滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
今回は、妊婦さんを対象にした記事を書きます。
ご出産おめでとうございます。
新たなお子様がお産まれになるのが楽しみですね。
さて、妊娠された方に対する治療を
・いましないといけないのか?
・いましても大丈夫なのか?
・出産後でもいいのか?
・お薬、レントゲン、麻酔は大丈夫なのか?
が不安点として挙げられると思います。
歯の病気の2大疾患である、むし歯と歯周病のそれぞれの観点からお伝えいたします。
【むし歯】
①そのむし歯はどれくらいの大きさか?
むし歯の分類で、CO、C1、C2、C3、C4というものがあります。
数字が大きくなるにつれて大きな虫歯という分類です。(COですが、数字のゼロではなく、英語のオーです)
CO、C1であれば問題ありません。
出産後の治療でOKですし、CO・C1であれば削らずに経過観察になります。
C2・C3であれば妊娠中の治療をお勧めします。
放置すると痛みが出てくる可能性があります。特にC3です。
麻酔やレントゲンは、安定期であればほぼ問題ないとされています(それぞれの歯科医師の見解にもよりますが)。
放置するとより大きな治療が必要になってしまいます。ぜひ治療を受けましょう。
C4は、抜歯になるほどのむし歯ですので、逆に出産後でもよろしいでしょう。
②治療途中であるか?
ぜひ治療を完結しましょう。
妊娠後期から出産をされ、歯科医院への治療再開は最低でも数ヶ月は空いてしまいます。
治療途中での放置は悪化しやすいです。
ぜひ完結するか、キリのいいところまで進めてもらいましょう。
【歯周病】
重症度によります。
初期であれば問題ありません。
しかし中等度・重度であれば、むし歯の治療より優先度は高いと考えます。
妊娠期はホルモンの影響で、歯周病が悪化しやすいです。
「むし歯」と「歯周病」を比べると、患者様は「むし歯の治療」を優先される方が多いです。
しかし、歯科医院側からすると「歯周病の治療」を優先したいのです。
それは、歯周病が「歯を失う原因NO1」であり、知らないうちに悪化してしまうからです。
ぜひ歯科医院とご相談のうえ、決めていきましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2023年10月19日