滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科、
歯周病が重度な人は、日中や夜間に無意識に歯を咬み合わせていることが発見されました。
歯周病の原因と言えば、
①歯周病菌
②歯磨き不足
③歯石
です。
リスクファクターとして、
①糖尿病
②喫煙
③高血圧
④高脂血症
⑤肥満
⑥合っていない被せ物・詰め物
⑦妊娠
などがあります。
一つだけではないのです。
残念ながら、ここに一つ増えることになってしまいました。
新たな発見があったことを、岡山大学がしました。
【岡山大学のホームページより】
岡山大学の研究グループは、研究グループの講座で開発した携帯型の長時間記録装置を用いることで、くいしばりや歯ぎしりといった昼夜の「咬みしめ」が、歯周病の重症度と関連していることを発見しました。
これらの研究成果は2018年6月、イギリスの医学雑誌である「Archives of Oral Biology」に掲載されました。
くいしばりや歯ぎしりと、歯周病との関係はこれまで明らかになっていませんでした。
なぜなら、実際の咬みしめを長時間記録することができなかったからです。
今回、研究グループの講座で開発した携帯型の24時間記録装置を用いて歯周病患者の昼夜の咬みしめを記録しました。
その結果、日中は目が覚めているにもかかわらず歯周病が重い人では、気づかない間に1時間に平均6分間以上強く咬みしめていることが明らかになりました。
昼夜の歯ぎしりやくいしばりが歯周病の重症度と関連していることも明らかになりました。
【まとめ】
・日中無意識に歯を咬み合わせることが、歯周病の重症度と関係することを発見しました。
・寝ている時の歯ぎしりの「自覚」は、実際の咬みしめと一致しないことも明らかになりました。
・携帯型の記録装置を用いて、昼夜の無意識の咬みしめを検査することが大切です。
歯周病は、歯を支える骨の病気です。歯ぐきの病気ではありません。
歯周病の結果、歯ぐきが赤くなったり、腫れたりするのです。
歯ぎしり・食いしばりで、歯を支える骨が揺さぶられます。
それが続くと、骨が溶けてしまうのです。
せっかく歯磨きを頑張っていて、歯科医院に通院して歯石を取ってもらっている。
全身状態も良くて、喫煙もしていない。
それなのに、歯周病が進行してしまう。
それは、歯ぎしり・食いしばりが原因かもしれません。
【対策】
・日中に歯ぎしり・食いしばりをしていたら、すぐに歯を離す
・それを習慣づける。
・かみ合わせが強い歯があったら、少し削ってもらい、全体がバランスよく咬みあうようにする。
・睡眠中の歯ぎしり・食いしばりには、マウスピースを入れる。
歯周病の原因は多岐にわたります。
ぜひ原因を追求しましょう。
2018年9月5日