毎日、一生懸命歯を磨いてもむし歯になる、歯周病になる。
(この方は、毎日一生懸命歯を磨いているので、歯科の受診は必要ないと感じております。意地になっているかもしれません。そのため、何年、何十年と歯科医院に通っておりません。と仮定します。)
この方は、それこそ1回30分磨いてそれを3食後きっちり。
休みの日は、もっと時間を使います。
つまり、1日のうち、最低90分を歯みがきに使っています。
手を抜きません。
なぜなら、「自分が頑張れば、歯を守れる」と信じているからです。
しかし残念ながら、それだけでは不十分な場合が多いです。
・歯は何本もあり、全てを完璧に磨ける人はいません。
特に、奥歯の奥。歯と歯の間。
・歯の構造を、一般の方はご存知ありません。
歯のどこに溝やくぼみがあり、どこに汚れが溜まりやすいのか?
前歯と奥歯では、全く形が違います。
・歯ぐきの下の汚れは、歯ブラシでは取りきれません。
・歯周病の原因である歯石は、歯ブラシでは取れません。
・大きなむし歯で穴が空いているのに、歯みがきをすれば治ると思っていませんか?
・重度の歯周病も、歯磨きで治ると思っていませんか?
・そもそも、あなたの歯磨きのフォームは正しいのか?
独学の可能性があります。
“磨いている”のと、“磨けている”のとは、違います。
歯間ブラシやフロスを使われていても、その使い方が正しくないかもしれません。
・健康になるためのアドバイスは受けていますか?
合いの悪くなった古い被せ物の下には、ばい菌が溜まります。
喫煙が、歯周病の原因になること。
高血圧や糖尿病が、歯周病の原因になること。
肥満が、歯周病の原因になること。
歯磨きを頑張っているにも関わらず、それを超える砂糖を摂っていませんか?
健康になりたい、と思いつつ、不健康になる行動を選択していませんか?
あるマンガの名言にあります。
「努力した者が全て報われるとは限らん。 しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」
ここで言う報われない努力とは、
“ご自身の努力だけで歯を守ろうとする人”
です。
ここで言う成功した者は、正しい努力をした人です。
正しい努力とは、“歯科医院の力を借りる人、歯科医院の力を借りる人、歯科衛生士の力を借りる人”です。
つまり、
“歯の健康の土台である毎日の歯磨きは丁寧にしつつ”、
“定期的に歯科医院に通い、歯科医師に初期治療をしてもらい、歯科衛生士に初期治療と予防をしてもらう人”
です。
ぜひ人の手も借りませんか?
専門家が日本各地におります。
2018年7月18日