滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
インレーと呼ぶ治療です。
・むし歯が大きい。
・むし歯が広い。
・むし歯が小さくても、奥歯で歯と歯の間にある場合。
に選択される治療です。
いわゆる、銀歯です。
その銀歯の中でも、全部を覆わないものをインレーと呼びます。
上からスポッと丸々被せるものはインレーに対して、クラウンと呼びます。
王冠が名前の由来です。
【インレーによる治療の流れ】
⓪表面麻酔をして、麻酔をします
①むし歯の部分を削ります
②インレーが入りやすいよう形を整えます
③型を採ります
かみ合わせを診るため、反対側の型を採ります
かみ合わせの跡を温めたロウで印記する。
④削った面に仮のふたをします
1日目はここで終わりです。
※気を付けて頂きたい点
・麻酔が切れた後は、しみることがあります。
・仮のふたは、ガムやキャラメル、お餅といったくっつくもので外れることがあります。
・治療中の歯で咬むと、痛みが出ることがあります。
・治療中の歯で強く咬むと、欠けてしまうことがあります。
欠けた場合、ほとんどご自身では気付きません。
欠けてしまった場合、再度型を採りもう一度作り直しです。
患者様がお帰りになった後、
⑤外した型に石こうを流します。
⑥技工士が技工所に持っていき、インレーを作製します。
ロウでインレーを形作り、金属やセラミックに置き換えます。
約1週間で完成です。
※インレーは、多くは歯科医院で作られるのではなく、別の場所にある技工所で作られます。
歯科医院内に、技工士がいる場合は別です。
約1週間後に来て頂きます。
⑦仮のふたを外します
⑧調整をし、接着剤でつけます
付けた後は、30分くらいお食事を控えて下さい。
虫歯を取り切ってキッチリ詰めても、数日・数週間はしみることがあります。
インレー修復の利点
①コンポジットレジンよりも長持ちすることがある
コンポジットレジンのように、かけることが少ないです。
②コンポジットレジンのように縮むことはありません。
縮まない、ということは隙間ができにくい。
隙間ができにくい、ということはむし歯の再発も起こりにくい。
インレー修復の欠点・限界
①削る量がコンポジットレジンよりも多い
コンポジットレジンは、むし歯の部分だけを削ります。
対してこのインレーは、むし歯以外にも削る部分があります。
この欠点があるため、私はコンポジットレジンがむし歯治療の第一選択としています。
②通院回数が2回かかる(コンポジットレジンは1回のその場で終わります)
③保険治療のインレーは銀歯になってしまい、見た目が悪い。
④保険治療のインレーである銀歯はさびるため、内部で再度のむし歯になることがある
⑤型を採り、次回インレーを入れる間に、歯が欠けることがある。
インレーは、数種類あります。
・見た目が良いインレー
・むし歯の再発がしにくいインレー
・費用を最優先にしたインレー(これが銀歯と呼ばれます)
相談の上、決めましょう。
2018年11月28日