滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 12月に入り、忘年会シーズンがやってきました。 そこで今回は、「歯に着色しやすい飲み物とその対策法とは?」をテーマでお話します。 歯に着色しやすい飲み物とは 着色しやすい飲み物の特徴は以下の通りです。 色が濃い 酸性である 色の濃い飲み物はポリフェノールを多く含むものが多く、このポリフェノールが着色の原因です。 酸性の飲み物はそれ自体が着色させるというよりは、歯の表面のエナメル質を弱めてしまうのです。 その結果、他の飲み物の着色をさせてしまうのです。 色が濃い飲み物 赤ワイン コーヒ 緑茶 紅茶 ウーロン茶 ココア 酸性の飲み物 白ワイン 柑橘系の果物の飲み物 炭酸飲料 スポーツドリンク エナジードリンク 上記のような飲み物は着色しやすいです。参考にしてみてください。 着色を予防するための対策 先ほどご紹介した飲み物をまったく飲まないということは難しいと思います。 ですので、着色予防と着色が気になったときの対策を合わせて紹介したいと思います。 着色しやすい飲み物を飲んだらすぐ水を飲むか口をゆすぐ 冷たい飲み物ならばストローを使う キシリトールガムを噛む 30分後に歯磨きをする 冷たい飲み物であれば、ストロー …続きを読む
2023年12月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、「女性と歯の健康」についてお話します。 女性は男性に比べると、虫歯や歯周病になりやすいと言われています。 その理由と、対策について紹介します。 女性ホルモンと歯の健康 女性は、年齢とともに変化する女性ホルモンの影響によって、歯や歯ぐきのトラブルが起きやすいです。 ライフステージの変化や月経周期によって、女性ホルモンの分泌量は変化し、それに伴ってお口の中の環境も変化していきます。 思春期 思春期の女性は、ホルモンバランスの変化が大きく、歯ぐきの炎症が起きやすいです。 理由は、女性ホルモンを好む歯周病細菌がいるからです。 女性ホルモンの分泌が増えることで、歯周病菌も繁殖してしまいます。 排卵期から月経前は、女性ホルモンの影響を受けやすくなるため、歯磨きなどのセルフケアを丁寧に行いましょう。 妊娠期・出産期 妊娠期は女性ホルモンが増加し、お口の中が粘つき、唾液による汚れを洗い流す力が落ちてしまいます。 それに加え、先述した女性ホルモンを好む歯周病菌のため、妊娠中は歯周病のリスクが高まるのです。 また、つわりによって、歯磨きがおろそかになる、間食が増える、すっぱい物をよく食べることも、歯周病や虫歯のリスクを高める原因になります。 どうしても …続きを読む
2023年11月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、妊婦さんを対象にした記事を書きます。 ご出産おめでとうございます。 新たなお子様がお産まれになるのが楽しみですね。 さて、妊娠された方に対する治療を ・いましないといけないのか? ・いましても大丈夫なのか? ・出産後でもいいのか? ・お薬、レントゲン、麻酔は大丈夫なのか? が不安点として挙げられると思います。 歯の病気の2大疾患である、むし歯と歯周病のそれぞれの観点からお伝えいたします。 【むし歯】 ①そのむし歯はどれくらいの大きさか? むし歯の分類で、CO、C1、C2、C3、C4というものがあります。 数字が大きくなるにつれて大きな虫歯という分類です。(COですが、数字のゼロではなく、英語のオーです) CO、C1であれば問題ありません。 出産後の治療でOKですし、CO・C1であれば削らずに経過観察になります。 C2・C3であれば妊娠中の治療をお勧めします。 放置すると痛みが出てくる可能性があります。特にC3です。 麻酔やレントゲンは、安定期であればほぼ問題ないとされています(それぞれの歯科医師の見解にもよりますが)。 放置するとより大きな治療が必要になってしまいます。ぜひ治 …続きを読む
