うどん派?ラーメン派?
ではありませんが、歯のトラブルに関するタイプです。
歯を失う原因として、1位が歯周病。2位がむし歯です。
歯周病は、歯はきれいでも歯を支える骨が弱ってしまい、歯がグラグラになって抜歯に至る病気です。
むし歯は、歯自体がボロボロになってしまい、抜かざるを得ない状況です。
いずれも初期のうちに治療をしておけば、抜歯に至ることはありません。
放置し、重度になって初めて「抜歯するかしないか」になります。
さて、この歯周病とむし歯。
タイプに分けられます。
歯周病になりやすいのか(歯周病タイプ)、むし歯になりやすいのか(むし歯タイプ)です。
中には、両方の方もいますが、あまり見かけません。
どちらかが多いです。
むし歯タイプの方は、普段の歯磨き・砂糖の制限・食生活の見直しで予防ができます。
歯周病タイプの方は、残念ながら多いです。
普段の歯磨き・食生活の改善点までは、むし歯タイプの方と変わりありません。
加えて、定期的な歯石の除去、禁煙(減煙)、糖尿病の改善、高血圧の改善、定期的な運動、内服薬の見直し、合いの悪い被せ物のやり替え、歯ぎしり・食いしばりのコントロールなどがあります。
歯周病タイプの方が対策が多いですが、むし歯の対策が簡単なわけではありません。
むし歯で苦労されている方も多いです。
治療して詰め物をしても、その脇からむし歯が再発してまたやり直し。
外して被せて、外して被せて‥‥。
その繰り返しでどんどん歯が小さくなり、いずれ抜歯になってしまう。
どちらのタイプでもご自身のお身体のために頑張ってもらう必要はあります。
対策・予防で列挙しましたが、歯科医院側ができることはほとんどありません。
治療やアドバイスはできますが、大元は「あなたの行動の変化」にかかっています。
歯にとって「良いことは取り入れ」つつ、「悪いことは止める」。
我々歯科医院のスタッフはアドバイスはできますが、それを「する/しない」を決め、
行動するのは、あなたしかできません。
行動できるのは、あなたしかいません。
ここで注意点があります。
むし歯タイプは、絶対に歯周病にならないわけではありません。
歯周病タイプは、絶対にむし歯にならないわけではありません。
喫煙は、むし歯の原因にはなりません。
しかし、歯周病タイプではないからといって、喫煙をしていると歯周病になるかもしれません。
歯周病は、40歳前後から発症するため、油断はできません。
なので、「明らかに身体に悪いことはしない」ことが大切ですね。
2018年7月4日