滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
先日まで、歯科衛生士の実習生の受け入れをしておりまして、無事に全ての過程を終了しました。
衛生士学校は、「滋賀県立総合保健専門学校」です。
住所は、守山市守山なので、ご近所様です。
「実習生の受け入れ」となると、「ただ学生さんに来てもらい見学してもらう」というイメージがあるのですが、実際にはそうではありません。
実習生の受け入れは、おおた歯科こども歯科としては今年が初めてだったのですが、身をもってそれを実感しました。
一人前の衛生士になるために、しっかりカリキュラムを組み、誰がどのタイミングでどう教えるのか。
1クールが3週間なのですが、少なくとも前半には一通り教えて、おおた歯科こども歯科のことも知ってもらわなければいけないのです。
しかもそれを、診療時間内で行うのです。患者様が帰られた後ではありません。
日によっては、予約を制限しました。(ご迷惑をおかけしました)
日々の診療に新たにやることが増えたのですが、素直な感想は、「受け入れて良かった」です。
まず、スタッフ全員の団結力が上がりました。
指導するのは、主にスタッフです。院長の私は、治療があります。
1mm以下の世界を見ているので、朝から晩まで付きっ切りで教えることはできません。
スタッフが受け入れ当日のずっと前から、カリキュラム・指導内容を考えてくれ、しっかりと指導してくれました。
私も微力ながら、お伝えすべきことはしました。
一番重要視したのは、「衛生士は素晴らしい職業である」ということです。
これを、衛生士免許を持つ前にお伝えできたのは良かったです。
・人間は、誰も「口」以外から食事をとることはできない。
我々は、そのお口を守る職業をしている。
日々、我々がしていることは素晴らしいこと。
・歯科医師は、「減らす」仕事をしている。
いくら痛みから解放する、助けると言っても、「削る」「抜く」ことをしている。
守るとはいっても、結局は減らしている。
それに対して、歯科衛生士は、「増やす」仕事を、「現状維持ができる」仕事をしている。
歯石の除去をしたり、ブラッシング指導をしたり、本当の意味での「守る」ことをしている。
・歯科衛生士になっても、世の中には歯科衛生士をしない人もいる。
素晴らしい職業なのだから、ぜひ1日でも長く歯科衛生士をしてほしい
と伝えました。
歯科衛生士は、まだ知れ渡った職業ではないかもしれません。
しかし、非常に価値のある職業であると同時に売れっ子です。
今後、もっと歯科衛生士が増えてくれればと願っています。
2018年12月5日