2023年10月19日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 ここ2~3週間で、お二人ほどショッキングなことがあったのでご報告いたします。 それは「銀歯の下のむし歯」です。 銀歯の下のむし歯は、知らないうちに・見えないうちに、大きくなります。 そして、ある時に大きなむし歯としてレントゲンに写ってきます。 それがここ2~3週間で続きました。 おおた歯科こども歯科では、1年ごとにレントゲンを撮影させてもらっています。 むし歯のチェックや、歯周病のチェックのためです。 1年前のレントゲンでは何ともなかったのに、今回の1年後のレントゲンで大きなむし歯になっていたのです。 たまにあるのですが、続きました。 定期的にお越しいただいていたのに、こちらもショックでした。 一番のショックは患者様なのですが。 その時にお伝えしたのが、「銀歯の下はこうなることがあります。よろしければ他の銀歯も外してみませんか?」と。 外すか外さないか、それを選ぶ権利は患者様にあるので、こちらは強制はできません。 しかし、銀歯の下は、何年も経つと往々にしてむし歯になっています。 ですので、個人的には5~7年以上経っている銀歯は外して中を確認した方が良いと思っ …続きを読む
2023年10月12日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は「くさび状欠損」についてお話します。 暑いこの時期、アイスクリームやかき氷など冷たいものを食べたときに歯がキーンとしみることはありませんか? もしかしたらそれは「くさび状欠損」があるかもしれません。 くさび状欠損とは? 歯と歯ぐきの境目の部分の歯が、くさび状に欠けている状態のことを「くさび状欠損」といいます。 「楔(くさび)」とは硬い木材や金属で作られたV字型または三角形の道具です。 隙間に打ち込むための道具なので、一端を厚くし、反対側に向かって徐々に薄くなるように作られています。 歯の欠損の形態がくさびの形状に似ていることから、このように呼ばれるようになりました。 歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄からできています。 くさび状欠損ではエナメル質や象牙質、セメント質が欠けている状態です。 進行すると、冷たいものや熱いものがしみる、歯ブラシが当たると痛むなどの知覚過敏の症状が出るようになります。 くさび状欠損の原因 くさび状欠損は、時に痛みを伴う歯の欠損であるため、むし歯と勘違いされがちです。 しかし、むし歯ではありません。 くさび状欠損はむし歯菌などによるものではなく、外からの物理的 …続きを読む
2023年10月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、「歯周内科治療」のブログ第3弾です。 (最終回です) 歯周病の原因は、歯周病菌という「細菌」です。 決して「歯石」が原因ではありません。 ですので、ただ単に歯石の除去をしていても改善するどころか、歯周病の進行を止めることすらできない方もいらっしゃいます。 (あくまでも中等度・重度の方のみです。初期や軽度であれば、歯石の除去と、歯磨きで改善します。) ここで重要なのは、原因の歯周病菌です。 歯周病菌は、1種類ではありません。 何百種類もあり、人によってどの歯周病菌に感染しているのかが違うことです。 ですので、その人が「どの歯周病菌に感染しているのか?」を調べ、見つけ、その歯周病菌に対する治療をすれば、歯周病は改善します。 以下が、特に歯周病を悪化させる細菌です(当院のホームページから抜粋します) ① P.g菌( Prophyromonas gingivalis、ポルフィノモナス・ジンジバリス) 慢性的な歯周病の発症に関連が深い菌です。 非常に悪性度が高く、歯を支える骨が溶けていると、この菌が多いです。 歯周ポケットの深い部分に生息します。 全身疾患との …続きを読む
2023年9月15日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回はホワイトニングの種類とそれぞれのメリット・デメリットについてお話します。 ホワイトニングを検討するにあたり、どのような方法でホワイトニングをするかは悩まれる方も多いのではないでしょうか。 オフィスホワイトニング 歯科医院で行うホワイトニングが「オフィスホワイトニング」です。 オフィス=歯科医院 という意味です。 施術は歯科医師もしくは歯科衛生士が行います。 オフィスホワイトニングの薬剤には、漂白効果の高い高濃度な過酸化水素が使われます。 【メリット】 ・薬剤の濃度が高いため、1回の施術でも効果を感じやすい ・プロによる施術のため、色ムラなどの失敗が起こりにくい ・歯科医院で施術を行うため、強くしみる場合にもその場で対処できる 【デメリット】 ・何回か通院する必要がある ・ホームホワイトニングに比べると費用が高い ・ホームホワイトニングに比べると後戻りが早い ・専用の機材が必要であるため、取り扱いのない歯科医院も多い ホームホワイトニング ご自宅で、ご自身で行ってもらうホワイトニングです。 歯科医院でマウスピースの作成と薬剤の処方を受けたあとは、お好きなときにお好きな場所でホワイト …続きを読む
