滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
今回は、過去のブログでも紹介したダイレクトボンディングについてです。
具体的にどんな方に向いている治療なのか、メリット・デメリットなどを再度詳しく紹介していきます。
〇ダイレクトボンディングとは
ダイレクトボンディングとは、セラミックとレジンを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックを用いて、歯を整える治療です。
この治療方法は「直接法」と言われており、歯に直接ハイブリッドセラミックを盛り付けます。
そのため、型を採る必要がなく、１回の治療で終わることができます。
一番のメリットは、歯を削る量を最小限に抑えられる点です。
健康な歯を守り、虫歯の部分だけ削り、さらに見た目を整えることができるのです。
〇ダイレクトボンディングがおすすめの方
ダイレクトボンディングは以下のような方に適しています。
・前歯のすきっ歯が気になる方
・金属アレルギーの心配がある方
・前歯が何かしらの原因で欠けてしまっている方
・歯の詰め物が取れてしまった、割れてしまった、欠けてしまったという方
・銀歯を入れたくないという方
・現在のお口の中にある銀歯が気になるという方
・削る量を最小限に、１回で白い詰め物を入れたいという方
・現在の歯をできるかぎり削りたくないという方
ダイレクトボンディングは型を採る必要がなく、健康な歯を削ることを最小限に抑えることができます。
金属を使用していないため、体に優しい治療法です。
当院では、特に前歯のすきっ歯に対してダイレクトボンディングを用いた治療を行っております。実際の症例はコチラをご覧ください。
〇ダイレクトボンディングのメリット
ダイレクトボンディングには、審美性、健康な歯に影響が少ないなどメリットがあります。
・歯を削る量を最小限に抑えられる
ダイレクトボンディングの最大のメリットです。
なるべく歯を削らないということは、健康な歯を長く保つためにはとても重要です。
神経に対する負担も軽減できるため、治療後にしみたり、痛みを感じる心配もありません。
・2次カリエスになりにくい
2次カリエスとは、1度治療した場所が再び虫歯になってしまうことを言います。
特に保険治療で用いられる銀歯は、プラークが付着しやすく、接着力が弱いため、2次カリエスになるリスクが高いのです。
ダイレクトボンディングの場合は、化学的に歯と材料の境目を接着しているため、2次カリエスになりにくい治療法と言えます。
・通院回数が少ない
型を採る必要がないため、通院回数が少なく済みます。1本の治療時間は、60分程です。
すきっ歯のダイレクトボンディングの場合、通常は２本同時に行います。２本では70分前後のお時間を頂きます。
・歯の形や大きさを修正できる
前歯部のすきっ歯や欠けている部分が気になっている方は、ダイレクトボンディングで修復することが可能です。
大きく削ってはめ込む治療ではなく、つぎ足しの治療のため、歯の面積を広げたり、すきまを埋めたりすることができるのです。
・見た目や強度に優れている
ダイレクトボンディングでは、保険適用外の素材である、コンポジットレジンを使用します。
保険診療では再現できない、患者様1人1人の歯に合った、歯本来の透明感のある色合いを表現することができます。
強度があるため、前歯部だけではなく奥歯でも使用することができます。
〇ダイレクトボンディングのデメリット
デメリットも存在します。
・どの歯科医院でもできるわけではない
・症例によっては適応できない場合もある
・経年劣化で多少変色することがある
ダイレクトボンディングは、高度な技術が必要なため、どの歯科医院でも対応できるわけではないのが現状です。
セラミックなどと比べるとさすがに強度は落ちるため、適応できない部分もあります。
かみ合わせがかなり強い方や隙間がかなり多い方は向いてない場合があります。
診察してから適応可能かどうか判断いたします。
時間の経過と共に変色の可能性はありますが、表面を磨くだけの処置できれいになります。
〇まとめ
ダイレクトボンディングについて紹介しました。
最大のメリットは、健康な歯を削ることを最小限に抑えることができる点です。
それに加え、保険診療に比べて、天然歯に近い色や硬さを表現することが可能です。
ダイレクトボンディングが気になるという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
（自己紹介）https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2024年3月1日
