滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
私が学生の時もそうでしたが、実習には「症例見学」「症例報告」「症例学習」があります。
例えば、
・「このむし歯の治療を、3人見学しなければならない」
・「銀歯を作るための型を、5人採らなければいけない」
・「歯石の除去を、2人しなければならない」
・「レポートを毎日提出しなければならない」
・「実習先の院長から評価表を書いてもらわなければいけない。」
などです。
私も学生時代は、必死でした。
「~しなければならない」が多いからです。
学校のカリキュラムに従って学び、学校の先生にチェックされるからです。
「~しなければならない」が多いですが、そのおかげで社会人になっても、一通りは「これ知っている」に繋がります。
この度、ご縁があって当院に来て下さった実習生は、素晴らしい方ばかりでした。
全員真面目に取り組んでくれ、勉強熱心で頑張ってくれました。
力を付けてくれた彼女たちは、当院の大きな力になってくれました。
そして、社会人となって10年以上経過している私たちに初心を思い出してくれました。
「謙虚に学び続ける」ということです。
前回もお伝えしましたが、おおた歯科こども歯科が実習先になって良いことばかりでした。
この学び続ける心を忘れずに、これからも歯科医療をしていきます。
逆に実習生が身に付けてもらいたいもの。
実習生という「学生」を卒業して、歯科衛生士という「プロ」になった時に身に付けてもらいたいもの。
それは、「プロ精神」です。
「いかに気持ち良く来て頂き、いかに気持ち良く帰って頂くか」です。
・素晴らしい歯磨き指導ができる
・完璧な歯石のお掃除ができる
・先生の介助が誰よりも正確にできる
という手技がマスターできても、それだけでは足りません。
衛生士に対するのは、あくまでも来院者です。
先生や、ましてや歯石や歯ブラシではありません。
来院者が来て頂き、次も来て頂く。
それが継続していかなければ歯を守ることができません。
今の言い方だと、ホスピタリティです。
当たり前のことが当たり前にできて、さらにその上をいくことです。
・気持ちの良い挨拶ができる
・時間を守ることができる
・笑顔を絶やさない
という当たり前のことから、
・来院者のパーソナルの部分までを覚える
・気持ちの一歩先を読む
という部分なしで、技術だけのノッポではいけません。
今後の実習生や、これから衛生士学校に入ろうとしている高校生。
彼女たちに期待大です。
2018年12月8日