滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
あなたの今の永久歯は、永久ですか?
今のままで永久に持ちますか?
ちょっときつい言い方かもしれませんが。
永久歯は、生え始めは6歳で、全て生えそろうのは15歳くらいです。
親知らずが生えてくる場合は、18歳ごろです。
が、現代の日本人は、顎が小さくなってきています。
そのため、手前の歯にぶつかったり、生えてくるスペースがなかったりで、生えてこないこともあります。
親知らずに関しては、生まれつきない人もいます。
親知らずは生えてきても良いことはあまりないので、生まれつきない人は、ラッキーかもしれません。
永久歯の数は、親知らずを除くと上14本、下14本で、合計28本。
生えてくる順番は、まず一番奥の乳歯の後ろに第一大臼歯(だいいちだいきゅうしと呼びます。6歳前後に生えてくるため、6歳臼歯とも呼ばれます)が生えてきます。
その後、乳歯の前歯が生え替わり、横の歯と続きます。(6歳臼歯と前歯は逆の場合も多いです)
この第一大臼歯は、生えてくるのがはやいため、一番早く失いがちの歯です。
第一大臼歯は、「key to occulsion」と言われます。
つまり、「かみ合わせの鍵となる歯」です。
非常に大切な歯で、第一大臼歯を失うと、咬む能力が30%も落ちると言われます。
第一大臼歯を失う“だけ”でです。
それだけかみ合わせの要なのです。
生えてくる順番は最後に、第一大臼歯(6歳臼歯)の奥に、第二大臼歯(12歳臼歯とも呼ばれます)が生えます。
永久歯は乳歯に比べ、黄白色をしています。
歯も大きく、幅も広く、歯の高さもあります。
神経が入っている管(歯髄腔、しずいくうと呼びます)は狭くなります。
歯と歯の間の隙間もなくなります。
根っこは乳歯より太く、長いです。
永久歯と乳歯との一番の違いは、寿命です。
永久歯は何もなければ、一生ものです。生え替わることはありません。
永久に(生涯使うため)、むし歯や歯周病から守っていきましょう。
守るには、「ご自身でのお手入れ」+「歯科医院でのケア」+「砂糖の制限」+「かみすぎないこと」が重要です。
「かみすぎないこと」というのは、歯ぎしり・食いしばりで歯が割れてしまうことがあるからです。
昼間は歯を離して頂いたり、マウスピースを入れて頂き睡眠中の歯ぎしりを緩和してもらうこともあります。
そして、いくら数ヶ月ごとに歯科医院での健診を受けても、日常生活に問題があったら歯を失ってしまいます。
予防、早期発見、早期治療・長期経過も秘訣です。
「痛くなったら歯医者に行く」では手遅れの場合もあります。
ぜひ健診を受けられませんか?
2018年11月10日