滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 最近、太田貴司自身も経験している知覚過敏。 現在進行中でしみています。 ジワーとしみる感じ、嫌なものですね。 今回は、多くの方が悩む“知覚過敏”について詳しく解説します。 【目次】 知覚過敏とは? 知覚過敏の原因 知覚過敏の症状 知覚過敏の治療法 知覚過敏を予防する方法 おおた歯科こども歯科での取り組み 1. 知覚過敏とは? 知覚過敏とは、冷たいもの・熱いもの・甘いもの・酸っぱいものを口にしたときに歯がしみる症状のことを指します。専門的には“象牙質知覚過敏”と呼ばれ、歯の内側にある象牙質が外部刺激に敏感に反応する状態です。 一般的には、「冷たいもの」=知覚過敏と思われているのですが、甘いもの・酸っぱいものも当てはまります。 知覚過敏は一時的な症状であることも多いですが、放置すると歯の健康を損なう可能性があります。何か対策はしたほうが良さそうです。 2. 知覚過敏の原因 知覚過敏が起こる主な原因は、以下の通りです。 1. 歯のエナメル質のすり減り エナメル質は歯の表面を覆う層で、内部の象牙質を保護しています。 しかし、歯ぎしり・強すぎる歯磨き・硬い歯ブラシの使用によりすり減ると、象牙質が露出してしまいます。 2. 歯ぐきの後退 お年 …続きを読む
2025年2月17日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 コロナ禍も終わり、今はトリプルデミックとも言われています。 感染症は続いていますが、以前よりも感染症に対する意識も薄れてしまっているかもしれません。 ここで改めて、感染症の対策について述べます。 目次 歯科医院における感染症対策の重要性 標準予防策(スタンダードプリコーション)とは 当院での具体的な感染症対策 手袋(グローブ)の使い捨て 器具の洗浄・消毒・滅菌 環境整備と清掃 患者さまへの協力依頼(スタッフに対しても) まとめ 1. 歯科医院における感染症対策の重要性 日常における歯科診療では、患者さんの口腔内を直接扱うため、血液や唾液を介して感染症が広がるリスクがあります。 しかも、通常の歯科医院は1日何十名の方がいらっしゃるのでなおさらです。 そのため、院内感染を防ぐ対策はとても大切です。 適切な感染症対策を行うことで、患者さんとスタッフの安全を守り、安心して治療を受けていただける環境が出来上がります。 2. 標準予防策(スタンダードプリコーション)とは 歯科におけるスタンダードプリコーション(標準予防策)とは、すべての患者さまの血液や体液を感染の可能性があるものとして扱い、感染予防策を徹底する考え方です。 どん …続きを読む
2025年2月10日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 現在、もっとも流行っているかもしれないデジタルを応用した歯科技術・治療についてお伝えします。 メリットは ・歯科医院側も患者さまも楽 ・できたものがより精密 ・時短できる ・余計なゴミがでない ・余計なゴミがでないので、清潔であり嫌な臭いもしない 目次 デジタル技術の導入 主要なデジタル技術とその応用 口腔内スキャナー CAD/CAMシステム デジタル矯正 3Dプリンター デジタル技術のメリット デジタル技術の課題と展望 まとめ 1. デジタル技術の導入 近年、歯科医療ではデジタル技術の導入が進んでいます。 これにより、診断や治療の精度が向上し、患者さんの負担軽減や治療期間の短縮が期待されています。これは日本だけではなく、世界的に進んでいます。 2. 主要なデジタル技術とその応用 口腔内スキャナー: 従来の型取りに代わり、特殊なカメラで口の中を3Dでスキャン(読み取り)し、正確な歯型を取得します。これにより、患者さまの不快感が軽減され、精密な補綴物(詰め物や被せ物)が作製できます。 CAD/CAMシステム(キャドカムと呼びます): コンピュータによる形やかみ合わせの設計(CAD)と製造(CAM)を組み …続きを読む
