髄とは?
歯に栄養を送る部分を歯髄(しずい)と呼びます。
中心の部分です。
人体で見ると、脊“髄”や骨“髄”と同じです。
歯髄は、“歯の命”です。
我々から“命”を取ると、死んでしまいます。
歯も神経を取ると、死んでしまいます。
栄養が送られなくなってしまうからです。
我々歯科医院側がよく「神経をとる」と言いますが、実際に取っているのは神経だけではありません。
血管も一緒に取っています。取らざるを得ないのですが。。。
神経は、脳から歯へとつながっているので、歯の先の部分で切断するのです。
良い気はしませんよね。
神経を取るには、歯を大きく削る必要があります。
たくさん歯を削って、神経を取って、血管もとる。
この場合、むし歯が大きく痛みがあるときです。
さて、神経を取るとどうなるのでしょうか?
①歯がもろくなる
栄養がないため、ヒビが入ったり、割れてしまいやすくなります。
②次にむし歯になっても気付かない
神経がすでにないので、むし歯になっても“痛い”とはなりません。
気付いたときには、治療が不可能なむし歯になっていることも。
③変色する
血液が流れないため、その歯が紫色になります。
神経を取った歯は、通常被せるため、変色には気付きません。
ただ、前歯は神経を取っても被せないことがあるので、数年後に変色してくることもあります。
我々歯科医院側は、神経を取ることのデメリットを嫌というほど知っています。
ぜひ初期のうちにむし歯の治療をしましょう。
初期であれば、神経を残すことができます。
2017年2月8日