歯をすべて失った場合に入れる義歯です。
総入れ歯の流れ
①お口の中の型を採ります
②型に石こうを流します。
③石こうの模型で、蝋のかみ合わせを作ります。
④かみ合わせの高さや位置を決めます。
⑤人工の歯を並べます。
⑥歯並びやかみ合わせの確認をします。
⑦完成です。
慣れもありますが、強く当たって痛い部分も出てきます。
その場合は、数回の調整でなじんできます。
4~5回のステップで完成です。
義歯は1種類しかないと思われる方も多いですが、他にも多種あります。
・費用を優先するのか
・できるだけ違和感のない発音しやすい義歯なのか
・軽い義歯なのか
義歯を入れる歯ぐきに、根っこだけの歯が残っている場合があります。
歯を抜きたくない、心臓病があるなどは抜歯を避けることがありますが、通常は歯を抜くことが多いです。
なぜなら、義歯を入れるスペースがなくなり、義歯が割れてしまったり、歯を並べることができないからです。
よくお笑い番組で、上の義歯が話すたびに外れてしまう場面があります。
それは義歯自体が合っていないのか、または残念ながら作ったばかりでもそういうことがあります。
作ったばかりなのに外れる。
それは義歯を支える歯ぐきが痩せてしまい、もう支えることができない場合です。
歯ぐきは年々痩せてしまうので、1本の歯を大切にしていきましょう。
歯ぐきの状態にもよりますが、総入れ歯は苦労されます。
【市販の入れ歯安定剤。ご自身で使われる注意点】
安定剤にもよりますが、ご自身で使われるとかみ合わせが狂ってしまいます。
さらに安定剤が分厚い部分、薄い部分ができまだらになります。
すると、歯ぐきが減るスピードが上がります。
また歯ぐきが下がり、歯科医院でも対応ができないことになりかねません。
安易に使われるのは、控えましょう。
歯科医院に行くのが面倒でも、一度見てもらった方が良いでしょう。
歯科医師が専用の安定剤を使ったり、新しく作る判断をします。
その時は面倒でも、後々いい結果になります。
総入れ歯は、上でも下でも、14本失った場合の入れ歯です。
誰でもそうですが、14本いきなり歯を失うことはありません。
皆さん、「気付いたら」総入れ歯なのです。
始まりは、「1本歯を失う」ことからです。
その1本が2本・3本になり、いつの間にか14本になるのです。
今ある1本1本が大切です!
総義歯だけでなく、部分義歯を入れるようなお口にしないよう、普段の歯磨きや歯石のお掃除をしましょう。
2017年8月16日