2025年2月3日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防、痛くなる前の治療、歯周病の治療に力を入れています。 今回は、やっと注目してくれるようになったお口の病気と全身の病気について述べます。 注目してくれるようになったというのは、患者さまではありません。 医科です。 お口の病気と全身の病気は以前から言われていました。 ただ、どうしても全身の病気が優先されてしまうのでそこまで注目を浴びていませんでした。 今回はそこをお伝えします。 目次 歯周病とむし歯とは? 歯周病と全身の病気の関係 むし歯が全身に及ぼす影響 口腔ケアの重要性 まとめ 1. 歯周病とむし歯とは? 歯周病は、歯を支える組織(歯ぐきや骨)に炎症が起こる病気です。進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。 初期段階では歯ぐきの腫れや出血が見られ、進行すると口臭がして歯がぐらつき、最終的には抜け落ちることもあります。歯ぐきの腫れや出血はあくまでも一症状です。そこからさらに進行します。ここは皆さまがあまりご存知ない点です。 歯周病は「歯ぐきが腫れて血が出る病気」ではありません。「歯が抜けてしまう病気」です。 一方、むし歯は、歯の表面が細菌によって溶かされ、穴が開く病気です。 放置すると痛みが生じ、歯の神経にまで達すると強い痛みや感染症を引き起こすことがありま …続きを読む
2025年1月27日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、太田貴司です。 当院では、予防、早めの治療、歯周病の治療に力を入れています。 目次 高齢者にとっての口の健康の重要性 オーラルフレイル(お口の機能の衰え)とは? お口のケアの基本:清潔と機能の維持 具体的な口のケアの方法 口のケアと全身の健康の関係 まとめ 1. 高齢者にとっての口の健康の重要性 年齢を重ねると、お口の中の健康が全身の健康に大きな影響が大きくなります。 お口の中が不衛生だと、食事がしにくくなり、栄養不足や免疫力の低下を招くことがあります。 口の中の細菌が増えると、誤って飲み込んでしまい、誤嚥性肺炎などの病気を引き起こすリスクも高まります。 そのため、高齢者にとって適切な口のケアは、健康寿命を延ばすためにとても重要です。 2. オーラルフレイル(お口の機能の衰え)とは? 年齢とともに、お口の機能が徐々に低下することがあります。 例えば、咬む力や飲み込む力が弱くなったり、話すことが難しくなったりすることです。 これらの変化を放置すると、食事の質や量が減り、全身の筋力低下や社会活動の減少につながる可能性があります。 早めに気づき、適切な対策をとることで、これらの問題の進行を防ぐことができます。 3. お口のケアの基本:清潔と機能の維持 お口のケアは大きく分けて「清潔を保つケア」と「機能を維持するケア」の2種類があ …続きを読む
2025年1月20日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長、歯科医師の太田貴司です。 当院では、予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 睡眠の質を向上させるためにも、今回は歯ぎしりについてお伝えします。 目次 歯ぎしりとは? 歯ぎしりの主な原因 歯ぎしりが引き起こす問題 歯ぎしりの最新治療法 睡眠の質向上と歯ぎしりの関係 まとめ 1. 歯ぎしりとは? 歯ぎしり(ブラキシズムとも呼びます)は、睡眠中や起きている時に無意識に上下の歯を強くすり合わせたり、咬み締めたりする習慣を指します。 多くの場合、ご本人は自覚しておりません。ご家族や歯科医師の指摘で初めて気づくことが多いです。 2. 歯ぎしりの主な原因 歯ぎしりの原因は1つではなく、以下のような複数の要因が関係しています ストレス: 日常生活での精神的な緊張や不安が、無意識のうちに歯ぎしりを引き起こすことがあります。それだけではなく、「楽しい」とかプラスの感情でも起きえます。 咬み合わせの異常: 歯の位置や咬み合わせが合っていないと、歯ぎしりの原因となることがあります。 生活習慣: カフェインやアルコールの過剰に摂取していると影響がでることがあります。 睡眠の障害: 睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が関連している場合もあります。 3. 歯ぎしりが引き起こす問題 歯ぎしりを放置すると、以 …続きを読む
2025年1月13日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。 新年からご質問です。 最後に歯医者に行ったのはいつですか? 「痛みがないから大丈夫」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそれが大きな大きな落とし穴になることもあります。 今回は、歯科医院に定期的に通う重要性や、放置するとどうなるかについてお話しします。 1. 痛みがなくても進行する虫歯や歯周病 むし歯や歯周病は、初期段階では痛みや不快感がほとんどありません。そのため、気づいたときには症状が進行していることが多いのです。 例えば、むし歯が進行すると以下のような問題が起こります 冷たいものや甘いものがしみる 歯の神経が傷んでしまう 歯を抜かなければならない状態になる 歯周病も同様です。 進行すると口臭が強くなります。 歯がグラグラしてきます。 そして、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。 痛みが出てからでは治療が大がかりになり、費用や時間もかかります。 しかも完治はありません。 なおさら早期発見・早期治療がカギです! 2. 定期検診で予防することが最善の治療 歯医者は「痛くなったら行く場所」ではありません。 実は、定期検診やクリーニ …続きを読む
