歯ぎしりです。
イメージは、「寝ているときに“ギリギリ・ガリガリ”」でしょうか?
いかにも歯に悪そうな音。
好きでやっているわけではないのに、家族から言われてしまう歯ぎしり。
なかなか治りませんよね。
歯にあれだけ負担がかかるわけですので、良いことはありません。
ご自身の体重以上の力が、歯にかかります。
物凄い力です。
・歯→ すり減りしみる、割れる、折れる
・詰め物、被せ物→ 壊れる、外れる
・歯周病→ 悪化
元々歯周病がある方が歯ぎしりをすると、急激に悪化します。
【歯ぎしりの見分け方】
①上のあご;中央部に骨の塊がある
下のあご:左右の内側に骨の塊がある
②歯と歯茎の付け根:へこんでいる。しみる。
知覚過敏の原因は、歯磨きが強すぎる、歯磨き剤が多すぎるがよく知られ、実際に多いです。
しかし、この歯ぎしりや食いしばりからくることも少なくありません。
③歯:かけたり、すり減っている
④起床時にあごがだるい感じがする
寝ている間に歯ぎしりをしていると、咬む筋肉が筋肉痛になっているためです。
【歯ぎしりの注意点】
「私は、家族に歯ぎしりをしていると言われたことがないから、大丈夫です。」と言う人。
→安心できません。
歯ぎしりで音がするのは、10人のうち、1・2人だけです。
音が鳴っていないだけで、歯ぎしりをしているかもしれません。
小児での歯ぎしり
→経過観察が多いです。
特に乳歯は、咬む場所が固定されていないので、無意識に脳が「どこで咬むのかな」と咬む場所を探します。
その時に歯ぎしりをするのです。
お母様から「私の子供、すごく歯ぎしりをします。心配です」の問い合わせが多いです。
あなたのお子さまだけではありません。
そして、心配はありません。ご安心ください。
【上の歯と下の歯が接触している時間】
1日24時間(1440分)のうち、20分弱だけです。
つまり、食事の時だけです。
食事の「カチカチ・もぐもぐ」の総和が20分弱なのです。
それ以外は、当たっていないのが正常です。
日中や寝ている間は、離れているのが正常です。
【歯ぎしりの治療】
・観察…日常で自分がどれだけ歯ぎしりをしているか観察する
例えば、何気なくテレビを見ている時、何気なくスマホを触っている時。
・意識‥「歯ぎしりを治したい」という意識を持つ
・マウスピース
マウスピースは、残念ながら治すものではありません。
入れている間は、上の歯と下の歯が当たりませんので、負担がかかりません。
筋肉痛をほぐす役割もあるため、歯ぎしりだけでなく、顎関節症にも有効です。
があります。
2017年8月30日