滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
しばらく前の記事ですが、President(プレジデント)という雑誌に面白い記事がありましたので私の見解も加えつつご紹介いたします。
2020.5/15号からのご紹介です。
ここには「大量アンケートで発覚!悪徳ヤブ歯医者VS最良の神ワザ歯医者は、ここが違う!」という題名の記事があります。
題名は過激にしないと、読者の目を引かないのであえて煽るような題名にされていますね。このあたりはテレビと同じでしょうか。。。
【矯正歯科】疑問視されるセラミック。全体矯正なら1年以上
◯保定の治療を含め、1年以上かけてしっかり矯正する
✖セラミックを使って形だけ整えようとする
歯科矯正の治療に時間がかかるのは、「歯の位置や生える方向を変える場合、少しずつ歯を動かさないと、歯の神経が死んだりするからです」と記事にあります。
はい。その通りだと考えます。「歯をもっと早く動かしたい」ということで、大きな力をかけると実は動きにくい割に、歯が痛くなったり、神経が死んでしまうからです。
歯並び全体の矯正でしたら、1年以上かかります。そして矯正はすぐに止めてしまうと、後戻りがあります。
後戻りを防ぐために「保定」があります。その位置を保つための治療です。それは、矯正にかかった期間と同じくらいか、それ以上の期間を要します。
題名の「疑問視されるセラミック」というのは、「セラミック矯正」のことです。
むし歯の治療後に入れるセラミックではありません。
記事にもあるように「歯を削って、被せものでコーティングをして、歯の形がよくなったようにみせるもの」です。
「健康な歯を傷つけることになるので、短期間で美容効果を得たいケースを除いては、あまりオススメできません」と続きます。
個人的には、セラミック矯正は大反対です。
おおた歯科こども歯科にも、たったお一人だけいらっしゃいました。
当院で虫歯の治療が終わったあと、歯並びを治すためだけに、健康な歯を削ってセラミックを入れられた方です。
その方は、おおた歯科こども歯科ではなく美容歯科で治療を受けられたのですが、私太田貴司はとてもではないですができない治療です。
頼まれたとしてもお断りしていました。
我々は、歯を守る仕事をしています。健康な歯を削って歯並びを治すことはとんでもないと考えております(あくまでも私個人の意見です)。
メリットデメリットをよく考えてから、セラミック矯正をしましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2021年12月15日