに良い治療をしても、生活習慣が変わらなければ再発します。
喫煙をされていたら、喫煙をする。
血糖値やHbA1cが高い値であれば、治療を受ける・生活習慣を改善する
当院では、治療を「一緒に進めるもの」だと考えています。
患者さまが理解し、納得した上で進める。
それが結果につながると感じています。
11.まとめ
歯周内科とブルーラジカルは、対立する治療ではありません。
順番と目的を明確にすることで、お互いの良さを活かすことができます。
「抜くしかない」と言われた歯でも、状況によっては残せる可能性があります。あきらめる前に、一度ご相談ください。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司 (自己紹介)
https://ohta-dent.com/staff.html#intyo











