滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科、
歯科の治療で使う麻酔。
用途や安全性を重視するかで使い分けます。
①キシロカイン含有の麻酔液
歯科治療の約99%に使われるでしょうか。
一般的で、スタンダードな麻酔液です。
2~3時間ほど痺れます。
痺れている間は、感覚がありません。
間違って唇をかまないようにしましょう。
特に、初めて麻酔をする小児の方。
知らず知らずのうちに唇や頬を咬んでしまうと、大きく腫れます。
大きな口内炎のようになります。
徐々に治りますが、それまではお辛いので、親様がフォローをお願いいたします。
咬まないよう気を付けて頂ければ、麻酔が残っていてもお食事は可能です。
麻酔した部分の歯ぐきが痛くなることがあります。徐々に治まります。
上の前歯に麻酔をすると、鼻が痺れることがあります。
心臓がドキドキすることがあるかもしれません。
それは、麻酔液に入っている“アドレナリン”の影響です。
1時間以内には治まります。ご安心ください。
②メピバカイン
高血圧や糖尿病が重度の方に使います。
①のキシロカイン含有は、血圧や血糖値の変動があります。
それが心配な方に使用しています。
さらに、痺れる時間が①キシロカインの約半分です。
「ずっと痺れているのが嫌です」という方に用います。
ただ、麻酔の効果が少ないので、効きが良くないです。
「麻酔が効きにくい」のです。
※心筋梗塞、狭心症に絶対安全な麻酔液
残念ながら、ありません。
直近6ヶ月以内に発作があった方は、内科の先生に相談させて頂きます。
麻酔をすることによって、心筋梗塞・狭心症が引き起こされることがあります。
※どうしても麻酔が効きにくい場合があります。
①治療前からすでに激痛がある時
神経が興奮状態にあります。
なかなか麻酔が効きません。
その場合は、麻酔の量を増やすか、じっくり時間を置くか、麻酔の場所を変えます。
激痛までになると、痛いだけでなく麻酔も効きにくいのです。
ぜひそうなる前に治療をしましょう。
②下の奥歯
骨が厚いため、歯にまで麻酔液が届きにくいです。
特に親知らず、第二大臼歯、第一大臼歯といった奥歯です。
麻酔の量を増やすか、じっくり時間を置くか、麻酔の場所を変えます。
③歯ぎしりをしている方
“ペンだこ”のように骨が分厚いため、歯にまで麻酔液が届きにくいです。
麻酔の量を増やすか、じっくり時間を置くか、麻酔の場所を変えます。
④緊張している方
神経が興奮しているためです。
初回はお話に留め、リラックスして頂いてその次から治療をします。
麻酔の量を増やすか、じっくり時間を置くか、麻酔の場所を変えます。
2018年9月26日