滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 本日は、むし歯の予防に効果的な「シーラント」についてお伝えします。 今、おおた歯科こども歯科でも積極的に行っています。 目次 シーラントとは? シーラントのメリット シーラントのデメリットや注意点 シーラントはどんな人におすすめ? シーラントの処置方法 シーラント後のケア方法 まとめ 1. シーラントとは? シーラントとは、むし歯になりやすい奥歯の溝をプラスチック樹脂(じゅし)で前もって埋めて、むし歯を予防する処置のことです。 特に、生えたばかりの永久歯(えいきゅうし)は溝が深く、汚れがたまりやすいため、シーラントを施すことでむし歯のリスクを大幅に減らすことができます。 シーラントの特徴: ✅ 痛みを伴わない処置 ✅ 歯を削らずにできるむし歯の予防処置 ✅ 特にお子さまにおすすめ シーラントは主に、乳歯の奥歯、6歳臼歯(きゅうし)と呼ばれる最初の永久歯、12歳臼歯に行うことが多いですが、むし歯になりやすい他の奥歯にも可能です。 溝があれば、そこにシーラントをすることができます。 2. シーラントのメリット シーラントには、以下のようなメリットがあります。 ① むし歯予防に効果的奥歯の溝は歯ブラシが届きにくく、食べかすが溜 …続きを読む
2025年8月25日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。当院では、予防、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 今回は、厚生労働省から「歯周病を治療する」と初めて謳うことが許された機械「ブルーラジカル」についてご説明をします。 滋賀県でブルーラジカルを導入する歯科医院は、当院で3件目となります。 今後増えてくると思いますが、まだまだ珍しい機械ですので詳細をお伝えしていきます。 目次 ブルーラジカルとは ブルーラジカルの仕組み ブルーラジカルの特徴とメリット ブルーラジカルによる治療の流れ ブルーラジカルを導入している歯科医院の選び方 まとめ 1. ブルーラジカルとは ブルーラジカルは、重度の歯周病(ししゅうびょう)に対する非外科的治療法として開発された、世界初の歯周病治療器です。 (非外科とは、「外科ではない」ということです。つまり、歯ぐきを切ったり塗ったりしない、ということです。) ブルーラジカルは、厚生労働省の医療機器の認定を受けており、「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」として公式に認められました。 この装置は、従来の治療法では難しかった深い歯周ポケット内の殺菌を、効果的かつ短時間で行うことが可能です。 お仕事でお忙しい30代~50代の方。 「今は痛くも何ともないから」で歯科医院の通院を遠ざけていませんか? …続きを読む
2025年8月18日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 年齢を重ねると、下の前歯の歯並びが変わりやすい理由についてお伝えします。 太田貴司も日々診療をしていてよくご質問を受けます。 「最近、下の前歯の歯並びが悪くなってきた気がする」と感じたことはありませんか? 私太田貴司も下の前歯だけ、昔と比べると歯並びが重なってきています。あまり気にしていませんが、多少は気になってしまいます。 これだけで歯が抜けることはありませんが、皆さまからご質問を頂きます。「このまま歯が押し出されて抜けてしまうのではないですか?」という内容です。 実は、年齢を重ねると歯並びが変化することは珍しくありません。 特に、今お伝えした下の前歯(下顎前歯:かがくぜんし)は、その影響を受けやすい部位です。 今回は、なぜ年齢とともに下の前歯の歯並びが変化するのか、 その原因と対策についてお伝えします。 【目次】 1.目次加齢による歯並びの変化とは? 2.下の前歯の歯並びが乱れる主な原因 3.歯並びの変化を防ぐための対策 4.歯並びの乱れによるリスク 5.早めの歯科受診の重要性 1. 加齢による歯並びの変化とは? 加齢による変化は、見た目だけではなく、歯や口腔環境にも影響を及ぼします。 特に下の前歯は、長年の負担によって少しずつ移動 …続きを読む
