歯科治療と医療費控除(いりょうひこうじょ)についてしっかりご説明いたします
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
今回は「歯科治療と医療費控除」について詳しく解説します。
歯科の治療にかかる費用が。医療費控除の対象になることをご存じですか?
そもそも医療費控除って何なのでしょうか。
私太田貴司も理解するまで難しかったです。
今回は、医療費控除の基本と、保険診療と自由診療の違い、申請方法についてしっかりとお伝えします。
目次
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医療費控除とは?
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歯科治療で医療費控除が適用されるケース
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保険診療と自由診療の違い
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医療費控除の申請方法
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医療費控除を上手に活用するポイント
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歯科治療を通じて健康を守る大切さ
1. 医療費控除とは?
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税の一部が戻ってくる制度です。対象となる医療費には、患者さま自身や生計を共にする家族の医療費が含まれます。
医療費控除の計算方法
医療費控除額は以下の計算式で求められます。
(1年間の医療費 – 保険金などで補填された額) – 10万円(または所得の5%)
例えば、年間の医療費が15万円で保険金などで補填された額が5万円の場合、控除対象額は以下の通りです。
(15万円 – 5万円) – 10万円 = 0円 (控除なし)
一方、医療費が25万円だった場合は、控除対象額が10万円になります。
2. 歯科治療で医療費控除が適用されるケース
歯科治療費の中には医療費控除の対象になるものとならないものがあります。以下に具体例を挙げます。
対象となる治療
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むし歯や歯周病の治療
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入れ歯やブリッジの作製
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矯正治療(咬み合わせ改善が目的の場合)
- 公共交通機関の通院費
対象外となる治療
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美容目的のホワイトニング
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審美の歯科治療(見た目を重視した治療や矯正治療)
- タクシー代や高速料金、駐車場代
3. 保険診療と自由診療の違い
保険診療
保険診療は、健康保険が適用される治療です。
むし歯の治療や歯周病の治療など、必要最低限の治療が対象です。これらは医療費控除の対象になります。
自由診療
自由診療は、健康保険が適用外の治療です。
セラミッククラウンやインプラント、ホワイトニングなどが該当します。自由診療でも、治療目的が医療行為に該当する場合は医療費控除の対象となります。
4. 医療費控除の申請方法
医療費控除を受けるには、確定申告が必要です。以下に手順を説明します。
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医療費の領収書を保管する
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診療費の領収書は、申請の際に必要です。
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医療費控除明細書を作成する
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国税庁のウェブサイトからダウンロード可能です。
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確定申告書を提出する
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必要書類を税務署に提出します。
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5. 医療費控除を上手に活用するポイント
複数年にわたる治療費をまとめる
例えば、矯正治療やインプラント治療など高額な治療を受ける場合、支払いを1年内にまとめることで控除額が増える可能性があります。
家族全員の医療費を合算する
患者さまのご家族全員の医療費を合算して申請できます。家族の医療費も領収書を保管しておきましょう。ご家族の中で、1番所得が多い人が申請をするとお得です。
6. 歯科治療を通じて健康を守る大切さ
歯科の治療は、単に歯の健康を守るだけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えます。
例えば、歯周病は糖尿病や心疾患のリスクを高めることが知られています。定期的な歯科検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。
太田貴司の理想は、高額医療をする前に、初期の治療で終えられることだと考えています。
まとめ
歯科の治療にかかる費用が医療費控除の対象となるケースは多く、正しく理解し活用することで、経済的な負担を軽減できます。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2025年4月21日