滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
私太田貴司も「軽度の睡眠時無呼吸」の診断を受けています。
睡眠時無呼吸は、就寝中に息が浅くなったり、止まってしまう「病気」です。
睡眠の質が悪くなるので、毎日徹夜をしているようなものです。
睡眠時無呼吸自体も良くないのですが、もっと良くないのがそれに付随した病気の発症率です。
睡眠時無呼吸があると、健常者に比べて
脳卒中の発症率:3.5倍
心不全の発症率:4.3倍
高血圧の発症率:2.1倍
交通事故の発生率:2.4倍
2型糖尿病の発症率:2.2倍
虚血性心疾患の発症率:2.5倍
というデータがあります。
私は電車に乗るとすぐに寝てしまいます。
車の運転もできるだけ控えています。
睡眠時無呼吸は、内科で診断を受け、診断書があれば、歯科的に保険でアプローチすることができます。
CPAPが合わない・返って寝られなくなってしまったなどの症状があれば、睡眠時無呼吸用のマウスピースを試されてはいかがでしょうか?
現状、治療の順番は
①まずCPAPを使用。それが合わなければ
②睡眠時無呼吸用のマウスピース
が多いです。
睡眠時無呼吸の原因は、舌が喉に落ち込むことで気道が狭くなるからです。
気道が狭くなると呼吸ができなくなるので、低呼吸・無呼吸につながります。
睡眠時無呼吸用のマウスピースは、舌が喉に落ち込むのを防いでくれます。
10人以上作らせていただき、効果が出ているようです。
もし効果が出なければ、マウスピースの調整もできます。
副作用として、顎が痛くなる・唾液がより出るようになる、くらいです。
また、睡眠時無呼吸用マウスピースの効果が出にくい方は、
・男性
・高齢
・超肥満
・首の周りが太い
・CPAP圧が10.5以上
・AHI(睡眠1時間あたりの無呼吸+低呼吸の合計)が30回以上
の方です。
全て当てはまるようであれば、マウスピースの作製を見合わたほうが良いかもしれません。
お口の中に入れるものなので、先にむし歯・歯周病の治療を受けましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2023年3月8日