2025年8月11日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「歯ぐきの腫れの原因」についてお話しします。 歯ぐきが腫れると、痛みや違和感が気になることがありますが、放置するとさらに悪化する可能性もあります。 「歯ぐきが腫れても歯肉炎だからいつか治まるだろう」ではいつまで経っても治まらないかもしれません。 そして、そもそも原因は歯肉ではないかもしれません。 このことは私太田貴司が診療していても鑑別が難しいことがあります? 「この歯ぐきの腫れの原因は、歯ぐき?歯?それとも口内炎やヘルペス?はたまた腫瘍系?」と悩むことがあります。 この記事で、歯ぐきが腫れる主な原因を説明します。そしてぜひ歯科医院で診てもらいましょう。 目次 1.歯ぐきが腫れるとは? 2.歯ぐきが腫れる主な原因 歯周病 歯肉炎 歯の根の感染(根尖病巣) 親知らずの炎症 外傷や刺激 軟組織 3.歯ぐきの腫れを放置するリスク 4.歯ぐきが腫れたときの対処法 5.予防のためにできること 6.まとめ 1. 歯ぐきが腫れるとは? 歯ぐきの腫れとは、歯を支える歯ぐき(歯肉)が炎症を起こし、通常よりも膨らんだり、赤みを帯びたりする状態を指します。腫れには痛みを伴う場合もあれば、痛みがなく腫れているだけの場合もあります。 …続きを読む
2025年8月4日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「かかりつけの歯科医院を持つことのメリット」についてお話しします。 定期的な歯科受診は、健康な歯を保つために欠かせない習慣です。 太田貴司個人的には「なぜかかりつけの歯科医院をお持ちでないのか?」という気持ちがあります。 「むし歯や歯周病が心配ではないのか?」「急に歯が痛くなったらどうするのですか?」と考えています。 かかりつけの歯科医院を持つことのメリットを書いていきます。 目次 1.かかりつけ歯科医院とは? 2.かかりつけ歯科医院を持つメリット 定期検診で早期発見・早期治療 患者さまの歯の状態を一貫して把握 予防中心の治療で歯を守る 急なトラブルにも迅速に対応 3.適切な歯科医院の選び方 4.かかりつけ歯科医院を持つことの経済的効果 5.まとめ 1. かかりつけ歯科医院とは? かかりつけ歯科医院とは、患者さまが定期的に通い、歯や口腔の健康を管理してもらう歯科医院のことです。 一時的な治療だけでなく、長期的な健康を支えるパートナーとしての役割を果たします。 例えば、患者さまの歯の履歴を把握し、その人に最適な治療を提供することができます。 2. かかりつけ歯科医院を持つメリット 定期検診で早期 …続きを読む
2025年7月28日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れております。 今回は、「生まれつき永久歯がないために、ずっと残っている乳歯を抜歯するメリットとデメリット」について、ご説明いたします。 僕もいつも悩みどころで、大切なお口の健康に関わるテーマですので、ぜひ参考にしてください。 目次 1.生まれつき永久歯がないとは? 2.乳歯を残すことのメリット 3.乳歯を抜くことのメリット 4.乳歯を抜くことのデメリット 5.乳歯を抜く判断基準 6.乳歯の抜歯後の治療方法 7.まとめ 1. 生まれつき永久歯がないとは? 生まれつき永久歯がない状態は「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と呼ばれます。 これは、遺伝や発育の過程で永久歯の芽が形成されないことによって起こります。日本人の約5〜10%の方が先天性欠如を持つと言われており、特に小臼歯(しょうきゅうし)や前歯に見られることが多いです。 先天性欠如がある場合、乳歯が永久歯の代わりとして残り続けることがあります。その乳歯をどうするかは、患者さまの年齢や口腔内の状態によって異なります。 2. 乳歯を残すことのメリット 永久歯が欠如している場合、乳歯を残すことには以下のようなメリットがあります。 ・咬合(こうごう:噛み合わせ)の維持 …続きを読む
2025年7月21日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、歯肉の「クレフト」や「フェストゥーン」についてお話しします。 これらの言葉は初めて聞かれると思います。 しかし、歯ぐきの健康に関わる重要な症状です。 患者さまの中には、歯ぐきの形や状態に違和感を覚える方もいらっしゃると思います。この記事を通じて、クレフトやフェストゥーンの原因や予防法を理解し、健康な歯ぐきを保つための参考にしていただければ幸いです。 目次 クレフトとは何か フェストゥーンとは何か クレフトとフェストゥーンの主な原因 これらの症状の予防と対策 日常生活で気をつけるポイント まとめ 1. クレフトとは何か クレフト(cleft)とは、歯肉(しにく:歯ぐき)がV字やU字型に裂けた状態を指します。 この症状は、歯ぐきの一部が深く切れ込んだように見えるのが特徴です。 クレフトが進行すると、歯根(しこん:歯の根っこ)が露出し、知覚過敏(ちかくかびん:冷たいものや熱いものがしみる症状)や歯周病のリスクが高まります。 2. フェストゥーンとは何か フェストゥーン(festoon)とは、歯肉のきわの部分が浮き、輪状に盛り上がった状態を指します。 歯ぐきの辺縁部がロール状に腫れぼったくなるのが特徴で、特に犬歯(けんし:糸切り歯)や小臼歯( …続きを読む
