滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「生まれつき永久歯がないために、ずっと残っている乳歯を抜歯するメリットとデメリット」について、ご説明いたします。 僕もいつも悩みどころで、大切なお口の健康に関わるテーマですので、ぜひ参考にしてください。 目次 1.生まれつき永久歯がないとは? 2.乳歯を残すことのメリット 3.乳歯を抜くことのメリット 4.乳歯を抜くことのデメリット 5.乳歯を抜く判断基準 6.乳歯の抜歯後の治療方法 7.まとめ 1. 生まれつき永久歯がないとは? 生まれつき永久歯がない状態は「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と呼ばれます。 これは、遺伝や発育の過程で永久歯の芽が形成されないことによって起こります。日本人の約5〜10%の方が先天性欠如を持つと言われており、特に小臼歯(しょうきゅうし)や前歯に見られることが多いです。 先天性欠如がある場合、乳歯が永久歯の代わりとして残り続けることがあります。その乳歯をどうするかは、患者さまの年齢や口腔内の状態によって異なります。 2. 乳歯を残すことのメリット 永久歯が欠如している場合、乳歯を残すことには以下のようなメリットがあります。 ・咬合(こうごう:噛み合わせ)の維持 …続きを読む
2025年7月21日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯肉の「クレフト」や「フェストゥーン」についてお話しします。 これらの言葉は初めて聞かれると思います。 しかし、歯ぐきの健康に関わる重要な症状です。 患者さまの中には、歯ぐきの形や状態に違和感を覚える方もいらっしゃると思います。この記事を通じて、クレフトやフェストゥーンの原因や予防法を理解し、健康な歯ぐきを保つための参考にしていただければ幸いです。 目次 クレフトとは何か フェストゥーンとは何か クレフトとフェストゥーンの主な原因 これらの症状の予防と対策 日常生活で気をつけるポイント まとめ 1. クレフトとは何か クレフト(cleft)とは、歯肉(しにく:歯ぐき)がV字やU字型に裂けた状態を指します。 この症状は、歯ぐきの一部が深く切れ込んだように見えるのが特徴です。 クレフトが進行すると、歯根(しこん:歯の根っこ)が露出し、知覚過敏(ちかくかびん:冷たいものや熱いものがしみる症状)や歯周病のリスクが高まります。 2. フェストゥーンとは何か フェストゥーン(festoon)とは、歯肉のきわの部分が浮き、輪状に盛り上がった状態を指します。 歯ぐきの辺縁部がロール状に腫れぼったくなるのが特徴で、特に犬歯(けんし:糸切り歯)や小臼歯( …続きを読む
2025年7月14日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、銀歯や詰め物・被せ物が入っている際のCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)検査についてお話しします。 医療検査を受ける際、口腔内の金属が影響を及ぼすのではないかと心配される患者さまも多いかと思います。 実際、当院でも問い合わせを頂きます。 多くはお電話でのお問い合わせを頂きますので、あらかじめお伝えいたします。 このブログにたどり着き、参考になれば幸いです。 今回は、CTやMRI検査と歯科用金属との関係、そして検査を受ける際の注意点について詳しく解説します。 分けてお伝えするくらいですので、CTとMRIは全く違うものです。 目次 CT検査と歯科用金属 MRI検査と歯科用金属 検査時の注意点 まとめ 1. CT検査と歯科用の金属 CT検査は、X線を使用して体内の断面画像を取得する検査方法です。 骨や肺、気管、心臓などを診断します。 一般的に、銀歯や詰め物・被せ物がCT画像に大きな影響を及ぼすことは少ないとされています。 しかし、口腔内に大量の金属が存在する場合、画像に白い光が入ったような曇り(アーチファクト)が生じ、画像がはっきりしないことがあります。 特に、昔の治療で多くの金属が使用されて …続きを読む
2025年7月7日