2023年9月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、「歯周内科治療」のブログ第2弾です。 (次の第3回まで予定しております) 通常の歯石除去・歯周外科は、「歯石」にアプローチした考え方。 「歯周病菌は歯石に付くので、歯石を取りましょう」 対して、歯周内科治療は、「歯周病菌」にアプローチした考え方。 「歯周病の原因は、歯周病菌である。だから歯周病菌を除去しましょう。歯石は歯周病のリスクになるので、除去しましょう」 の違いがあります。 行っていることは、大差がありません。 ただ、大元の考え方の違いがあります。 歯周内科治療は、歯周病の原因である歯周病菌に直接アプローチします。 ですので、改善がはやいです。 具体的には、 ・治療開始1週間で、口臭が無くなる ・治療開始1週間で、出血が治まる ・治療開始1週間で、腫れが治まる です。 (時々、〝歯のぐらつきが治まる〟方もいらっしゃいます。) 治療の効果が早く出て、それが続きます。 再発もあまりありません。 (100%の成功率ではありません。免疫力が弱い人/喫煙をしている人/歯磨きを全くされない人 は、効果がないか、再発することもあります。) 歯周病は、生活習慣病の1つです。 ですので、治療に頼らずにご …続きを読む
2023年8月15日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 おおた歯科こども歯科の診療科目の中で、特長の1つ「歯周内科治療」。 こちらのお話をしていきます。 特に、歯周病でお悩みの方には呼んで頂きたいブログです。 ・歯ぐきからの出血が止まらない ・いつも歯ぐきが腫れている ・口臭がする ・歯周病で何本も歯が抜けている ・歯がグラグラする といった症状をもつ方に向けてのブログです。 歯周内科治療は、文字通り、歯周病を「内科的に」治療するものです。 従来の歯周病治療は「外科的に」でした。 「外科的に」というのは、歯ぐきを切る→根元をガリガリする→糸で縫う→糸取りをする といった内容です。 ただ単の歯石除去だけでは治らない歯周病には向いています。 しかし歯周「外科」治療はデメリットもあります。 ・痛い ・再発することがある です。 大がかりな治療を受けた割に、再発することがあるのです。しかも痛い思いをした上でです。 そこで歯周「内科」治療です。 歯周内科治療は、歯ぐきを切る→糸で縫う→糸取りをする がありません。 歯石除去は必須ではあります。 ただそこに「外科」がありません。 痛みを最小限に抑えられ、再発もほぼありません。 …続きを読む
2023年7月15日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、ホワイトニングのお話をしていきます。 新型コロナウイルスの猛威も治まってきて、マスクの着用が自由になりました。 そこで、前以上にホワイトニングや矯正治療の需要が増えてきております。 当院でも「ホワイトニングをしたい」という患者様が増えてきており、そのご紹介をしていきます。 ホワイトニングとは、歯の漂白のことです。 白くなるのは歯だけなので、詰め物・被せ物のような人工物は白くなりません。 あくまでもご自身の歯(さらに神経がある歯)限定です。 ・ホワイトニングでなぜ歯が白くなるの? 難しい専門用語は控えてお話しすると、ホワイトニング剤が歯の着色物質を分解しているからです。 確かに歯を削って詰め物をしているわけではないのに白くなるのは不思議ですよね。 ・ホワイトニングの期間は? 2~3週間ほどです。 ご希望により、延長することも可能です。 ・ホワイトニングはどれくらいもつの? 3~5年と言われております。 徐々に色がついてきますが、全く元通りになることは少ないです。 私太田貴司も13年ほど前にホワイトニングをしてもらいました。当時に比べては色は戻ってきて …続きを読む
2023年7月8日