滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
私がホームページやブログで歯周内科治療について書くことがあります。
聞いたことがある方はほぼおられないと思いますし、実際に歯周内科治療を受けられた方はごくごくわずかです。
非常にマイナーな治療だと私も思っています。
それでもご紹介する理由は、今まで治らなかった歯周病・なかなか改善しなかった歯周病に効果があると感じたからです。
そして、ただ効果があるだけではなくかなり短期間で改善し、さらに再発が少ない治療だと感じたからです。
再発が少ないのが一番のメリットでしょう。
従来の歯周病の治療と言うと、歯ブラシを頑張る・歯石の除去に頻繫に通う・場合によっては麻酔をして歯ぐきを切り治療をします。
ですが重度の歯周病になるといくら治療しても全く改善しない・痛い思いをさせて結局は抜歯になってしまう。。。。。
お互いもどかしい気持ちになってしまっていました。
私と歯周内科治療との出会いは開業前の2014年でした。
まずは位相差顕微鏡に出会いました。
位相差顕微鏡は歯周病菌を目で見ることができる顕微鏡です。
歯周病菌を目で見ることができれば、歯科医院側も歯周病に感染してると判明することができますし、患者様側も「私は歯周病なんだ。」だから今は痛くなっても治療を受けないといけない。」 とご自身の病状を把握することができます。
最初、歯周内科治療は位相差顕微鏡を使った歯石の除去だと思っていました。 しかしそれだけではなくもっと奥が深い事に気づきました。 次に出会ったのはリアルタイム PCR 検査という検査方法です。
PCR 検査といえば、2020年からの新型コロナウイルスによって国民が知ることとなった検査のことです。
(当院は新型コロナウイルスの PCR 検査は行なっていません。)
歯周病リアルタイム PCR 検査とは、歯周病菌を 数値で表すことができる検査です。
原点に戻ると、歯周病の原因はばい菌です。もう少し専門的に言うと歯周病菌です。
そして、歯周病の原因となる歯周病菌は一種類ではありません。 その原因菌を判明させないと歯周病治療の意味がありません。
歯周病の原因が細菌であるにもかかわらず、我々が行なっているのは歯石の除去のみです。
歯周病の原因が歯石であれば、歯石を除去することは理にかなっています。
ですが今申した通り、歯周病の原因は歯周病菌なのでまずはどの歯周病菌に感染してしまったのかを探る必要があります。
当院でおこなっている歯周内科治療は、順序があります。
まずは位相差顕微鏡を使って歯周病菌の活動性を調べます。歯周病菌がどれくらい活発に動いているかで、現在の歯周病がどれくらいのスピードで進行しているかを知ることができます。
その後、リアルタイム PCR 検査でどの歯周病菌に感染してしまっているかを調べます。
それから治療に入ります。感染している歯周病菌に対して、ピンポイントで治療を行います。
歯周病菌を抑えるお薬を飲んでもらい、菌を減らしてから歯石の除去をします。
この順序で行うと歯周病が一気に改善され再発も少ないです。
患者様にとって非常にメリットがある治療であることを開業し年月が経つほど実感をします。再発が少ないのです。
それが歯周内科治療をご紹介している理由です。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2023年3月15日