滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
【糖尿病のまとめ】
「歯周病と糖尿病」についてお話をしてきました。
今回が第11回目で、最終回です。
歯周病と糖尿病、 一見 全く関係のない 病気 です。
しかしそれぞれ 相互関係があることが 分かっています。
これは一個人でお伝えしているわけではなく、 国が認めていることです。
つまり、 歯周病の人は糖尿病になりやすく、 糖尿病の人は歯周病になりやすいということです。
歯周病 も 糖尿病も、生活の質を大きく落とします。
歯周病であれば、 口臭があり、歯ぐきが 腫れ、歯が グラグラして抜けてしまいます。
人間の一番の楽しみである「美味しいものを食べる」 が失われてしまいます。
ブリッジ?入れ歯? インプラント? 歯が抜けた後の治療もありますが、元々の歯に勝るものはありません。
糖尿病が怖いのは 合併症です。
「しめじ」と「えのき」があります。
し:神経の症状 手足がしびれやすなり、 こむら返りを 起こしたりする
め:眼の症状 網膜症からの失明につながります
じ: 腎臓の症状 腎臓の病気から、 透析になりえます
え: 壊疽 足が腐り、足の切断になり得ます
の: 脳卒中 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血につながり、 命に関わります
き: 虚血性心疾患 狭心症・心筋梗塞が つながり、 命に関わります
歯周病と糖尿病 に共通すること、 それは「生活習慣病 である」ということです。
つまり 日々の意識の持ちようで、 歯周病と糖尿病は予防できます。 逆に怠惰な生活をしていると、歯周病と糖尿病にかかりやすくなります。
我々は生きている上でどうしても避けられないものがあります。 どんなに安全運転をしていても交通事故になってしまうこともありますし、 マスクを何重にしていても コロナにかかってしまうこともあります。
しかし、 歯周病と糖尿病は 日々の意識で避けられるものです。
「 毎日の歯磨き・ 定期的に 歯石の除去する・ 甘いものを食べ過ぎない・ 摂取カロリーをオーバーしすぎない(食事のコントロール)・定期的に運動する 」
などで、 どれも日々の心がけでできます。 大きく 自己改革をする必要はありません。ほんの小さな心がけの積み重ねです。必殺技1つで健康になれるわけではありません。
毎日コツコツ細かいことを意識していきましょう。
【医科の従事者様へ】
ぜひ、今こそ医科― 歯科連携を強化しませんか?
それぞれが毎日の診療でお忙しいと存じます。
どれだけ 介入しても、一定数 健康をを守りきることができない方もいらっしゃると思います。 そのような方は、 歯周病と糖尿病の合併症である可能性があります。
だからこそ、医科―歯科連携を強化して、地域の方の健康を守りませんか?
照会状にて ご連絡をお待ちしております。
おおた歯科こども歯科からもご紹介いたします。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
(参考)厚生労働省 糖尿病
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b7.html
おおた歯科こども歯科には、日本糖尿病協会の登録歯科医師が在籍しております。
公益社団法人 日本糖尿病協会 滋賀県 歯科医院
https://www.nittokyo.or.jp/db/facility_detail.php?target_id=10914
2024年7月24日