歯が欠けた、抜けた(破折、脱離)
たまに来院されます。
破折というのは、転んだりケガで、歯が欠けてしまうことです。
脱離というのは、丸々歯が抜けてしまうことです。
【破折】
歯はとても硬いですが、大きな衝撃が加わると欠けたり、根の奥で折れてしまうことがあります。
食器を落とすと割れてしまうイメージです。
破折があると、歯がしみるようになったり、痛みが出てきます。
場所が悪いと、歯がグラグラしてきます。
治療はどこで欠けたかで変わります。
一部であれば、その部分を樹脂で詰めます。
根元で折れた場合、長期間経つとばい菌が入るため、根の消毒が必要かもしれません。
差し歯になることもあるかもしれません。
根の深い部分で折れていた場合は、数か月レントゲンで経過観察をすることもあります。
くっつく場合もありますし、折れたまま無症状で残ることもあります。
バラバラに折れていた場合は、残念ながら抜歯ということもあります。
【脱離】
お子様に多いです。
根が短かったり、完全に出来上がっていないためです。
歯の表面にある細胞が生きていれば、元の場所に納めるとつながる可能性もあります。
その時に重要な点が2点あります。
①何よりも時間勝負です。
脱離して数時間以内にお持ちください。
時間が短ければ短いほど、治りが良いです。
②抜けた歯の洗いすぎは禁物。
唾液や成分無調整の牛乳に保存してお持ちください。
歯の保存液は禁物です。治りが悪いです。
2017年4月19日