滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
今までの「当たり前」は本当に正しい??
日本人の習慣として、「起床→朝ご飯を食べる→歯を磨く」があります。
この習慣に問題を投げかけるのは、医師の川合満先生。
「歯を磨かずに朝食を摂ると、夜のうちに増殖した口の中の細菌も一緒に食べることになってしまう」ということなのです。
なんと“う〇ち10gと同じ量の細菌を食べていることになる”というから驚きです。
細菌の出す“タンパク分解酵素”が、風邪やインフルエンザ感染につながってしまうのです。
今までの習慣が続くと、ずっと風邪やインフルエンザにかかりやすいお身体になってしまうかもしれません。
この“う〇ち10gと同じ量の細菌を食べていることになる”は、歯周病にも大敵です。
歯周病は、細菌が感染することで起こる病気だからです。
この歯周病菌は、全身の病気にも関わっています。
①動脈硬化
歯周病の菌が、歯肉の毛細血管を通って全身にまわり、動脈硬化につながります。
動脈硬化が進行すると、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞につながります。
②糖尿病
歯周病で“菌を退治しよう”と免疫が活発になります。
免疫力があることはいいことです。
しかし活発になりすぎると、免疫物質が発生。その中には、インスリンの働きを妨げる物質がありmす。
血糖のコントロールが悪くなり、糖尿病が悪化します。
③早産、低出生体重児
歯周病が続くと、“菌を退治しよう”と体の免疫機能が活発になります。
すると、免疫物質が発生されます。その中に、子宮を収縮させる働きがあり、早産や胎児の栄養不足になります。
これらの病気を未然に防ぐことができれば、人生をより楽しく長く過ごすことができます。
そこで、「朝起きたらすぐに歯磨き。それから朝食を摂る」のです。
あらかじめ菌を減らした状態にしておけば、菌やウイルスが身体に入りにくくなります。
「風邪が流行する冬期、定期的に通院する3000人の患者の中で毎年約10人がインフルエンザにかかっていました。 しかし「起きぬけ歯磨き”を提唱してからは激変(川合先生) 。
起きぬけ歯磨きは、片頭痛や疲労感の改善のほか、病気の予防効果もあるそうです。
どうやら、かなりの効果がありそうです。そして特別な器具や習慣も必要ないので、簡単に実践できそうです。
それでも、“朝起き歯磨き”は万能の習慣ではありません。
あくまでも健康になるための、1つの方法です。
早寝早起き、 バランスの摂れた食事、ストレスをため過ぎない、喫煙をしない。
そして、歯を大切にする。
ですね。
2018年1月3日