滋賀県守山市にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、太田貴司です。
しばらくは、おおた歯科こども歯科でとても力を入れている歯周病について述べていきます。
知らぬ間に発症し、知らぬ間に進行する歯周病。
気付いたら歯がグラグラになって、手遅れになってしまうことも。
私としては、むし歯よりよっぽど怖い病気です。
さて歯周病って、人から人へうつるのでしょうか?
答えは、「Yes」です。
歯周病の菌は、もともと産まれた時にはお口の中にはいません。
いつの頃からかうつっているのです。
感染経路は、唾液です。
お箸・食器といった道具からや、キスのようなスキンシップからです。
歯周病が発症するのは、30歳代中頃からです。
(早い方は、20歳代後半から)
なので、以前は歯周病の菌の感染は、30歳前後と言われていました。
しかし、最近は10歳代に感染すると言われています。
感染は10歳代、発症は30歳代ということですね。
30歳代から歯周病の細菌への抵抗力が落ちます。
なので、若いころは歯で苦労したことがない人も歯周病になってしまうとずっと苦労されます。
歯周病の菌の感染を広げないためには、あなただけでなく周りの人の協力も大切です。
あなただけが歯周病の治療を頑張っても、ご主人や奥様、彼氏彼女が歯周病になっていると一向に良くなりません。
誰かが歯周病と診断された。
その場合は、周りの方もご一緒に歯周病の治療が良いでしょう。
うつってしまった歯周病の菌を0にすることはとても困難です。
しかし、全員で菌を活発にしないようにすることは可能です。
そして、ペット(犬・猫)を飼っているようでしたらペットの口腔ケアも大切です。
人間と動物と言えど、お口の中には菌がいます。
歯科とは離れてしまいますが、動物病院やご自宅でのペットの口腔ケアも重要です。
「ペットの口が臭い」というのは、何らかの歯周病菌(むし歯菌)が存在しているということです。
毎日のブラッシング、フロスや歯間ブラシといった補助用具に加え、歯科医院での歯周病治療(スケーリング・SRP)はどれも歯周病の治療・予防に欠かせません。
地球上で、かかってる病気が一番多いのが歯周病です。
患者数が1番多いということです(ギネスブックにも載っています)
しかし、だからと言って諦めるのはもったいないです。
ご自身の歯なのですから。
歯周病治療を諦めずにコツコツと頑張っていけば、残る歯は残ります。
歯周病治療は、二人三脚です。(あなたと歯科医院)
お互い頑張っていきましょう。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2019年6月19日