2025年1月5日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 先月のPET-CT検査の結果が出ました。 「陰性」でした。 PET-CT検査上では、「悪性腫瘍はない」という結果でした。 ほっとしました。 ただ、PET-CTでもレントゲンでもMRIでも全てが写るものではありません。 それは歯科の世界でも同様です。 ごく初期のものは写らなかったり、隠れていて写らなかったり、重なっていることもあります。 ですので、定期的な検査を今後受けていくつもりでいます。 歯科も同じです。 「前は大丈夫だった」「1年前は大丈夫だった」で通院が途切れてしまうと、ある時に急に痛くなってしまうかもしれません。 100%ではありませんが、レントゲンにて異変が見つかることもありますし、そうすればその場で治療をすることにより、歯を救うことができます。 歯は削ったらどうやっても元に戻ってきません。 歯周病も同じです。歯を支える骨が溶けてしまうと、よほどでもないかぎり戻ってきません。 日本人は、悪くなってからの治療にお金をかけます。 予防や検査や、初期治療にお金をかけません。 真面目な日本人の良くない習慣です。 ではなぜこのような風習になってしまったのか? …続きを読む
2024年12月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 今回は歯の話題から外れます。 ただ「早期発見・早期治療」という意味では、おおた歯科こども歯科の「むし歯・歯周病の早期発見・早期治療(長期経過観察)」に通じますのでお伝えをします。 先日、「PET-CT検査」を受けてきました。 PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影)の略です。 がん(悪性腫瘍)の早期発見のために受けてきました。 あくまでも素人の知識ですが、PETとは血管から悪性腫瘍に反応する微量の放射線を流す検査です。 もし悪性腫瘍があれば、悪性腫瘍に放射線が集まるので早期発見につながる、というものです。 このPETにCTを組み合わせるメリットとしては、PETで悪性腫瘍があるかないか、CTで悪性腫瘍がある臓器を見つけることにあります。 PET‐CT検査を受ける経緯としては、同業者に悪性腫瘍が3名見つかったことにあります。 3名とも、同年齢か少し上の歯科医師です。 太田貴司も中年真っ只中にありますし、そろそろ色々なリスクが出てきても全くおかしくありません。 人間ドックは毎年受けております。ただ、より精密に悪性腫瘍の検査をしてもらいたいと …続きを読む
2024年11月1日
滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。 予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。 金属アレルギーでおきる疾患として、接触性皮膚炎、扁平苔癬、湿疹、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)があります。 また、金属アレルギーからの味覚障害も当てはまります。 なぜ金属アレルギーが発症するのか? についてお伝えをします。 体内の金属が、唾液で溶け金属イオンとなります。 それが体内に入ると、身体が「異物」としてアレルギーを引き起こします。 自身の身体を守るために、アレルギーとして反応を起こしてしまうのです。 アレルギーとは「過剰な反応」のことです。 ご自身の身体を守るために、反応をしてくれている。ただそれが、好ましくない症状が出てくる、ということです。 よく聞かれるのが「自分か、金属か、それを入れた歯科医師の何が悪かったのか?」ということです。 いえ、何が悪いわけではありません。たまたまその金属がお身体に合わなかっただけです。 金属アレルギーの原因の金属で最も多いのが、水銀です。 次いで、ニッケル・コバルト・パラジウム・クロム・スズと続きます。 金属アレルギーは、花粉症と同じ分類のアレルギーなので、急に起こることがあります。 「去年は大丈夫だったのに …続きを読む
2024年10月21日