2025年7月14日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、銀歯や詰め物・被せ物が入っている際のCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)検査についてお話しします。 医療検査を受ける際、口腔内の金属が影響を及ぼすのではないかと心配される患者さまも多いかと思います。 実際、当院でも問い合わせを頂きます。 多くはお電話でのお問い合わせを頂きますので、あらかじめお伝えいたします。 このブログにたどり着き、参考になれば幸いです。 今回は、CTやMRI検査と歯科用金属との関係、そして検査を受ける際の注意点について詳しく解説します。 分けてお伝えするくらいですので、CTとMRIは全く違うものです。 目次 CT検査と歯科用金属 MRI検査と歯科用金属 検査時の注意点 まとめ 1. CT検査と歯科用の金属 CT検査は、X線を使用して体内の断面画像を取得する検査方法です。 骨や肺、気管、心臓などを診断します。 一般的に、銀歯や詰め物・被せ物がCT画像に大きな影響を及ぼすことは少ないとされています。 しかし、口腔内に大量の金属が存在する場合、画像に白い光が入ったような曇り(アーチファクト)が生じ、画像がはっきりしないことがあります。 特に、昔の治療で多くの金属が使用されて …続きを読む
2025年7月7日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、フッ素を塗ることは全世代に効果的か?についてお伝えします。 フッ素塗布と聞くと、子どものむし歯予防を思い浮かべる方が多いかもしれません。 しかし、成人や高齢者にとっても、フッ素塗布は効果的なむし歯の予防策なのです。 成人や高齢者における、フッ素塗布の効果やその重要性について詳しくご説明いたします。 目次 フッ素の基本的な効果 成人や高齢者におけるむし歯のリスク 成人や高齢者へのフッ素塗布の効果 フッ素塗布の安全性と注意点 まとめ 1. フッ素の基本的な効果 フッ素には、以下のような効果があります。 歯質の強化:フッ素は歯のエナメル質(歯の表面を覆う硬い層)と結びつき、フルオロアパタイトという強い構造をつくります。これにより、歯がむし歯菌に対する抵抗力を高めます。 再石灰化の促進:お口の中は、食事やお菓子で酸性になりむし歯になりやすくなります。この酸性になった口腔内では、歯からミネラルが溶け出す脱灰が起こります。脱灰が続くと歯が溶けてしまいます。 フッ素は、唾液中のカルシウムやリンとともに、溶け出した部分を修復する再石灰化を促進します。 むし歯菌の抑制:フッ素は、むし歯の原因菌であるミュータンス菌の酸産生を抑制し、菌の活動を弱めます。 …続きを読む
2025年6月30日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は、入れ歯の種類についてお伝えします。 具体的には、金属の針金があるものとないものの違いです。 特に前歯に入れ歯を入れるとき、金属の針金はとても気になります。歯にひっかけるためどうしても必要なものなのですが気になるときは気になります。 そして、見た目だけではありません。入れ歯本体の素材自体も違いがあります。 金額も含めて、そちらも併せてご説明いたします。 目次 保険適用の金属の針金がある入れ歯とは 針金がない入れ歯とは 両者の違いとメリット・デメリット 選択のポイントと当院の取り組み 1. 金属の針金がある入れ歯とは こちらは、保険適用の入れ歯です。 主にレジン(合成樹脂)で作られ、金属の針金(クラスプ)で残存歯に固定します。 このクラスプは、入れ歯を安定させる役割を果たしますが、見た目に影響を与えることがあります。 また、入れ歯本体のレジンは吸水性があり、長期間使用すると変色や臭いの原因となることがあります。 2. 針金がない入れ歯とは 針金がない入れ歯は、主に自費診療で提供されるものです。 別名、ノンクラスプデンチャーとも呼ばれます。 弾性のある特殊な樹脂を使用し、歯ぐきに密着させることで固定します。 金属の針金がな …続きを読む
2025年6月23日











