滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
お口の内部まで、削ることなく調べることができるレントゲン。
歯科では、歯の内部、歯を支える骨の状態、金属の下の診断、顎関節の診断に用いられます。
レントゲンには2種類あります。
①オルソパントモグラフィー(パノラマレントゲン)
レントゲンの機械が、お顔を中心に回転しながら撮影するレントゲンです。
歯、骨だけでなく、顎や鼻の空洞、親知らずの状態、舌を支える骨も写ります。
②デンタルレントゲン
歯を3本前後写すレントゲンです。
お口の中に、レントゲンフィルムを入れ、その相対する場所に筒のようなレントゲン撮影器を近づけ
ます。
スイッチを押すと、筒からエックス線が出て、フィルムに焼き付けられます。
それを現像機で現像します。
最近は、デジタルなので一瞬です。
私が学生時代のころ(15年ほど前)は、現像液を入れて手もみで現像していました。
今では考えられないです。
③セファログラムレントゲン
主に矯正をするにあたり、診断のためのレントゲンです。
真横から撮影することが多いです。
オルソパントモグラフィーも、デンタルレントゲンもセファログラムも現像は数秒です。
レントゲンでは、空洞の部分が黒く、密度の濃い部分が白く写ります。
金属はレントゲンを通さないため、真っ白に写ります。
むし歯は黒く写ります。
歯が溶け空洞になるため、遮るものがないからです。
歯周病で骨が溶けてしまった部分も黒く写ります。
骨があると白く写るのですが、歯周病の菌で骨が溶けると、空洞になるからです。
気になるのは、被ばくです。
医科と違い、歯科は微量です。さらに、現在はデジタルなのでアナログの1/10にまで減りました。
日常生活でも太陽などから被ばくしますし、飲食物からでも被ばくします。
普段の生活からの被ばく量と大差ありません。
たまに言われます。
「妊娠はしていませんが、レントゲンは不要です」
「前の医院でレントゲンを撮影したばかりなので、今回は不要です」
「お金がかかるので、レントゲンは不要です」
と。
確かにそうかもしれません。
しかし、レントゲンを撮影しないことは、「外見だけで結婚する」のと同じことです。
表面しか分からず、中身(性格)は全く分かりません。
こちらも怖いです。
誤診どころか、全く分からないのです。
前の医院で撮影したかもしれませんが、こちらが診断できません。
レントゲン撮影費は、1500円もかかりません。
数秒のレントゲン、1500円ほどのレントゲン、少ない被ばくのレントゲン。
当院に初めてお越し頂いた方は、あなたのためにぜひとも撮影させて頂きたいです。
2018年10月13日