滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
虫歯の治療をして、いざ詰め物・被せものをするとき、何にされるかご紹介を受けたことはあるのではないでしょうか?
簡単に言うと、銀歯か銀歯以外かです。
それは、あなたがその詰め物・被せものに何を求めるかで変わってきます。
・むし歯の再発を防ぎたい
・見た目がきれいなものが良い
・丈夫なものが良い
・できるだけ安いものが良い
などから第一優先を何に持ってくるかということです。これは個人個人で変わってきます。
ここにあるのは「説明する義務」と「選ぶ権利」です。
まず我々は、説明する義務があります。
何もせずに銀歯を入れられて良い気がするわけがありません。
「この銀歯かっこいい!」とはなりません。
歯科医院側も、むし歯の再発がある銀歯を1番のおすすめにすることもありません。
ですから説明・ご紹介はします。押し売りではなく、説明の義務があるからです。
あなたが女性だとして、バックを買いに行ったとします。
定員さんがあなたの身なりを見て「当店で一番安いバックはこちらです。」と案内されたらどんな気持ちになるでしょうか?
あなたが男性だとして、車を買いに行ったとします。
店員さんがあなたの身なりをみて「当店で一番安い車はこちらです。」と案内されたらどんな気持ちになるでしょうか?
結果、一番安いものを選んだならそれでいいのですが、説明もなしにいきなり限定されたら嫌ではないでしょうか?
それは歯科でも同じです。
銀歯以外にもあるのに、それをお伝えしないのは説明不足になります。
結果、銀歯を選ばれるのは一向に構いません。なぜなら、「選ぶ権利」はあなたにあるからです。
歯科医院側にはありません。選ぶのはあなたです。
これは当然なのですが、誤解を招きやすいところですね。
銀歯にせざるを得ない場合はあります。
それは抜歯をした方が良い歯であるにも関わらず、患者様のご希望で残す場合です。
1年位しか持たないであろう歯に、セラミックなどを入れるのは気が引けるためです。
歯科医院側が「セラミックを選んでください」「セラミックしかありません」と強引に言うのは、話としては「ない」ですよね。
そして、患者様側の「銀歯を選びにくい」も話としては「ない」ですよね。
あなたの価値観で第一優先が銀歯なら、堂々と選んでよろしいでしょう。
見失いがちな「説明の義務」と「選ぶ権利」ですね。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2021年5月5日